2024年4月26日金曜日

287. DX運用日誌(153)

●A8OK(Liberia)on 6 Bands
チェコのチーム8名によるDXペディション。リベリアはハイバンド(21~28MHz)を残しており、この機会に幾つか埋めておきたいところ。

ローテーターの故障でアンテナを廻すことができなかったが、幸いにも北北西で停止していたため、S/P、L/P(リバースモード)ともに影響なく追いかけることができた。

4/6の18MHz/FT8でのQSOを皮切りに、LivestreamでQRV状況を確認しワッチ&コールする運用でQSO数を徐々に伸ばし、結果10~28MHzの6バンド/4モードをWkd。

3.5/7MHzはタイミングが合わず、またペディション
終盤ではデジタルモードがFT4に限定されたことから入感を確認できないまま終了したが、当初目標は達成しこれでリベリアは7~28MHzまで揃った。

●TT8XX/TT8RR(Chad)on 7 Bands
Italian DXpedition Team(IDT)の6名によるDXペディション。チャドはTT5SNと2バンド(7/14MHz)のみであり、Band Newを増やすチャンス。
IDTのペディションではモード別にコールサインを使い分けることが多いので、OQRS上、FT8で揃えておきたいところ。

ペディション初日(4/18)5時半前に21.091MHz/FT8でQRVを確認。北米局が10局ほ
どコールしているがこちらでは入感はない。そのままワッチしていると5:44にいきなり4スロット/-16dBで入感。

コール開始するもリターンの多くはEUであり、たまに北米をピックアップしている。こちらでは見えないEU/北米局との被りを避けてDF2900Hz辺りでコールしていると6分後にリターンが得られ、初QSOとなった。初日は18~28MHzの4バンドで入感を確認。

3日後の日曜日には、早朝5時前に14MHz、5時台に10/7MHz、そして8時台に18MHzでそれぞれリターンが得られたが、残す28MHzについては、初日から入感を確認するもパイルアップが激しくまたデコードが安定しないことからQSOに至らない状況が続く。

4/23になって19時頃に28.470MHZ/SSBで入感。コールするもリターンは得られず、暫くして聞こえなくなったことから28.091MHz/FT8に移ると-13dBで入感。6コール目にリターンが得られ7バンド目となった。


4/25の6時半過ぎから14.240MHz/SSBでピークRS59で入感するもEU、北米を含め激しいパイルアップになっている。+22KHz辺りでJA局に応答しているのを確認し何度かコールしていると”JA1”でリターン。再度フルコールで呼ぶと”JA1A*R”で応答があり、コールサインを訂正しSSBでのCfmとなった。


●A52CI/A52P(Bhutan)on 6Bands
SP9FIH, SP6CIKによるDXペディションで期間は4/19~5/4が告知されている。ブータンはこれまで7/14MHzのみのQSOであり、2019年から約5年ぶりとなる。


伝搬的には比較的易しいと思われ、また先方のロケーションもJA方向(S/P)が開けているらしく、QRV初日に3Band(18/21/24MHz)で早々とQSOできた。

しかしながら、翌日(4/20)は午後2時前から28MHzでコール開
始したものの、EUの激しいパイルもあり4時間以上コールするもリターンは得られず、翌日は「+02」でリターンを得るが Not in Logと不運が続き3日目にようやくWkd。QSO後は(いつもながら)強力且つ安定して入感することが多く、翌日にはSSBでQSOができている。

10MHzは深夜の時間帯に入感していることが判り、4/23は10.131MHzに合わせたまま就寝。2時過ぎに目が覚めて10.136MHzをワッチすると-7dB/2ラインで強力に入感。
直ぐにコールして難なくリターンを得た。

4/25の夕方には24.893MHz/CWで強力に入感しており、数コールでリターンを得られ、これ
で6バンド/3モードでのQSOとなった。

Low Bandはこれからの予定らしく現時点で未だ入感はないが、50MHzは西日本で既に入感してい
るようであり、ペディション終了まで目が離せない。

●3G0YA(Easter Islands)on 6 Bands
ドイツチーム3名によるDXペディションでQRV期間は4/18~5/6。イースター島は10MHzを残しており、また28MHzが未Cfmのため、この2バンドはしっかりと押さえておきたいところ。
4/19の夕方に帰宅後、Livestreamをチェックすると10~21MHzの4バンドでQRVを確認。
信号はいずれも強力で最大10ラインで入感している。18MHzからコールを開始し、15分もかからずに一通りQSOを終えることができた。

21日は朝9時前から21~28MHz/SSBでのQRVを確認。一昨日と同様、20分程度で3バンドでのQSOが完了。その後も順調にQSOを進み、4/25時点で15QSOまで伸張。

イースター島はこれまで難易度が比較的高い印象であったが、今回のペディションでは(運用地点が良好なのかもしれないが)どのバンドも強力に入感しており、イメージが払拭された。



2024年4月22日月曜日

286. ローテーターの交換 ①

3月末にローテーターが突然動かなくなり、結果、ローター本体を交換したので経緯を纏めておく。

<事象>
アンテナ(ローター本体)が340度(北北西)の方向で停止。PCリモートでインジケーターを操作しても動かなくなる。
インジケーターを手動(MAIN側)にして、CWレバーを1回押下すると指針が時計方向に高速で回転(通常の3倍程度)し廻し切った状態で停止。
上記からCCWレバーを1回押すと、指針が反時計方向に高速で回転し廻し切った状態で停止。
何回か試していると指針が廻転途中で止まり、その左右(30度程度)で大きくふらつく事象も発生。その状態から再度CW/CCWレバーを押下すると左右に廻し切れる。

<障害切り分け>
インジケーターは、2023年7月にリモートタイプ(RC5A-3P)を購入し置換しており、試しに以前のインジケーターに接続しても上記事象は同じであったことから、故障箇所はローター本体かリモートケーブル(7芯)の断線が考えられる。

取扱説明書に記載されているインジケーターとローター本体それぞれの内部抵抗値を測定すると、インジケーターとローター駆動の電源供給部は規定値どおりであったが、方向制御に係る区間の抵抗値が大きい。
但しインジケーターで左右に廻し切った状態で何度か測定すると抵抗値の変化はあるため、ケーブル断線は考え難い。

不具合内容と測定値をメーカーに伝えたところ、ローター本体の故障の可能性が高い(ケーブル起因もゼロとは言えない)が、いずれにせよローター本体をメーカー側で点検させていただくとの見解。

ローター本体をタワーから一旦外してメーカーに送付・修理した後、再度設置となると二度手間になることから、新たにローター本体を購入し置換して、修理したローターは予備として保管しておくことにした。

<交換作業>
ローター本体は部材としてメーカーから直接購入できないため、工事業者にローター本体の調達を含め交換作業を依頼。工事日はスケジュールを調整した結果4/12夕方からとした。

当日は18時前から作業を開始し1時間ほどで終了。ローター本体交換後、インジケーターを接続し正常動作を確認。併せて磁北寄りであったアンテナの向きを真北(+7.5度)に調整した。


<ジャンクションボックス>
ローターの置換に併せてリモートケーブルの延長と発雷時に直ぐにケーブルを切り離せるようジャンクションボックスを設置。

ケーブル延長用のコネクタはメーカーから頒布されているようであるが、現行のY型圧着端子を切断せずにそのまま活かすことにし、ハム
ショップでリモートケーブルと同じもの(VCTF 0.75mm 7芯)を2m買い求め、7Pinコネクタセット、端子板などの部材はamazonおよびホームセンターで調達。ケースは100円ショップで見つけた金属ケース(蓋付き)を用いた。

コネクタは予想したよりも内径が小さく、ケーブル(外径9mm)がコネクタ内部まで通らず、またハンダ付けには難儀したものの何とかコンパクトに仕上げることができた。


2024年4月1日月曜日

285. 50MHz DXing 2024(2)

<3/30>
●TX5XG(Austral Islands)
昨日(3/29)は11時過ぎから1時間以上に亘り入感していたようであるが、あいにくワッチできず。今朝は10時過ぎに24.911MHzでQSOした後、50MHzでのQRVを待って待機。

11時前にDXSCAPEをチェックすると、ご本人からのSPOTを確認。50.318MHzにQSYすると3局ほどがコールされているのが見え、Wide Graph上にうっすらと光点が確認できる。

2ピリオド待って2ライン/-17dBで入感。信号は上昇し始めて4ラインでデコードできるようになり6分後に「+02」のリターンを得た。しかし続く2ピリオドはデコードできず3回目でようやく「RR73」を受領。

これから暫く入感が続くと思いきや、このシーケンスが最終デコードとなった。30分程して2エリア以西で10局ほどがコールされているのが見えるが、こちらでは入感はない。1エリアでのオープンでタイミングよくQSOできたのは幸運であった。


<3/31>
●YJ0VK(Vanuatu)
昨夜、突然ローテーターが止まり、故障個所の切り分け作業をしている中、22時過ぎに同局をコールされているJA局が見えるも、こちらには入感はなかった。

本日、17時半過ぎに帰宅しDXSCAPEで50.323MHzでのQRVを確認。8エレは北北西に固定されているので、KA1-404Lに切り替えReverseモード(3エレ)でワッチ。コールされている局は数局のみであったが、そのうち見えなくなる。

18時を回って再びコールされているJA局が見え始め、2分後に3ライン/-3dBで入感。信号は次第に上昇しピークで6ライン/+0dBに達するが、東北から九州まで広範囲にオープンしているようで、激しいパイルアップのため6ラインのマルチストリームでもなかなかリターンが得られない.. それでも何度かDFを変えながら45分ほどコールしてようやくリターンを得た。

QSO後、試しにDPモードに変えても信号強度は変わらず。また8エレのバックでも同じであった。これだけ強力に入感しているとアンテナゲインにはあまり依存しないのかも知れない。とりあえずアンテナを廻せない状況で貴重なエンティティを増やすことができ安堵した