2019年3月16日土曜日

27. HFアンテナの置換工事

3月13日1030時過ぎに工事業者到着。担当は前回のタワー建設でお世話になったお二人。晴天に恵まれたが、今回も強風注意報が発令されている中での作業となった。
アンテナは前回同様、エレメント類の一部が事前に組み立てられた状態(電導グリス・テナコート塗布含む)で搬入。

 

先ずは既設アンテナ318-40の撤去。
準備としてタワートップ近くにアンテナを引き上げるための滑車をセット。そこにロープを通しておき、アンテナマストの中心にあるラジエーターエレメント(11.8m)をブームから取り外し、ロープにビニルテープで縛って南側道路にロープ伝いに降下。その後、ブームをクランプ中心部まで引き寄せ各エレメントを取り外して、滑車・ロープを使って降下する作業を繰り返した
 

 

318-40を撤去後、714S-3の本体(14.1m)を逆の手順で
南側道路から滑車で引き上げマストトップに取り付け。この時間帯、時折、強い風(最大瞬間風速17m/s)が吹いており気が気ではなかった...
 

 

次にCY203の3本のエレメントとブームを順にロープを伝って引き上げて、一旦タワーに沿って垂直に仮止め。ブームをアンテナマストに取り付けた後で、屋根上から水平を確認しながらエレメントを取り付け。

 

 

リニアアンプの出力側に接続したコモンモードフィルター(CF5KVX)と同じものをそれぞれのアンテナ直下に設置して同軸ケーブル5
D-2V(50cm/15cm)で接続 。
 

 



 

各アンテナ設置完了後、新しい同軸ケーブル(8D-2V)と既存のケーブル類を改めて束ね直してシャックまで配線(約34m)。

一旦、エレベーターで最上部までアンテナを巻き上げてからアンテナアナライザーでSWRを測定。各アンテナともディップ点が少し高めであった為、エレメント長を調整。また、アンテナマストの中間に位置する50MHzのCL6DXを少し下げてアンテナ間隔のバランスを取った。

714S-3は、トラップコイル挿入の短縮型ダイポールであり、7MHzの短縮率は66%のためSWRの帯域幅も狭いと考えていたが(マニュアル等に特性の記載なし)7.180MHz辺りまでSWR2.0以下を維持していることが判明。アンテナ相互の干渉も特になく、1730時頃に全ての作業を終えた。

SWR特性の比較は下表のとおり;
 

 

工事完了後の全景。
 

 


2019年3月15日金曜日

26. HFアンテナの変更計画

既設のHFマルチバンドアンテナ 318-40(7/14/21/28MHz)を14MHzのモノバンドと7MHzのロータリーダイポールに変更する計画に着手。318-40の設置から1年未満ではあるが、以下により実施することにした。

・1kWでのCW連続送信を想定しアンテナおよびアンテナ直下に設置したコモンモードフィルターそれぞれの耐圧を高める

・7MHzは地上高を少しでも上げることでインターフェア発生のリスクを軽減し(※)且つ半波長(20メートル)に近づけることで、DX向けの低い打ち上げ角になることを目論む ※高周波の電界強度は距離に二乗に反比例して低減

・14MHzは短縮コイルを挿入しないフルサイズの3エレメントとして全帯域に亘り低いSWR特性を得る

・コンディションの関係で殆どQRVすることのない28MHzを除外し、21MHzはロータリーダイポールでQRVできる環境だけは整えておく

上記を踏まえクリエイトデザイン 社の製品を選択。主な仕様は下表のとおり。(備忘)



タワートップに設置するアンテナの配列イメージは以下のとおり。714S-3は14MHz、21MHzも同調するので、CY203との干渉を回避するために直交(90度)配置とする。
  

各アンテナの間隔はタワートップから約1メートル上にCY203を設置し、アンテナマストの頂上に714S-3を設置。その中間にCL6DXを配置することとした。この構成では、KT-15C(エレベータキット設置時)の許容負荷である受風面積1.4㎥(45m/s)を超過するため、強風時はアンテナ下降させることで対処する。

アンテナ変更工事は、昨年タワー建設・アンテナ設置工事をお願いした業者に発注。工事日程は3月中旬として、3月末に開催される CQWorld-Wide WPX Contest (SSB) に間に合うスケジュールとした。