2021年2月28日日曜日

144. DX運用日誌(88)

<2/26> 9J2MM (Zambia)on 20M
午後14時半頃に14MHz FT8でCQingを捉える。アンテナをロングパス方向に調整してコールし
たところ3分ほどしてリターンを得られた。アフリカ中央部にあるザンビア共和国はこれで4局目となった。

DX局をコールした直後からこちらを呼んでくる局(特にBY)が現れ、延々とコールされることがある。DX局からのリターンが判り難くなるので、早々にQSOを済ませようとリターンを返した時に限って他局をコールし始める.. FT8運用でありがちなパターン。

<2/27>
●VKs on 6M
先週から50MHzでDX局がSPOTされており午後からワッチしていると、13時半過ぎにVK2BLSが-04dBで入感。その後、VK2,VK3の6局をデコードし未Wkdの3局とQSO。伝搬はafternoon-TEPであると考えるが、いつもながらQSBが激しかった。
 

●CN8QR (Morocco)on 20M
夕方17時20分に14MHzロングパスで入感。SNRが低くデコードできないシーケンスが続いたが、10分ほどコールしてリターンが得られた。その直後、先方局のDF且つ同じeven側で同局をコールする(操作ミス?)局が現れて完全にマスクされてしまう.. 幸い送信を停止されたようで無事「73」を受領できた。


●5A0YL (Lybia)on 20M -Pirate?-
CN8QRとQSO後、同じ北アフリカの5A0YLが入感。直ぐにコールするも、
瞬く間に激しいパイルアップとなり、同局をコールする50局ほどでWide Graphがびっしりの状態になる。
アンテナはロングパス方向であったが、SNRが最大-9dBに上昇したことから一昨日と同じ疑念が浮かぶ.. 
QRZ.comによるとQTHはトリポリであり、ここは地中海に面してイタリア半島までは約600kmの距離であるが、PSKReporterではヨーロッパ局の"Flag"が全く立っていない。先ほどQSOしたCN8QRと比較しても違いは歴然であり、一昨日のデコードの様子(Flagの分布やSNR値)と似ている気がする。
 
 
同局(本物)が最近QRVされていることは確かなようであるが、今回も「pirate疑惑」は晴れない.. 先日のシリア同様、疑いつつもコールしWkdしてもすっきりしないのは、ちょっといただけない。
ソフトウエアが有償 or 商用サービスならば利用時に本人認証を必須化したり、Cloud上でコールサインの重複登録をチェックするなどの規制も可能と考えるが、それではデジタルモードが普及しないのであろう..

<2/28>VKs Wide-Open on 6M
昨日に続き14時頃からVK2局をコールされるJA7局が見え始め、30分ほどしてVK4TVLが入感。SNRはピークで+5dBと強力で、その後五月雨式にVK1/2/3/4が入感し始めた。VK6/7をコールされている局もいたがこちらではデコードできず。
 
オープンは16時半過ぎまで2時間以上続き、デコードできた局は約20局。"QSO B4"が半分程度を占め8局の未Wkd局とQSOできた。









2021年2月25日木曜日

143. DX運用日誌(87)

<2/19>5V7DE(Togo)  -Not Wkd-
朝6時半頃に7MHz FT8で入感するもSNRは低くデコードできたシーケンスは2回のみ。
夕方16時半頃に今度は14MHzで入感。コール開始後、QRMにより暫くデコードできない状況が続いた後、17時過ぎに「R-18」のリターンをデコード。しかしながらその後は全くデコードできず、SNRは-26dBを示していたことから "False Decode" の可能性が高いと考える。

翌朝の7MHzでは、打って変わり強力に入感。JA以外に北米、南米、ヨーロッパからのパイルアップが激しく、結局リターンを得ることはできずQRTした様子。アフリカのトーゴ共和国は、2年前に5V7EIを14MHz CWでWkdしているが、今回、短い期間のQRVであったようであるが、Band&Mode NEWを逃すことになったのは残念。

<2/21>Z81B(South Sudan) on 40M
朝の6時過ぎに7MHz FT8で入感。SNRは次第に上昇し最大で-8dBを記録。JAのみならず北
米、ヨーロッパ局にもリターンを返しており「大抽選会」の様相を呈してきた..

DF2258Hzに対して、それより高い周波数でコールする局にリターンを返す傾向が見受けられたので2639Hzにセットしコール。7時過ぎになってリターンが得られた。


<2/24>J462BP(St.Lucia) on 20M
2月に入ってからカリブ方面がオープンする時間帯で PJ7FM(Sint Maarten)を追いかけているが、未だデコードできない状況が続いている。本日も朝から14MHzをワッチするも北米局が同局とQSOしているシーケンスは確認できるがこちらには入感してこない。
ここ最近はカリブも”QSO B4”局が目立ち、QSO数自体伸び悩んでいたが、9時になって突然、J462BPのCQingが入感。珍しいプリフィックスなので調べてみるとセントルシア独立42周年の記念局との事。5回ほどコールして「R-15」のリターンを得た。


<2/25>
●EP2LSH (Iran) on 40M
早朝5時過ぎに7MHz FT8で入感。何故かロシア局をコールし続けるシーケンスが8分ほど続いた後「R-18」のリターンをデコード。しかしながら次のシーケンスではSNRが-26dBと低く、リポートも「R-21」と異なっており "False Decode" の特徴に合致したので送信を停止。

仕切り直してコールし20分ほどして再度リターンがあるも「73」未受領のまま外出のためタイムアップ。後日、LoTWに反映されているのを確認。

●5A0YL (Libya)  & YK1AH(Syria)on 20M -Pirates?- 
13時過ぎに外出から戻ると、12時半頃に14MHz FT8で 5A0YLがデコードできていた。未だコールされているJA局やBY局もいるが、こちらでは入感しない。

同局は、2月初旬に14MHzで多くのヨーロッパ局がコールしているのを見かけたが、その際はデコードはできなかった。

しかしながら、この昼の時間帯にリビアの在住局が入感するのはちょっと違和感がある..と思っていると、今度はYK1AHをコールされているJA局を多数確認。アンテナをショートパス方向に廻してワッチしていると14時前にCQingを捉えた。取り敢えずコールを開始し10分ほどしてリターンが得られ「73」も受領。


しかしどうも釈然としない.. 同じ時間帯に近隣のOD(Lebanon)の常連局も入感しているので伝搬はあると考えるが、PSKReporterでチェックすると、OD局はヨーロッパで多数デコードされているのに対して(疑わしい)2局はヨーロッパではフラッグが立っておらず、アジア地域に偏ったデコードパターンであった。真偽のほどは不明であるが、状況からは「残念な結果
」となる気がする..


シリアは政情不安が続いておりアクティビティ
自体が低く、DX Peditionでもない限りQSOは厳しいと思っていたが、やはり簡単にNEWエンティティWkdとはいかないようである。



2021年2月13日土曜日

142. アンテナ変更計画

昨年より既設アンテナの見直しについて検討を行ってきた。工事は少し先になるが概要について纏めておく。

<目的>
①50MHzの強化
アンテナ性能を高めることでFT8のデコード率・SNRの改善を目指す。コンディション次第ではあるが、マルチホップEsによるDXシーズンでのBand NEWを増やす一助としたい。
②HFマルチバンド化
現在、HF帯でQRVできる7/14/21MHzだけでは、NEWエンティティのWkdが既に頭打ちの状態。マルチバンド化でチャンスを少しでも広げ、またこれからはサイクル25の上昇期でもあり、ハイバンドのアクティビティが高まることを想定し3.5-28MHzでの運用を可能にする。

<アンテナ選定条件>
・いずれのアンテナも全方向において自宅敷地内に収まる回転半径とする。
50MHzアンテナは、今よりもフロントゲインを高めるとともに耐入力をFT8の連続送信を考慮して高い仕様とする。
・HFアンテナは、50MHzアンテナの大型化を優先するため、タワーへの負荷に鑑み既存のものから小型化することもやむ無しとする。但し14MHz以上では一定のフロントゲインのあるものを選択する。
・インターフェア防止とノイズ低減に向けアンテナ直下でコモンモードフィルターを挿入する。

<候補アンテナ>
①50MHz
以下により CL6DXZ (クリエイトデザイン)とした。当初、ノイズに強いとの評判のLFA (Loop Fed Array)八木を検討したが、7エレ以上の製品は個人輸入となりメーカーがコロナ禍による "Delivery Delay" をアナウンスしていたこともあり断念。

・既存アンテナシリーズからのグレードアップのため、ブーム長、ゲイン等の違いから効果比較が容易であること
・シングル八木でこれ以上ブームを長いものにするとビームがシャープになり過ぎて、使い難くくなることが想定されること
・多くの局が使用されている汎用品であり、部材のメンテナンスや将来的にスタック化も検討できること
・ハイパワー仕様はPEP5kWのため、FT8の耐圧はその1/4と見込んでも(※同社による算定)1.3kWとなり、800W程度の連続送信にも耐えること

②7-28MHz
3年前のタワー建設の際にも検討したKA1-404Lite(工人舎)とした。
メリットとして回転半径が6メ
ートル以内に収まり、7-50MHzのオールバンドをSWR:1.1で運用できる一方、機械構造と電気回路を併せ持つことから、故障リスクは否めない。(※Versaシリーズに限らず巻尺式アンテナの修理依頼は多いと工事業者から聞いているまた、アンテナとしては組み立て費用を含め結構な金額になるが、上記要件を満たすには結果的に一択となった。

同シリーズの403S Liteは、7/10MHzが2エレとして動作しゲインが見込まれるため、当初このモデルを検討したが、メーカーによると3エレ(奇数エレメント)の場合、エレベーターユニットでの設置はアンテナ下降時にタワー本体と干渉するので設置が厳しいとのこと。

現行の3エレのように普通の八木アンテナであれば、中心位置を少しずらしてもさほど影響はないが、ブーム上に重いAEU(Adjustable Element Unit)が3個搭載されるため、重心位置がずれるとエレベータユニットに負荷がかかり事故の危険性が高まる。

同様の理由で4エレモデルもオプションの50MHzパッシブエレメントは(装着しないが)タワー本体と干渉することが判った。

14MHzでは、既存のフルサイズ3エレから短縮率70%の4エレとなる。ブーム長およびカタログ値のフロントゲインは僅かに上回るが(※メーカーが異なるので単純比較は困難)、実質的にはスペックダウンと考える。

7MHzは、マストトップ(18mH)に上げた短縮率70%のRDPから、3メートル下がった短縮率50%のRDPとなるため、FT8のデコード率にも影響することが考えられる。
また耐圧がFT8では600W以下に制限されるため、現在、バンドを問わず1kW送信は控えているものの(※FT8では500W以上では大差が無いことを実感しており、また近隣へのインターフェア発生を懸念するため)より慎重な運用が求められる。

この環境で、昨年WkdできたKG4,PJ5,VP5,VP8Oのような "サプライズ" が果たして訪れるかどうか.. とは言え、未だ運用したことのない10MHz,18MHzなど新たな局面に期待したい。

③3.5MHz
インバーテッドV ダイポールを別途設置する予定。既存アンテナ3基を2基にする事で、残り1系統の同軸ケーブルを活用してアンテナ置換工事の際にタワートップにバランを設置しておき、後ほどローディングコイルとワイヤーを取り付ける段取り。

アンテナ全体の新旧対比は以下のとおり;


<タワーへの搭載>
タワーに搭載するアンテナが3基から2基となるため受風面積は軽減する一方、総重量は51kg(アンテナマストM3 を含めると70kg超)とな
り、既存3基分の総重量27kgと比較して大幅に増える。

このため下段のKA1-404Lite(40kg)は、マストベアリングの位置(最頂部)から50cm程度に留める必要がある。アンテナマストの高い位置にセットした場合、この重量ゆえ、強風時に煽られてエレベーターユニットが外れることがあるらしい..
タワー搭載イメージは下図のとおり。
 
昨年9月頃から工事業者に見積依頼を始め工事時期は今年3月末から4月で調整中。計画着手から工事まで半年以上かかる見込みであるが、DXを追いかける中で、あれこれと構想を練ることも "ハム活"の醍醐味となっている。
タワー建設から3年の間で2度目となる変更(※結果として6基のアンテナを試すことになる)は些か性急な気もするが、実運用を踏まえたカット&トライであると割り切る事にした。



2021年2月4日木曜日

141. DX運用日誌(86)

<2/1>1月のDXレビュー
交信局数は91局となり前年同月比で3割ほど増加。Band/エリア別のQSO数は以下のとおり。ModeはCW1局を除いて全てFT8/4であった。

NEWエンティティ(ATNO)は、VP2E(Anguilla)とZD8(Ascension Island)の2つ。その他、比較的珍しいところではZC4(UK SBA on Cyprus)、YN(Nicaragua)、EP2(Iran)、9N(Nepal)など。カリブは以下の12エンティティ(計30局)をWkd。

50MHzでは、VK,ZLのオープンがあり20局ほどQSOできた一方、ZL7DX(Chatham Islands)を取り逃した..

今月、同一サフィックス局として通算4局目となる「KJ7AFR」とQSO。何故か重なるもので、月末には「RA1AFR」を14MHzで見つけコールし2バンド目のQSO。

<2/2>OH0W(Aland Islands) on 40M
夜の21時前に7MHz FT8で入感。easyと思いきやVK局のCQingと被って、デコードできないシーケンスが続く。先方から「R-02」のリターンが続いているので、そのままコールして2分後に「73」を受領した。
混み合っているバンド/時間帯で、応答がないまま同じDFでCQを出し続けるのは非効率だと思うのだが..

<2/3>Caribbean's on 20M

朝7時半過ぎから14MHz FT8でPJ2,HI,CO,KP4が入感。特にプエルトリコ、ドミニカ共和国
の未Wkd局が多数入感し、そのうち4局とQSOできた。
昨年までは、FT8でカリブと言えばプエルトリコとキューバばかりであったが、最近はドミニカ共和国の入感が目立つようになった。

<2/4> エンドースメント ステッカー来着
昨年12月に申請したDXCCの ”Endorsement stickers” が本日、ARRLから届いた。アワード(Certificate)自体、額装しておらず暫くこのまま保存しておく。