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2023年11月20日月曜日

272. DX運用日誌(146)

●7O8AD(Yemen)-ATNO-
LA7QIAによるイエメン共和国ソコトラ島からのQRVで期間は11/4~11/16。同島はインド洋上の中東エリア(アジア圏)に属するが、地理的にはアフリカ(ソマリア)に近い。

11/4の朝5時前に10.106MHz/CWで初入感。RST529程度であったが、信号はフェードアウト気味で且つパイルアップも激しいため静観。


20時半過ぎに14.090MHz/FT8でQRVを確認。小一時間ほどコールしてリターンを得たが、翌日、DX world.net での告知により同時間帯は未だFT8を運用していないことが判明。

MSHVの6~8ラインで入感しJA/EUを同時にピックアップしていたため、その後、同様の入感時には真偽を判別するのは困難であり、ペディション期間中のログアップも無いことからWkdしても不安が残る。
<11/4>

<11/5>
11/12になって、RA9USUによる7O73T(QTHは同じくソコトラ島)の運用が始まるとの朗報が入り、初入感したその日のうちに21MHz/FT8であっけなくWkd。
翌日にはログをCLUBLOGにアップロードしてくれたことから、ATNOは解消し安堵した。

ペディション終了後にアップロードされたログを確認すると11/5の10MHz/FT8(上記)はホンモノであることが判明し、これが最初のQSO(ATNO)となった。
リターンを得るも「RR73」を確認できずリポートを再送したケースが多かったが、QSOした4バンドともに無事にCfmできた。


●TJ9MD(Cameroon)-ATNO-
Mediterraneo DX Club (MDXC) による大規模DXpeditionで、QRV期間は11/3~11/15。

11/5の朝7時前、14.019MHz/CWで初入感。ピークでRST539程度で入感するも20分ほどでフェードアウト。
その後、7:40頃から21.094MHz/FT8でのQRVを確認。30局ほどがコールされているがこちらでは入感はなく、9時前になってようやく-18dBで入感。

コール開始後、SNRはマイナス一桁台にまで上昇するが、マルチスロット運用ではなくピックアップした局に何度かレポートを送信して次の局に移る変則的な運用のため、遅々としてQSOが進まずパイルアップもなかなか収束しない。

結果、4時間以上コールし続けてリターンが得られ、オンラインログでQSOを確認。ようやくATNO解消となった。

「ATNO解消後は円滑にQSOが進む法則」は、今回も当てはまり、その後SSBでは、ほぼ一回でコールバックがあり、FT8も10分もかからずにリターンが得られることが多く、Band NEWを積み上げていくことができた。

しかしながら24MHzはQRVのタイミングが合わず、11/12の15時頃に4ラインでの入感があるも逸してしまう。
また、3.5MHzは11/13の早朝4時半頃にQRVを確認するも、デコードできたのは1回限りであり、結果、6バンド/10QSOに留まった。

●PR0T(Trindade & Martim Vaz)-ATNO-
ブラジルチームによるDXpedition。トリンダテ島はリオ・デジャネイロから東に約1,400km(札幌~福岡間)、大西洋上の群島でブラジル海軍の駐留を除いて無人との事。
QRV期間は11/17~19の3日間で、FT8は18/24MHz限定(フルリモート運用)とのアナウンスがあり、ハードルは高い。

<11/17>
朝8時頃から24.910Hz/FT8でのQRVを確認。複数のJA局がコールされているが、こちらには入感はない。DXSCAPEのData Base Searchをチェックすると昨日(初日)からの運用のメインはSSBのようであるが、入感&QSOの可能性は低いと考えてスルーすることにした。

<11/18>
深夜から引き続き18.107MHz/FT8で自動受信で待機。アンテナはショートパス方向。6時半頃からQRVを確認し、8時前になってDF:3,000Hz以上でコールされているJA局を見つけ18.108MHzにQSYするとDF:560Hz付近で複数の光点が現れて-16dBで初入感。

SNRはピークで6ライン/-17dBまで上昇するも、JA,EU,NA,SAと広範にピックアップしており、少なくとも100局以上がコールする激しいパイルアップが想定される。

MSHVのためバンド幅は有効に使えるが、見えているJA局だけでも空きDFを探すのが困難なほど混み合っており、低いDFを狙って何度も行き来しながらコールするもリターンは得られず、9時頃に一旦フェードアウト。

その後も絶え間なくJA局がコールされているが、こちらには入感はない。11時を過ぎてコンディションが少し持ち直し、スポット的にデコードできたタイミングでコール再開。13時半頃からはアンテナをロングパス方向に向けてコールしていたところ「-02」のリターンを得た。

あいにく「RR73」は未受領となったが、オンラインログが稼働しており”In log”を確認。朝の8時前か
らコールを開始し、約5時間半もトライしていたことになる。

16時頃から7.160MHz/SSBのQRVを確認し、試しにワッチするとRS41程度で入感。+10KHz以上のスプリット運用ながらJA局の激しい抑圧で殆ど聞き取ることができず早々に離脱。

17時頃から24.907MHz/FT8でのQRVを確認。多くのJA/EU局がコールされているがこちらでは入感はなかった。

<11/19>
朝の6時半前に10.133MHz/FT8でのQRVを確認。同局のHPにオペレーションプランを変更したとの告知あり。SNRはピーク4ライン/-10dB程度で入感するも、JAに限らずEU,NA,SAもピックアップしており、激しいパイルアップの状況は昨日と変わらず。

リターンを得られないまま9時過ぎには見えなくなったが、依然としてコールされているJA局は80局ほど見える。10MHzは短縮率30%のRDPであり、PY0Tを狙うには力量不足は否めないところ。

15時過ぎに帰宅し10.133MHzをワッチするとコールされているJA局が30局ほど見える。16時半になって-19dBで入感するもデコードは断片的。

デコードできたタイミングでコールしていると7分ほどしてリターンシーケンスをデコード。Hint依存で且つSNRが-25dBのためFalse decodeの疑いがあるが、2ピリオド後に「73」をデコード。
しかしながら正しいシーケンスは「RR73」であり、オンラインログには反映されず False decodeと判明。

仕切り直してコールするも、一度、False decodeが発生すると再発する傾向があり、その後も繰り返されるが、
JTDXのパラメーターは触らずに経験則で対処することに。

暫くコールし続けた後、バンド内の状況確認のために一旦、送信停止した後で「-18」のリターン。
直ぐに「R-21」を送るも「RR73」は未確認であったが、オンラインログにコールサインが表示され2バンド目のWkdとなった。

翌朝(11/20)も早朝5時過ぎから10.133MHz/FT8で入感しており、パイルアップは相変わらずであったが、リモートでチェックすると9時過ぎまで入感が続いていた。

今回、かなり苦戦したペディションであったが、短期間且つバンドが限定されていたことで返って集中できたのかも知れない。

2023年2月5日日曜日

236. DX運用日誌(135)

●7P8WW(Lesotho)on 12M
2/2の17時過ぎに告知されていた24.910MHzで待ち受けていると、17:10にCQシーケンスが-10dBで入感。
MSHVによる2スロット運用のようであり、1回目のコールで難なく「+08」のリターンを得た。
24MHzでのレソトは2021年の7P8RUで逃がしているため、これで3.5-28MHzまで揃った。


●3C3CA(Equatorial Guinea) on 80M
2/3の朝5時半過ぎにに3.573MHzをワッチするとJA10局ほどがコールされており、こちらでは05:39にCQシーケンスを-19dBデコード。
直ぐにコールしたところリターンが得られ、SNRは-21dBながら次のピリオドで「73」を受領できた。それ以降、再び入感することはなく、ピンポイントでのWkdであった。


●D2DY(Angora)on 40/30M
2/3の6時過ぎに7.074MHzで-15dBで入感。バンドの低いところをピックアップする傾向があったことを思い出し230Hz辺りの空きを見つけてコール開始。4コール目でリターンを得た。

その後、3.573MHzでQSYし多くのJA局がコールされているもこちらでは入感せず。

7時半過ぎから10.136MHzをワッチすると-13dB程度で安定して入感。途中からJA局の被りなどがありコールを中断し、8時前には信号は弱くなり始めそのままフェードアウト。

15時前にPSKReporterをチェックすると10MHzでJA局のフラッグが立っており、ワッチしていると-22dBでCQシーケンスが入感。何度かDFを変えてコールし15:04に「R-10」のリターンを得て無事「RR73」を受領。
その後、CQを出し続けるも誰もピックアップしないまま30分程で見えなくなった。
アンゴラの7/10MHzは1年前にD2EBをCWでQSOしているが、両バンドともFT8では初めて。これでD2UY一局で7-28MHzまでWkdできたが、残す3.5MHzはハードルが高いと考える。

●C5YK(The Gambia)on 10M
2/2の
19時過ぎに28.080MHz FT8で入感。アンテナはSP方向でピーク-17dBほど。コール開始後、程なくして「R-16」でリターンを得るも「RR73」未受領のままフェードアウト。翌日、CLUBLOGを確認するもNILであった。

2/3も昨日と同じ時間帯に入感。SNRはピークで-8dBほどに上昇し、コールされているJA局は50局以上が見えており激しいパイルアップとなっている。何度かDFを変えてコールするもリターンは得られずに20時前にはフェードアウト。

チャレンジ3日目(2/4)。18時前にPSKReporterでQRVを確認し28.080MHzをワッチするとコールされているJA局が2局ほど見えるがこちらでは入感はない。
SP方向に向けていたVersa BeamをReverseモードにするとWideGraphの光影が少し濃くなったのでLP方向に廻してみると18:16に-16dBでデコード。
直ぐにコールしたところ「R-07」のリターンを得たが、SNRは-24dBと低く「RR73」は受領できず、4回目の「RR73」送信でFalsedecodeが発生したため中断。

その後、デコードできないシーケンスが続き、暫く静観していると18:50に-16dBで”CQ LP”が入感。
コールされているJA局は1-2局であり、3コール目でリターンを得て無事に「RR73」を受領した。
その後はピークで-8dB/2スロットまで上昇するもコールされているJA局は少ない。入感は20時前まで続いた。

●9U4WX/9U5R(Burundi)on 40/30M -ATNO-
イタリア局(2名)によるDXpedition。ホームページの情報によると、初日(2/4)は9U4WXの10MHz FT8運用のみであったが、入感のピーク時間を見過ごしたためデコードに至らず。

2/5の早朝4時過ぎにPSKReporterをチェックすると7MHzでフラッグが立っており、ワッチすると9U4WXのCQシーケンスを-13dBでデコード。

直ぐにコールするも、SP局を呼び続けた後、今度はCQingが続く。4時半になって先方のDFが700Hzほど上にQSYしてEU局をピックアップし始める。
JA局にもリターンがあり、8コール目でリターンを得られ、無事「RR73」を受領した。初入感からWkdまで10分足らずで済んだのは幸運であった。

その後、10.131MHzを見に行くと9U5Rが3スロットで入感。SNRは-15dBで安定しているが、EUのパイルアップが激しいようでJAへのリターンは少ない様子。
ようやくコンスタントにJA局もピックアップし始め、コール開始後13分で「-14」のリターンを得た。
しかしながら何故かシーケンスが続かずに4回目で他局に移ってしまう.. DFを何度か変えながら暫く「R-14」を送り続けるも埒が明かないので、再チャレンジすることに。

先ほどリターンを得たDF近接で被りがないことを確認してコール開始し4回目で「-15」のリターンが得られ今回は無事に「RR73」を受領した。
その後、5時半過ぎに再び7.065MHzをワッチするとJA局を含め40局ほどがコールされているがこちらでは入感しない。
7時前には両者とも再浮上したが、早朝のチャンスを活かせなければQSOに至らなかったかも知れない。
とりあえずATNOは解消したので、後はどれほどBand NEWを伸ばせるか期待したい。


2023年1月21日土曜日

234. DX運用日誌(134)

●FT8WW(Crozet Islands)on 15M
<1/8>
20時過ぎから21.085MHz/FT8で50局ほどがコールされているが、WideGraph上にはそれらしき光点は現れず。23時頃までワッチするが入感する事はなかった。それからの一週間、先方のQRVスケジュールをチェックしながら、20時頃から待ち構えるも同様の状況が続く。

<1/14>
DX World.netによると本日が当初予定でのHF運用の最終日との事。1900時からのQRVのアナウンスがあり、時間になって21.095MHzをワッチすると既に30局ほどがコールされている。

そのまま静観していると1908時にようやく-15dB/2スロットでデコード。コール開始するも5分程でデコードできないシーケンスが目立ち始める。

その後もデコードできたタイミングでコールしていると1918時に「R-03」でリターン。しかしながらSNRは-23dBでHint Decoder依存。先方からの「RR73」が受領できず、こちらからの「RR73」送信4回目でFalseDecodeが発生。最初のリターンもFalseの可能性があることから再チャレンジすることに。

幸い信号は安定し始め-15dB/3スロットで入感しており最初のコール開始から20分後に「R-01」でリターンがあり、次のピリオドで「RR73」を受領した。

その後、暫く様子を見ているとコールされているJA局が増えて最大で95局まで見える。
20時を過ぎても30局ほどがコールされているが、先方が見えないので21.045MHz/CWをワッチ。微弱ながら入感しておりコールを開始するが、次第にコンディションが落ち、集中力が続かずに離脱した

HFでのQRV再開は未だのようであるが、とりあえず3Bandを確保できたのは望外の結果であった。


●TN8K(Rep of the Congo)on 7bands
Czech DXpedition groupによるペディション。1/7から2週間のQRVであり、7/10/14MHzはスタートから程なくしてQSOできたが、ハイバンドでは総じて信号は弱く苦労した。

JAとのショートパスが良好な15-18時頃はCW,SSBでの運用が多く、iPhoneリモートではコールできない..またFT4/8での運用がスタートしてもMSHVのマルチスロット(最大8スロットまで確認)のためデコードできないケースが多かった。
それでも24/28MHzは3日間ほど粘ってなんとかWkdし、ようやく7~28MHzまで揃えることができた。

コンゴ共和国とのQSOはこれまで14MHz/FT8のみであり、このペディションでBand NEWを6つ増やすことができた。
今回、CLUBLOGのLivestremingを用いているため、QRV状況の把握やIn-logの確認が円滑であった。

Livestreamingは、Pirateが出没しても認識(排除)でき、またDupe QSOも減るので、特にレアエンティティでのDXペディションではQSOのチャンスは大きく広がる。しかしながら、ネットにリアルタイムでのアクセスが必要なため、地域によっては厳しいと考える。

●T88RH(Palau)on 6M
1/15の12時前に50.313MHz/FT8で強力に入感。西日本を含め広範にオープンしており結構なパイルアップとなっていたが、幸運にも数コールでリターンを得た。パラオは昨年、SSBでQSOしているがFT8では初めてとなった。


●ZD7MY(St Helena Island)on 15M
1/18の18時過ぎに21MHzロングパスで入感。SNRは-9dBであったが、QSBが激しく直ぐにデコードレベル以下に落ちる。暫くコールした後、送信を停止して静観していると唐突に「R-04」のリターンを得た。
直ぐに呼び直すもそのまま見えなくなり、その後、断続的にコールしていると18時半過ぎに「R-05」でリターンがあり、次のピリオドで「73」を受領できた。

同局とのQSOはこれで5バンド目、昨年11月の18MHz以来であり、Band NEWを一つ伸ばせた。


2022年12月28日水曜日

232. DX運用日誌(133)

●FT8WW(Crozet Islands)on 20/30M -ATNO-
<12/25>
F6CUKによるDXペディションの初日。朝7時前にDXSCAPE(WW)をチェックし10.131MHz/FT8でのQRVを確認。ワッチするとJA10局ほどがコールされているがこちらでは入感なし。23時頃には14.085MHz/FT8で強力に入感していたようであるが、気づかずに翌日以降に持ち越し。

<12/26>
早朝4時半頃からワッチ開始。10.112MHZ/CWでSPOTが上がっているもこちらでは入感せず。5時過ぎになって10.131MHz/FT8でコールされているJA局が見え始める。出勤のためにスマホでのリモート運用に切替える。

06:00に-19dBで初めて入感するもデコードは続かず、6分ほどでコールを中断。その後、6時半過ぎから信号が安定し始めてSNRはピーク-7dB(3スロット)まで上昇。
MSHVによる運用のためDFを650Hz前後に設定しコール再開。途中、QRMを避けてバンドの上限、下限辺りにQSYするもリターンは得られない。7時半頃から信号は低下し始めて7:40が最終デコードとなった。

夜半、20MでのQRVに備えて、少し早く20時頃にアンテナをショートパス方向に向けて14.085MHzで待機していると、20:16にいきなり-15dBで入感。直ぐにコールし2コール目で「+09」のリターンを得た。
あっけなくWkdとなったが、ネット情報ではPirateが頻繁に出没しているらしく、当初、疑ってはみたがTwitterの公式アカウントで本人によるQRVを確認でき安堵。
このTwitterでのQRV告知とJA局のSPOTにより、70局以上のJA局がコールされているのが見える。この状況下での参戦は厳しかったかも知れず、今回は事前に構えていたことが奏功した。

<12/27>
5時半ころから10.131MHzをワッチ。昨日同様、CWは諦めて10.131MHzで待機していると5:38頃からJA,VK,北米局がコールするのが見え始める。

昨日よりもコンディションが優れないせいか、6時半過ぎになってようやく-19dBで入感。既にSPOTも上がっており、こちらで見えるのは20局程度であるが、EU,北米局もピックアップしており、激しいパイルアップになっていることが予想される。

信号が安定し始めてSNRはピーク-9dB(3スロット)まで上昇。バンドの下限から上限までくまなくピックアップしており、何度かDFを変えてコールするもリターンが得られない。

一旦、送信を停止し、数シーケンス前にRR73を送出されていたJA局のDFで被りがないか確認しコール再開したところ、2コール目でリターンが得られた。受領したレポートは
「R-17」と低く、このDFでも先方側ではQRMの影響があるのかも知れない。とは言え、この状況で30分程でリターンを得られたのは幸運であった。
その後、パイルアップは激しさを増して見えるだけで100局を超過。デコード数としては過去最高の111を記録した。


ちなみに1月にペディション予定のブーベ島は、クローゼー諸島から更に3,500km先。こちらからは同じ方角であり地図では割と近くに見えるが、日本(本州)からはベトナムまでの距離感。更に南極圏に近づくため伝搬的には厳しくなると考える。

●VK9DX(Norfolk Island) on 6M -Band NEW-
12/28の7時過ぎにZL
が数局入感し、その後、VK1~VK8まで広範囲にオープン。
昨日もこの時間帯にVK9DXが入感していたらしく、注視していると同局をコールされているJA局が数局見え始め、9時半になって-18dBで初入感。

直ぐにコールするもデコードできないシーケンスが続き、5分後、諦めかけた時に「R-05」のリターンを得られた。その際、SNRは-24dB、続く「73」では-26dBとぎりぎりでのWkdであった。

午後も広範囲にオープンし、本日は未交信局も多く入感しており、結果QSO数は16局となった。


2022年11月30日水曜日

229. DX運用日誌(132)

●V26K(Antigua & Barbuda)on 15M -ATNO-
CQ WW Contest CWに参加するとの情報を得て
11/26 9時のスタートからPSKReporterでQRV情報をチェック。1時間後に14.057MHzでRST:419程度で入感。
北米を中心にパイルアップとなっており、オンフレでパイルを抜ける可能性はないので、この日は静観して終了。

11/27の7時前にDXSCAPEでQRVを確認。ワッチすると昨日よりも僅かに強く入感しているが北極圏越え特有の揺らぎがあり、聞き取り難い。
大きなパイルにはなっておらず、信号が上がるまで待ってからコール開始。5回ほどでリターンを得た。QSO後は(いつもながら)RST:559程度まで上昇し安定して入感していた。

アンティグア・バーブーダは、これまでSSB、FT8で入感を確認しているが、QSOには至っておらず、今回、CWで信号を捉えWkdできた。CWでのATNO 1Upは久しぶりである。
CQ WW Contest CWでは主にハイバインドでカリブ局をコールし何局かとQSOしたがBand NEWは得られなかった。

●5R8PA(Madagascar)on 80M -Band NEW-
11/29 05:50に3.573MHzをワッチすると、同局をコールされているJA局が40局以上見える。SNRはピーク-9dBと強力且つ安定しているがノーマルモードのため、パイルが中々はけない状況。

バンドを広範囲にピックアップしており、下限の150~250Hz辺りで空きを見つけてコール開始。何度か被りがないか確認&微修正しながらコールし続けるもリターンが得られないため、バンド上限近くにQSY。コール再開後10分ほどでリターンを得られた。その後、直ぐにQRMでかき消されてそのまま見えなくなったため、ぎりぎりのタイミングでのWkdであった。


●V85RH(Brunei Darussalam)on 6M -Band NEW-
11/25の16時過ぎにFT4でのQRVを確認。アンテナを南南西に向けると16:13に-16dBでデコード。SNRは上昇するも、リターンを返されているのは
西日本中心であり、3分ほどするとデコードレベル以下に沈む。その後50.313MHzで10局ほどがコールされているがこちらには入感せず終了。

11/29の12時過ぎに久しぶりにVK7がオープン。5局ほどが入感し未交信の2局とQSO。
その後、フィリピン局も入感しており、ブルネイまでパスは伸びている予感がする。
11/29は50MHZでのQRVを告知されていたので、アンテナを南南西に向けて待ち構えていると13:40頃に同局をコールされている複数の1エリア局を確認。
しかしながらこちらには入感はなく、10分ほどでコールが止んだので50.318MHz/FT4をワッチ。
10局ほどがコールされており、先方の信号もWideGraph上にはっきりと現われ始めるが、未だデコードには至らない。
14時過ぎになってようやく-11dBで入感。しかしながらデコードは続かず、信号が上がったタイミングでコールしていると14:17に「R-13」でリターン。「RR73」を3回送った後で「73」を受領できた。これが最後のデコードとなり、ワンチャンスを活かすことができた。



2022年11月26日土曜日

228. DX運用日誌(131)

●TR8CA(Gabon)on 15M -Band NEW-
11/12の16時過ぎに21MHzロングパスで入感。数コールでリターンを得た。今回、21MHzが埋まったことでガボンとのQSO(全て同局)は7MHz~50MHzまでの8バンドが揃った。


●VP2EIH(Anguilla)on 17M -Band NEW-
11/19の7時前にCQシーケンスを捉えてコール。暫くデコードできない状態が続いた後でHint Decoder 依存ながらリターンが得られ、続いて「RR73」を受領。他にコールされているJA局も見えないので、DXSCAPEにSPOTしてみる。

同局はリアルタイムでQRZ.comのLogbookを更新しているので、見に行くと何故か反映されておらず、数分後に再チェックすると他のJA局とのQSOはアップロードされている。

先の「RR73」がFalse Decodeである可能性を疑っていたところ、再び同局の”CQ JA”が入感したので再コールすることに。
コール開始後、直ぐにリターンを得て「RR73」を受領。暫くしてLogbookへの反映も確認した。

●J88CU(Saint Vincent)on 15M -ATNO-
DXWorld.netにてJ8/NM1AがQRVしているとの情報を得て、PSKReporterで”J8”を設定し注視していると
11/19の6時半頃に21.085MHzでJ88CUのQRVを確認。
ワッチするとJA局が数局コールされており次第にその数が増えるものの、こちらにはWideGraphにもそれらしき光影は見えずこの日は終了。

翌日は7時頃から28MHzでカリブ局が出没する28.085MHzと21.085MHzを交互にワッチしていると7:15頃に同局をコールされているJA局を確認。
そのまま静観していると07:22に-19dBで初デコード。直ぐにコールするもSNRは-20~24dBと低くFalse Decodeも散発する..
それでも5分ほどコールを続けた結果、「R+03」のリターンが得られた。続く「RR73」も-14dBでデコードし無事にNew Entity(ATNO)を一つ伸ばすことができた。


●J79WTA(Dominica)on 10M -Band NEW-
11/24の14時過ぎに28.074MHzで同局をコールされている複数のJA局を確認。ロングパスを想定しアンテナを南南西に向けると-14dBで入感。コール開始後5分ほどで「R-02」のリターンを得られた。

同局はこれまでも何度か28MHzでQRVしているのを確認しているが、コールするもいずれも不調に終わっており、今回ようやくWkdできてハイバンドでは貴重なカリブのBand NEWを増やすことができた。

●K8H(American Samoa)on 4Bands -Band NEW-
11/18から12/1までのW局によるDXペディション。
アメリカ領サモアはこれまで14MHzのみのQSO(SSB/CW/FT8)であり、今回もBand NEWを増やすチャンスであるが、比較的小規模のペディションで一気にマルチバンドでQSOとはいかない状況。
11/19より少しづつBand NEWを積み上げているが、3.5MHzと10MHzのFT8はそれぞれ1時間以上コールするも逃している。


●4U1ITU(ITU HQ)on 30M -Decoded-
11/24の夜半に10/14MHzでQRVしているとの情報を得て、11/25の22時頃から10.131MHzをワッチしていると23時前に-20dBで入感。
直ぐにコールするもデコードは続かず5分ほどで見えなくなる。PSKReporterでFT4にQSYしたことが判りワッチするもこちらでは入感はない。主にEUと北米で多くのFlagが立っており、FT8に戻る気配はないため10.131MHzでJT_Alertをセットして就寝。

11/26の5時過ぎに10.131MHzをワッチすると5R8WGがF/HでQRVしており、PSKReporterを確認すると10.142MHzでFlagが立っている。QSYするとJA数局がコールされており05:19に-19dBで入感。

マルチスロットのためかSNRは低くデコードも安定しないが、Wide Graphを見ながら信号が上昇するタイミングで断続的にコール。05:46に一旦送信を停めた次のピリオドで「-14」のリターンを得た。しかしながらデコードは続かずにそのままフェードアウト。先方がこちらの「R-20」を受領していれば"In log”の可能性はあるが、CLUBLOGへの反映に暫く時間がかかるため次回の入感に期待したい。



2022年11月20日日曜日

227. DX運用日誌(130)

10月から続いて複数のDXペディション局がQRVしており、良好なコンディションとも相まってどのバンドも賑わっている。この時期、規模の大きなペディションが重なったため「星取表」を作成して進捗を管理しながらBand NEWを追いかける運用となっている。

●5V7RU(Togo)on 8Bands
10月末にTY0RU(Benin)から移動しQRVを開始したRUDXTによるDXペディション。トーゴ共和国とのQSOはこれまで14MHzのみであり、今回の運用で3.5MHzを含めてBand NEWを7つ伸ばすことができた。


●FJ/SP9FIH(Saint Barthelemy)on 15/12M -ATNO-

11/1の7時半過ぎにDXSCAPEで北米局がSPOTしているのを確認し、21.092MHzをワッチすると既に10局ほどがコールされている。
8時前になって-19dB/2Slotsで入感。コールを開始するもデコードできないピリオドが続き、5分後に一旦、送信を停止した次のピリオドで「-14」のリターンを得た。次のシーケンスで「RR73」を受領するも<...>の表示であったが、後ほどCLUBLOGで”In Log”を確認。

同局はサン・バルテルミー島での2名(2局)によるDXペディションであり、期間は10/30から11/14、運用バンドは10MHz~24MHzと事前告知されていたが、アンテナ設置スペースの関係から同時にQRVできるのは2バン
ドのようであり、この日を含めてQRVのタイミングが合った21/24MHzで両局とQSOすることができた。

●P29RO(Papua New Guinea) on 9Bands
10/26からQRVを開始したドイツのチームによるDXペディション。伝搬的には日本からはeasyなエンティティであるが、入感時間が限定的な3.5MHzと50MHzに注意しながらワッチし、QRVのタイミングを上手く捉えることができた。その他のバンドは
QRVが確認できたらコールする運用に終始したが、結果は21QSOに及んだ


●VK9CM(Cocos-Keeling Islands)on 6Bands
VKチームによるDXペディション。QRZ.comによるとフライトスケジュールの変更で10/30から11/4までの短いQRV期間となった様子。3.5/7MHzでは入感を確認できなかったが、4つのバンドでNEWを伸ばすことができた。

●J28MD(Djibuti)on 8Bands
Mediterraneo DX Club (MDXC) によるDXペディション。QRV期間は10/29から11/7であり、3.5MHzで初DXとなるCWによるQSOを含め8バンドでQSO。ジブチで残していた5つのバンドを埋めることができた。


●T33T(Banaba Islands)on 9Bands  -ATNO-
Rebel DX Group によるDXペディション。11/5の15時頃に初めて入感し、2時間足らずで5バンドでQSO。現在もQRV中であるが既に3.5~50MHzまで9バンドでQSOすることができた。バナバ島はATNOであり(※無事、ARRLの承認を得たとのこと)且つBand NEW が9Upと大きく飛躍した。

●TL8AA/ZZ(Central African Rep)on 7Bands
Italian DXpedition Team(IDT)によるDXペディション。11/12から11/26までのQRVが告知されており、初入感した11/14は早朝から夕方にかけてリモート運用により5バンドでWkdするも、その後は3.5/24/28MHzで苦戦。
ハイバンドは16時頃からのショートパスが狙い目であり、11/19にようやく24MHzをWkdし残すところ28MHzとなっている。
一年前のTL7MのDXペディションでは14/18MHzの2バンドしかQSOできておらず、今回のペディションもBand NEWを増やすチャンスとなっている。


●A35GC(Tonga)/ T88WA(Palau) 
それぞれ2つのBand NEWを狙ってワッチ&コールし空きを埋めることができた。
JAからは特に珍しい(難しい)エンティティでもないため、積極的にコールすることは控えたが、どうもF/Hの運用を見ていると正に「触手が伸びてしまう」ようである。




2022年10月26日水曜日

223. 50MHz DXing 2022(12)

10/4のLUとのQSO以降、CX,CE,PYも少しづつ入感している。
これまでの南米局の入感は、総じて周期が短く且つ深いQSBがありデコードが続かない状況。未だサイクル25の立ち上がり時期のためか、マルチホップEsによるヨーロッパ周辺のDXingよりも難易度が高い。

目下のところワンチャンスを逃すと「本日はおしまい..」といった感があるため、コンディションの更なる向上と安定に期待したい。

<10/7>LU1FAM Decoded
8時過ぎにCX6VM, LU7HNをコールされている1,2エリア局を確認するも未だこちらでは入感はない。
08:31にLU1FAMが-17dBで入感。しかしながら次のシーケンスでは-21dBに下がり、そのままフェードアウト。PSKReporterをチェックするとPY, CE0も入感していた様子。


<10/8>CX6VM Decoded (First time)
8時半頃からLU,CXをコールされる局が見え始め、9時過ぎにCX6VMが-11dBで初入感。FT4と行き来しており、50.318MHzでも-7dBで入感するも一回限りであった。FT8に留まってくれていれば、QSOのチャンスはあったかも知れない。
LU,CXともに複数局がQRVしているようだがこちらでの入感はなかった。

<10/9>CE2SV Decoded (First time)
9時半頃にPSKReporterをチェックするとLU,CE側でJA局をデコードしている。ワッチしていると10時過ぎにCE2SVが-16dBで初めて入感。その時点で1エリアの15局ほどがコールされている。こちらでのデコードは3回限りであった。

<10/9>3B8FA (Mauritius) Worked
18時過ぎに3B8FAのQRVをDXSCAPEで確認しワッチしていると18:25に-16dBで入感。直ぐにコールし難なくリターンが得られた。
QSO後も安定してデコードしておりSNRはピークで-2dBまで上昇。入感は19時半頃まで続いた。同じ時間帯に3B8CWも-18dBで入感しており、レユニオン島のFR4OOはPSKReporterでは見えているが入感はなかった。

<10/11>QSO with YBs
21時半頃にワッチするとインドネシアの4局ほどが見えている。未交信の局が見える度にコールして、結果、23時過ぎまでに11局とQSO。
その間、YB局がカリブのFG5GH、PJ4WWをコールしているのが見え、PSKReporterをチェックすると複数の1エリア局がFG5GHにデコードされていた。

<10/15>CE2SV Decoded
07:44にPSKReporterでCE2SVのQRVを確認。07:57になって-19dBでデコードするも続かずにフェードアウト。その時点で20局ほどが複数のCX,LUを含めコールされている。8時を過ぎた頃からコールする局も疎となり、短い時間でのオープンであった。

<10/17>PY3WW Decoded (First time)
8時半過ぎから複数のPYをコールされている1エリア局が見え始め、9時頃には20局ほどに達した。リモートのためアンテナの向きは90度固定であったが、9時過ぎにPY3WWが-16dBで初入感。SNRはピークで-11dBまで上昇するもリターンは得られず、7分後にはフェードアウト。
CX6VMやLUをコールされている局も見えたがこちらでは入感はなかった。

<10/21>LU5FF Worked
8時半過ぎにCX6VMを1エリアの5局ほどがコールされている。そのうちLU5FFをコールされる10局ほどが見える。9時半頃にPU3RINが-23dBで入感するもデコードは2回のみであった。
9時半過ぎにLU5FFが-18dBで入感。SNRはピーク-9dBまで上昇するもリターンは得られずフェードアウト。
その後09:55にCQingを-18dBで入感。コールしたところR-19でリターンを得たが「RR73」は未受領となった。DXSCAPEにも挙げてくれているがFT4でのQSOの際に直ぐに受領したeQSLも届かないのでNILと判断。
10/23の朝に入感し再チャレンジするもリターンは得られなかったが、午後になってLoTWをチェックすると10/21のQSOがログインされていた。

<10/23>PY3FF Worked / CE2EC Decoded
8時前からPSKReporterで南米オープンを確認。8時前にLU5FFが-10dBで入感。08:45頃よりPY,CXをコールする局がちらほらと見えてくる。
9時前には多くの局がPY3FF, PY3RSをコールされており、9時過ぎにPY2RSが-19dBで入感。直ぐにデコードレベル以下に沈むが、代わってPY3FFが現れコール開始。
2局待って「R-07」のリターンが得られ、初のブラジルとのQSOとなった。QSOを終えてみると20局ほどがコールされており、今回は幸運に恵まれたようである。
9時半過ぎにはCE2ECが-15dBで入感。デコード3回でフェードアウトするも、Hamspots.netを見ているとこちらの信号は何度もデコードされていた。CXも数局QRVしている様子であったがこちらには入感はなかった。

午後、13時半頃にカザフスタンのUN8GをコールするJA局が見える。アンテナを廻してみるとCQingが-20dBで入感。QSO B4なのでワッチしていると、SNRはピークで-5dBまで上昇するが次のピリオドではデコードレベル以下に沈むなど夏の伝搬とは趣が異なる入感であった。

この日以外にも、Afternoon TEPにより複数のVK4、DU局とQSO。マーシャル諸島のV73MSもQRVしているようだがワッチのタイミングが合わず逃している。