2020年4月30日木曜日

89. 4月のレビュー

●新型コロナウイルスの影響
3月から世界的に感染拡大している新型コロナウイルスの影響で、予定されていたDX Peditionが次々と中止になっている。また、各国とも外出禁止が呼びかけられているため、固定局のActivityが向上すると思いきや、入感数に特に変化は見られないようである。

4月7日の緊急事態宣言から在宅勤務に移行したため、日中は、JTAlertでNEWエンティティやアフリカ・カリブ局が入感した際に "Audio Alert" で知らせるように設定しているが、たまにアラート(アナウンス)が鳴って見に行くと"Fake Decode" ばかりである..

新型コロナウイルス感染症拡大の防止を啓発するために、サフィックスが "STAYHOME" の局が各国、特にヨーロッパを中心に多数QRVしている。記念に(祈念に)Cyprus、FinlandおよびJamaica局をWkd。



●キーボードからのインターフェア混入
4月10日に7MHz FT8でJ68HZをコールしていると、いきなりPCがシャットダウン。その後も送信時に電卓のアプリケーションが勝手に起動したり、コントロールパネル等のウインドウが開く事象が発生。


最近のPC環境変化はメカニカルキーボードから軽量のWiredキーボードに変えたことだけであったため、試しにキーボードを外すと事象は現れないことを確認。キーボードのケーブルをフェライトコアで4回巻きにするも改善は見られないため、ワイヤレスのキーボードを通販で購入して置換。結果、不具合は再発しなくなった。

●21MHzでのFT8 DXing

昨年3月にアンテナシステムを変更した際、21MHzは3エレ八木からローターリーダイポールにスペックダウンしたこともあり、これまでQRVすることは殆ど無かったが、FT8で思いがけずDXが入感していることを知りワッチする機会が増えた。またコンディションが良い日が続いたこともあり、Band NEWとなるエンティティとアフリカ局に絞ってコールした結果、28エンティティ、アフリカ局はZSを中心に24局、以下7つのエンティティをWkdできた。

●4U1UNとの1st QSO
3月7日に初めてFT8 で入感して以降、何度かコールする機会は訪れたものの、総じてSNRが低く直ぐにデコードレベル以下に沈むため、4月になっても他のJA局がコールされている様子を眺めていることが多い状況であった。

5日ぶりの入感となった4月30日。朝7時45分頃にDXSCAPEでセルフスポット(14.085MHz F/H)を確認しワッチすると、既に20局程のJA局がコールされている。2分ほどして3Slots/ -16dBでデコードでき、その後も比較的安定して入感しておりチャンス到来の予感がする。

Wide Graphでバンド内の空きを確認して1700Hz辺りでコールを開始するが、こちらでは見えないW局にもリターンを返しておりQRM(Hound同士の被り)は何とか回避したいところ。既にWkdされたJA局が2500Hz、2800Hzと割と高いところでコールされていたため2850Hz辺りにQSY。8コール目で「-09」のリターンを得ることができた。

しかしながら、先方のSNRは-21dBと低く、続くシーケンスはデコードできず、送信3回目でタイムアウトする “3 strikes and you’re out rule” が頭をよぎったが、無事に「RR73」を受領できた。

この「RR73」のシーケンスで初めて4Slotsでのデコードを記録。その後10分程は1〜3 Slotsで入感していたが、8時16分のシーケンスを最後に再びデコードすることはなかった。終わってみれば、信号強度がピークとなるタイミングでリターンが得られたと思われ、運にも恵まれたようである。NEWエンティティのWkd/Cfm(ATNO)は、3月中旬のVP2VBから1ヶ月半ぶりとなった。




2020年4月26日日曜日

88. DX運用日誌(48)

<4/23>
午後13時過ぎに50MHz FT8でKG6DX(Guam)が入感。早い周期でのQSBがあり、SNRは-10dB〜-25dBで変化。コールされているJA局は1エリア以外は見えないが、3エリア、8エリア局もピックアップしているため広範囲にオープンしている様子。
DF1305Hzに対して500Hz付近や1900Hz付近でコールするもリターンは得られず、そのうちCQを繰り返すシーケンスが続きデコードレベル以下に沈むことが増えて1時間後には見えなくなった。

中学生の頃、IC502にムデンの3エレでKG6DXをコールし続けるもコールバックが得られなかったことを思い出した。IC502のSメーターは振り切っていたと記憶するが、6mDXの壁を感じた最初だったのかも知れない。
夜の20時半過ぎに21MHz FT8で東アフリカのFR5GS(Reunion)が-15dBで入感。1stコールでリターンを得た。その後、同局をTx2からコールされている局のリポートをチェックすると+02〜-6dBの時、こちらでは-12dBで入感している。SNRの差はアンテナのゲインによるものと考えるが、とりあえず安定してデコードさえできていれば、ロータリーダイポールでも何とか太刀打ちできるようである。


<4/24>
夜20時前に21MHz FT8で東アフリカのS79RP(Seychelles)が-17dBで入感。ヨーロッパ局を含めパイルアップになっているようであり、コールするもなかなかリターンが得られず、30分ほどしてようやくリターンを得た。


<4/25>
朝6時45分にDXSCAPEで4U1UNのQRV(14.085MHz F/H)のセルフスポットが上がっているのを確認し、暫くワッチしていると-21dBで入感。しかしながら前回同様、安定しておらずデコードできたタイミングで断続的にコールしたもののリターンを得ることはなく、最初のデコードから30分ほどでフェードアウトした。





2020年4月20日月曜日

87. DX運用日誌(47)

<4/15>
夕方から夜にかけて21MHz FT8で入感してくるZS局をコールし計10局とQSO。昨夜、21MHzのBand NEWとなるZS6ELIをWkdして以降、立て続けに14局とQSOできた。RDPのため定かではないがショートパスによる伝搬と考える。


<4/16>

朝の9時前から14MHz FT8でカリブ方面が良好に入感。FG5FU(Guadeloupe)を皮切りにHI3CMM(Dominican Republic)をFT4で、その他、KP4、CO局と12時過ぎまでに8局とQSO。
午後15時前に21MHz FT8で東アフリカの3B8CW(Mauritius)が入感。コール2回目でリターンを得た。その後30分程してS79VU(Seycelles)が-15dBで入感し、こちらも数回のコールでリターンを得た。



<4/17>

朝の9時過ぎに14MHz FT4でカリブのJ68HZ(Saint Luica)が±0dBで入感。2分ほどコールしてリターンを得た。


午後から50MHzで韓国、中国、香港、台湾、フィリピンが断続的にオープン。時折、ワッチして入感していればコールした結果、合計7局とQSOできた。いずれの局もFT8では初めてのQSOであるが、後からBand Activityをチェックすると13時半頃にBand NEWである9M2MO(West Malaysia)も-11dBでデコードできていたが気づかなかった。
昨日から中国、グアムがオープンしており50MHzのDXシーズンが開幕した気がする。


<4/18>
朝6時前に14.090MHz FT8でアフリカ内陸部のTT8SN(Chad)が入感。ショートパス方向にビームを向け5分ほどコールし「+00」でリターンを得た。F/Hモードの3Slotsでの送信でありSNRは-19dBまで低下していたためTimeoutを懸念したが、2回目のリポート送信で「RR73」を得られた。同局のおかげで、Chadは7MHzに続いてBand NEWを一つ増やせた

7時半頃になって中東のEP2LMA(Iran)が-6dBで入感。5回目のコールでリターンを得た。その後30分程して隣国IraqのYI1SAL、YI3WHRのQRVを確認するが、JA7/8局がQSOされているシーケンスはこちらではデコードできず。

カリブ方面では、HI8MAX、9Y4VFをコールするもSNRが低くリターンは得られずにフェードアウト。VP2ETEもFT4でのQRVを確認するも入感せず。


2020年4月13日月曜日

86. DX運用日誌(46)

<4/11>
15時頃から21MHzのコンディションが良好でFT8でヨーロッパ方面を中心に多数入感。未Wkdのエンティティ(Band NEW)を見つけてはコールし、この日だけで10エンティティ増やすことができた。ロータリーダイポールでも5Z4/G3AB(Keyna)が-12dBで入感し難なくWkdできたことは驚きである。

夜19時過ぎに14MHz FT8でFR5ZE(Reunion)がショートパスで入感。1stコールで「R+11」でリターンを得て直ぐにeQSLも受領。



<4/13

朝6時半頃にDXSCAPE(WW)で4U1UN(U.N.HQ)が14.085MHz FT8(F/H)でQRVしているのを知りワッチを開始。W局以外に10局ほどのJA局がコールされているが、こちらでは入感しない.. QSOも遅々として進んでいないように見えるため、とりあえず静観したまま在宅Workに勤しんでいると、9時43分になって初めて-18dBでデコード。急いでコールするも数シーケンス後には沈んでしまいそれきりとなった。
午後からは7MHzでQRVを開始したようであるが伝搬も無く、こちらでは全く見えない。JAの数局がコールし始めた夕方になっても”Sound Alert”での呼び出しはかからなかったが、 19時半頃に初めて-15dBでデコード。しかし入感はその一回限りであった。
本日、QSOのチャンスは無かったが、このアクティビティの高さが明日以降も続けば、そのうちチャンスは巡ってくると思い、理由を調べたところDX WORLD.Netに記事を見つけた。

どうやら国連ビルが、コロナ感染防止対応でロックダウンしている間、"STAYHOME"運動の一環として、特別にFT8でのリモート運用が認められた(但しLow Power)とのこと。何とかこのチャンスをモノにしたいところである。

夜21時過ぎに21MHz FT8をワッチすると、いきなりアフリカ局だけが4局入感してきた。JTAlert画面でも中々見かけない「並び」なので記録しておくことに。

いずれの局もBand NEWとなるエンティティであるが、最もハードルが高いと思われる5H3DX(Tanzania)からコールを開始して4分ほどでリターンを得た。

次に8Q7PR(Maldives)をコール。こちらも5分ほどでリターンがあったが「RR73」を受領するまで少し手間取った。

3局目はS79KW(Seychelles)をコール。入感当初、SNRは-12dB程度であったが45分ほど経過して-20dB程度に下降。しかしながら3回目のコールでリターンを得て難なくWkdできた。

この他、ZSは数局確認したもののいつの間にか見えなくなっており、4局目として9J2BS(Zambia)も-20dBで入感していたのでコール。結果はフェードアウトしWkdには至らなかったが、各局とも特にパイルアップにはなっておらず、久しぶりにDX Huntingを楽しめた。21MHzのワッチもルーティン化しそうである。



2020年4月9日木曜日

85. DX運用日誌(45)

<3/27>
朝8時半頃に14MHz FT8でカリブの9Y4D(Trinidad&Tobago)が-14dBで入感。3回ほどコールしてリターンを得た。


<3/29>
朝5時過ぎから7MHz FT8をワッチ開始。5時半頃にアフリカ南部の9J2BS(Zambia)が-17dBで入感。ヨーロッパ局を中心にピックアップしていたが、10分ほどコールし続けてリターンを得た。後日(1週間後)、14MHzでもWkdでき直ぐにLoTWでCfmできた。

昨日からスタートしたCQ World-Wide WPX Contest(SSB)では、14MHzショートパスでのD41CV(Cape Verde)一点狙いで二日間ワッチしたが、コールできるほどの強さでは入感せず断念。

<4/4>
午後13時過ぎに14MHz FT8で東アフリカのFR4FM(Reunion Island)のCQが-18dBで入感。ロングパス方向にビームを回しながらコールしVK局を待って直ぐにリターンを得た。


<4/5>

昨日あたりからSSNが二桁台に上がってきたせいか、夜間の14MHzのEU方面コンディションが良くFT8、FT4では遅い時間帯まで賑わっている。北大西洋、特にイングランド方面の伝搬が良好で、多くのEngland、Scotlandの他、Azores、Ireland、Northern Ireland、Wales、Isle of Manが入感。そのうち何局かとQSO。22時前には5A1AL(Libya)がJA局によりSpotされていたが気づかずに就寝.. 


<4/8>
朝9時半頃に14MHz FT8でカリブのFS4WBS(Saint Martin)が-11dBで入感。SNRは最大-3dB程度まで向上しパイルアップとなっているが、あまりJA局はピックアップされていない様子。DF487Hzに対して2745Hzで断続的にコールし、1時間ほど経って「R-20」でリターンを得た。


<4/9>
朝6時過ぎに14MHz FT8で4U1UN(U.N. HQ)が-17dBで入感。ニューヨークでのコロナウイルス蔓延により同局のQRVは暫く行われないと思っていただけに、Pirateの可能性も疑ったが、とりあえずDF298Hzの少し上でコールを開始。


W局、JA局を数局ピックアップするもQSOが遅々として進まず、何度もレポート送り続けており、そのうちW局が同じシーケンス/オンフレでコールする始末。(前回も同じ展開になった..)
暫くすると見えなくなったため、F/Hへの移行を想定して、6時半前に14.090MHzをワッチしたところ直ぐにCQingを捉えた。チャンス到来と思いコールするもフェードアウトして見えなくなり、5分後に再びCQシーケンスを確認するが、その後入感することはなくコールしていた他局も次第に消え、あえなく終了.. QRVしていた時間の割にピックアップされている局は少なく、今後も(入感する)難関エンティティであることは変わらないようである