2022年5月28日土曜日

207. 50MHz DXing 2022(6)

<5/25>
16時過ぎにカザフスタンのUN7Pが-14dBで入感しQSO。それ以外のヨーロッパ方面はいずれも昨年よく見かけた常連局であり、なかなか未交信局に巡り合えない。主な入感局のデコード時刻とSNR値は以下のとおり。
14:58 UB7K       -16dB
15:17 YT9A       -14dB
15:20 HA8FK    -14dB
15:29 ES6RQ    -11dB
15:30 UT5UGR -08dB
16:06 UN7P      -14dB
16:20 TA7OM   -22dB
--------------------------------
18:30 4S7AB    -16dB
20:00 JT1CO   +02dB
20:30 9K2OD   -16dB

<5/26>
18時前にクリミアのR6KAが入感。次のCQシーケンスでは-03dBまで上昇。同局は一昨年の6月にリターンを得ていたが "Not In Log"。今回、最初のコールで「R-03」のリターンを得て無事「73」を受領した。その他の入感はカザフスタン数局とモンゴルのいずれも常連局のみであった。


<5/27>
16時半にOH3SRが-03dBで入感。その他にOH1MLZ,OH4SSも見えるがいずれもQSO B4。16:44にSM3JGGのCQingを-16dBでデコード。4回目のコールでリターンを得た。

17時前にポルトガルのCT2HXMが-16dBで入感。断続的に10分ほどコールするもリターンは得られず。
17:23にカナリア諸島のEA8DBMが入感。SNRは最大-10dBまで上昇。こちらも2年前にQSOしているのでワッチのみ。17:53にノルウェイのLA8AVが入感。コール開始後暫くしてQSBの谷間でリターンがあり、辛うじて「73」を受領。その後コンディションは持ち直しSNRは最大-1dBまで上昇。

18時にEA8/DF4UEが-18dBで入感。コールするもデコードは一回限りであったが PSKReporterをチェックするとこちらの信号は届いている様子。

結果、本日のQSOは未交信のOH2局を含め3エンティティで4局。
18時半過ぎには3B8FAもQRVしているようであったが、18MHzのVP9UKRにかかりきりになっておりワッチできず。

<5/28>
15時頃にベトナムのXV9Kが入感。MSHVで運用しておりSNRは-20dB前後と低く、デコードできないシーケンスが続く。暫く静観し信号が浮上したタイミングでコールしてリターンを得た。なお、午前中の北米、午後のヨーロッパ方面の入感はなかった。


2022年5月24日火曜日

206. 50MHz DXing 2022(5)

<5/23>
18時過ぎからワッチしていると18:44にモルジブの8Q7PRが-7dBで入感。ただしデコードできたのは1ラインのみであり、10局ほどコールされていたがQSOの様子は確認できなかった。

その後、19時過ぎからロドリゲス島の3B9FRが入感。本日はそれほど強くなく、10分後にはフェードアウト。

19:43にネパールの9N1CAを-18dBでデコード。直ぐにコールするも近接でCQを出すBY局にマスキングされて見えなくなる.. 20時前に再び入感するが信号は安定しておらず ”SSB 350 9N1” を告知してQSY。SSBをワッチすると、信号は存在が分かる程度の強さでありコールは断念。
この時間帯、PSKReporterをチェックすると複数のZS局がJA局をデコードしているが、こちらでの入感はなかった。

<5/24>
午後14時頃からヨーロッパが広範囲にオープン。といっても3エリア以西の局がコールされているのを眺めるのみ。
今年初めてのヨーロッパ入感は14:45のルーマニアのYO7NE。SNRは-20dBと低く、コールするもデコードは一回限りであった。

16時を回った頃からようやくスウェーデン、オランダ、ベルギー、デンマーク等々が入感し始める。多い時には7局ほどが同時にデコードできるが、その多くが ”QSO B4”局。

未交信局を選んでコールし、最初にSM6LPFからリターンを得るも「73」未受領。(5分後に再コールしてWkd)その後、PA2Jをコールしてリターンが得られ「73」を受領。今年初めてのヨーロッパ局とのQSOとなった。


その後はデコードできた未交信局をランダムにコール。リヒテンシュタインのHB0CCやカナリア諸島のEA8DBMをコールされている1エリア局を確認するもこちらではデコードできず。またウクライナも数局QRVしておりUR3QCWとQSO。
PSKReporterをチェックすると高緯度の伝搬となるアイルランド、スコットランド、南はマルタ島までオープンしている様子。

一旦、コンディションは落ちるが、18時半頃から再びシシリー島やカザフスタンが入感。信号は不安定ながら19時過ぎまで見えていたが、その後フェードアウトして本日のオープンは終了。QSO数は6局に留まった。

昨年、初めてヨーロッパが入感しQSOしたのは5/6、50MHzでDXを本格的に始めた2020年は5/18であったことから、今年は少し遅い幕開けとなった。


2022年5月22日日曜日

205. 50MHz DXing 2022(4)

<5/22>
●9N7AA (Nepal)
お昼前から昨日QRVを確認したネパールの9N7AAの入感を想定してアンテナを270度に向けてワッチしていると、狙いどおり12:15に-13dBで入感。3B9FRをコールするシーケンスが3回続いた後でJA局にリターンがあった。
コール開始後、一旦、送信を中断しTX Freqに被りがないか再チェック。クリアな670Hz付近にQSYしコール再開。コンディションは次第に上昇し始め最初のコールから15分後に「R-12」でリターンを得て無事「73」を受領した。
QSO終了後、5分ほど経って“323 F/H”を告知してQSY。ワッチすると5スロット/-10dBで強力に入感しており、コンディションは次第に西日本に移りながらも14時頃まで断続的に入感していた。

●NA6XX (USA/CA)
14時過ぎにアリゾナのK5XIが-2dBで強力に入感。今年初めての北米局の入感となった。
”QSO B4”なので静観していると14:07にカリフォルニアのNA6XXが-7dBで入感。QRZ.comをチェックすると両者ともいわゆる”Big Gun”であり、それぞれ見えているだけでも30局ほどのJA局がコールされている。
NA6XXをコール開始後、Hamspotを確認するとこちらの信号を-16〜18dBでデコードしている。DFでのQRMをチェックしながら40分ほどコールしてようやく「R-19」でリターンを得た。その際、先方のSNRは-10dBであったが運悪く次のシーケンスがデコードできず「73」未受領となったが、後ほどJTAlertでメッセージが届きLoTWでもCfmできた。

北米局は他に2局ほど入感しており、またPSKReporterをチェックするとヨーロッパのYO,YT辺りがオープンしているようであるが、こちらでは入感はなかった。この時間帯に北米とヨーロッパが同時にオープンするのは例年にない伝搬のようである。

18時半を回った頃からいつもの3B8FAの他、カザフスタンのUN3G,マルタ島の9H1TXをコールされている3エリア以西の局を確認。UAEのA65BP,A62Aは1エリアでもコールされていたが、いずれもこちらでの入感はない。
19時を回ってクエートの9K2YMの CQingが-18dBで入感。SNRは-5dBまで上昇し20局ほどがコールされパイルアップになっている。

19:17にA62Aがようやく-20dBで入感しコール開始するもHL局のCQingにマスキングされて終了。同時にA65BPも入感し始めたが"QSO B4"なので静観。

20時前からインドの複数局が入感。1時間ほどの間に未交信局を5局ほど確認したが、QSOはVU2IBI一局に留まった



2022年5月21日土曜日

204. 50MHz DXing 2022(3)

タイトル変更(5月分から遡って修正)
<5/19>
朝10時頃に北米西海岸が1エリアで入感したようであるが、こちらではデコードできていなかった。
18時半過ぎにモーリシャスの3B8FAをコールされている2エリア以西の局を確認。こちらでデコードできたのは19時頃。SNRはピークで-14dBまで上昇するも、DFの直下でJR6局がCQを出し始め全くデコードできない状態に.. 昨日からこのパターンが多い気がする。ようやくDFがクリアになった時には既に
コンディションは落ちており数回デコードできた後、そのままフェードアウトした。

<5/20>
17時半過ぎからワッチ開始。ロドリゲス島の3B9FRがピーク-13dBで比較的安定して入感している。1エリア中心にピックアップしていたが18時前には見えなくなり、18時半頃に再び入感。SNRはピークで-2dBまで達しており、見えるだけで30局程度がコールされている。
同じ時間帯で反対のシーケンスで3B8FAをコールされている西日本局が多数見えるが、こちらでは入感しなかった。

<5/21>
お昼過ぎにPSKReporterをチェックしていると、ネパールの9N7AAがJA側でデコードされていた。14時台にもFlagが立っていたがいずれも入感はなかった。

●R0CK(Asiatic Russia)
13:45頃にハバロフスクのR0CKをコールされているJA局を確認。アンテナを330度に向けてワッチしていると-15dBで入感。1エリアをメインにピックアップし且つ円滑にシーケンスが進んでいる。コール開始後7分ほどして「R+00」でリターンが得られ、無事「73」を受領。
Asiatic Russiaは一昨年の夏に入感して以来、近距離なのでそのうちできるであろう..と思いつつ2年越しでのWkdとなった




2022年5月19日木曜日

203. 50MHz DXing 2022(2)

<5/18>
12時過ぎにネパールの9N7CIが-11dBで入感。直ぐにコールするも数分で見えなくなる。コンディション低下が理由なのかは不明。

17時前にモーリシャスの3B8FAをコールされている局が見える。同様に17:20頃にはレユニオンのFR4OO,17:49にはロドリゲス島の3B9FRをコールされているが、いずれもこちらでは入感はない。

●3B9FR(Rodriguez Islands)
18:42になって3B9FRのCQシーケンスを-24dBで捉える。コールを開始するもデコードできないシーケンスが多い。19:17には-4dBに達するが数ピリオド後には、デコードレベル以下に沈むなどQSBが激しい。そのためかリターンを得られた局も繰り返し「RR73」を送信されているケースが見受けられる。

Wide Graphの濃淡の変化を見ながら信号が上昇した頃を見計らって断続的にコールしていると19:42に「R-08」でリターンを得た。しかしながらSNRは-21dBと低く
「RR73」を送り続けるも再浮上することなくフェードアウト。先方での”In Log”は厳しいかと思っていたが「73」が送出されていた旨をメールでお知らせいただいた。ご厚意に感謝である。これで50MHzのBand NEWをもう一つ伸ばすことができた。



2022年5月18日水曜日

202. 50MHz DXing 2022(1)

<5/1>
●3B8CW(Mauritius)
19時過ぎからワッチすると9K2GS,4X4DKをコールされているJA局が10局ほど見える。こちらでは入感しないがアンテナを270度(真西)に向けて暫く様子を伺っていると19:21になっていきなり3B8CWが-15dBで入感。直ぐにコールしながらアンテナを250度に廻すが、次のシーケンスでSNRが少し悪くなる。アンテナの向きを戻すかどうか思案していると、あっけなく「R-06」でリターンがあり、次のシーケンスで「73」を受領。今シーズン初の10,000km超えのDX QSO且つ50MHzでは3エンティティ目のアフリカ局となった。
そのままワッチしていると、同局をコールされているJA局は数局見えるだけで10:26のデコード(-20dB)を最後にフェードアウト。その後もコールされている局はいるもこちらでの入感時間は僅か5分ほどであった。
同じ時間帯でZS4TXをコールされている1エリア局を確認するもこちらでは入感せず。19:23には9K2GSが-13dBで入感。その後、19半過ぎに4S7ABも入感しCQを繰り返している。21時からはVU2NKSが-3dBで強力に入感。この3局ともに昨年以前に「QSO B4」なのでコールせずにワッチのみ。
本日入感した上記4エンティティは、先月から1エリアでもコールされているのを確認していたが、こちらでは本日が今シーズン初の入感となった。

5/14>
●T88SG(Palau)
18時頃に50.190MHz SSBで入感。先月、FT8でT88SSを逃しているので是非ともWkdしておきたいところ。
コール当初、QSO毎にスプリットの告知がなかったため2回ほどオンフレでコールしてしまう.. +5KHzのスプリットでコールを再開すると程なくしてエリア指定となる。1エリアの指定が5局程度で次に移りリターンは得られず、エリア指定が一巡したところで、今度はプリフィックス指定となる。指定の後半で回ってきた”JA”の回でようやくピックアップしていただいた。50MHz SSBでのBand NEW 1Upは初めてとなった。

T88SGをコールしながらDXSCAPEをチェックしていると50.313MHz FT8でモーリシャスの3B8FAのQRVを確認。
T88SGとのQSO終了後、アンテナを240度に廻すと1840時に-23dBで入感。SNRはピークで-12dBに達するが、QSBの影響かデコードできないシーケンスもあり、またリターンシーケンスの"False Decode" が何度も発生し修正&再送しているうちにフェードアウトして終了。

<5/15>
●FW1JG(Wallis & Futuna Islands)
17時頃に外出先からPCリモートでワッチ。50.313MHz FT8で同局をコールされているJA局が10局ほど見えるが、アンテナが240度を向いておりデコードできず。
帰宅後、アンテナを150度に廻すもコールされていたJA局も見当たらない。PSKReporterをチェックすると50.309MHzでのQRVを確認。ワッチすると2スロット/-18dBで入感。
17:45からコール開始するもコンディションは既に下降気味でありデコードできないシーケンスが目立つ。ピックアップした他エリアの局には+04〜+10dBのリポートを返しているため、依然として激しいパイルアップが続いている様子。

1822時頃から急速に信号が弱まりコールされている局も次第に減少。10分後には1〜2局が見えるのみとなった。
暫くワッチしていると1839時にCQシーケンスを-22dBでデコード。Falseを疑い次のシーケンスを待ってコールを再開。3回目で「-01」のリターンを得て「RR73」までたどり着いた。
その後、再びCQingに変わりそのままフェードアウト。今回はコンディションの低下が返ってチャンスに繋がったようである。これで昨日から続いて50MHzでのBand NEW 1Upとなった。
ちなみに今朝は8時頃に1エリアで南米ブラジルがオープンした。PSKReporterを確認するとPY2XBほか2局がJA局をデコードしているが、こちらでは入感はなかった。

<5/17>
13時過ぎにPCリモートでワッチするとネパールの9N7WEをコールされているJA局が見える。その後、50.317MHzにQSYしF/Hでのオペレーションに変わったが、アンテナが北西方向に向いており入感することはなかった。

帰宅後、18時過ぎにワッチするとウラジオストクのUA0LLDが3D2AGをコールするシーケンスが+2dBで入感。Asiatic Russiaは未WkdなのでコールするもQRTした様子で再入感することはなかった。

同じ時間でモーリシャスの3B8FAをコールされているJA局を多数確認。アンテナを向けると-6dBで入感。DFの空きを見つけてコールしていると反対のシーケンスでレユニオンのFR4OOをコールされているJA局を確認。
送信を中断してワッチするも3B8FAをコールするJA局がバンド中に広がっていることもありデコードは叶わなかった。再び3B8FAに戻るとDF直下でCQを出す局にマスキングされて敢えなく終了。

●9N7WE(Nepal)
19時頃に同局をコールされているJA局を確認。暫くすると19:04に-14dBで入感。
直ぐにコールを開始したところ、4分後に「R-21」でリターンを得た。しかしながらレポートが2回再送された後、またしてもDF直下でJA局がCQを出し始め「73」未受領で終了。"In Log"は厳しいと考える。


19:20に再びCQシーケンスをデコード。SNRは-16〜-21dB程度だがコールするも延々とCQingが続き他局を含めピックアップされない。同局のHPにノイズレベルが高いとのコメントがあったがそのせいかもしれない。
一年ぶりとなるネパールWkdのチャンスではあったが、流石に3日連続で50MHz Band NEWとはならなかった..
9N7WEは4月後半からスタートしたペディション局であり、運用は終了するようだが、9N7AAが昨年末からアクティブにQRVしているので期待したい。

20:40にカザフスタンのUN3G,UN3GX,UN8GEQが今期始めて入感。ピークで-5dBと強力に入感するも3局ともQSO B4なので静観。この辺りが入感し始めると、マルチホップEsによるDXシーズンが到来した感がありヨーロッパの入感もそろそろかと考える。


2022年5月16日月曜日

201. DX運用日誌(126)

●4U1UN(United Nation H.Q.)on 17M
5/7の朝5時半過ぎに18MHz FT8でQRVを確認。激しいパイルアップとなっており且つWorld-Wideにピックアップしている。
入感は2〜3スロットでピーク-7dB程度と強力であったが、6時半過ぎから急速にコンディションが低下し数分に1回程度のデコードとなる。
デコードできたタイミングで断続的にコールしていると7時半前にリターン。しかしながら「RR73」は受領できず再チャレンジするも、その後フェードアウト。CLUB LOGでの確認待ちとなった。


●J35X(Grenada)on 15M
5/7の11時半過ぎに21MHz FT8でのSPOTを確認。ワッチするとJA10局ほどがコールされている。12:15になってようやく入感し始めコール開始。中東やアジアもピックアップしており12:40頃にはSNRが低下しデコードできないシーケンスが目立ち始める。
高いDFの局をピックアップしている傾向があったので、3000Hz近くに設定してコール再開。暫くして200HzほどDFを下げた次のピリオドでリターン。直ぐにDFを戻して再送し「73」を受領した。

●C83YT(Mozambique)on 12M
5/7の16時過ぎにCQシーケンスを捉えてコール開始。バント内はそれほど混み合っていないにも関わらず、DF直下の同じピリオドでHS,BY,JA局が「入れ替わり立ち替わり」被り始めてデコードできないシーケンスが続く。
デコードできたタイミングでコールし続けること2時間45分、1853時にリターンが得られた。一局を呼び続けたケースとしては過去、最長記録かも知れない。

●HK0/PW8WW(San Andres & Providencia)on 20M
5/9の18時半過ぎに14MHz FT8でQRVを確認。最初のデコードは1ラインのみで、その後デコードレベル以下に沈むも、3コール目にMSHVの5スロットでリターンを得た。


●VP5MA(Turks & Caicos Islands)on 15/17M
5/10の09:15に21MHz FT8でCQシーケンスを捉える。コール開始後、比較的低いDFの局をピックアップしていることが判明し空きを探して291HzにQSY。最初のコールで「-10」のリターンを得た。しかしながらシーケンスが続かず4回「-10」が送られた後で他局に移ってしまう.. 
見ているとスムースに「73」を受領しているのは北米局が多くアジア、オセアニア局では半分も満たない様子。
先方側でのQRMを想定しDFを454Hzに変更。念のためJTAlertでメッセージを送り、改めてTx2から送信を開始したところ、4コール目でリターンが得られ今回は無事に「RR73」を受領した。
5/13の6時半過ぎにSPOTで18MHz FT8でのQRVを確認。前回同様、MSHVによる運用で3〜4スロット/-5dBで強力に入感しており20局ほどがコールされているのが見える。
JAに限らず北米・EUもピックアップしているので、時間がかかるかと思いきや、コール開始後3分でリターンを得られた。

●TR8CA(Gabon)on 10M
5/10の18時過ぎにSPOTで28.095MHz FT8 F/HでのQRVを確認。4〜6スロットで入感するが途中デコードできないシーケンスもあり、送信を一時中断して様子を伺っていると比較的高いDFでコールする局を取っていたため2600Hzに設定。送信開始後に再度、被りがないか確認するため一旦送信を停止した次のピリオドでリターンを得た。
ガボンとのQSOは、どのバントも同局に依存しているが、2年前の50MHz FT8でのQSOに次いでハイバントでのQSOとなった。

●VU4W(Andaman & Nicobar Islands)on 80M
5/13の4時半過ぎから3.565MHz FT8をワッチすると0454時に-19dBで入感。コールされているJA局は1〜2局であり、専らEUをピックアップしている。ピークで2スロット/-16dB程度で入感する時もあるが、QSBでデコードできないシーケンスも目立つ。
断続的にコールしていると0514時に「-13」でリターン。しかしながら次のピリオドでは「-13」が再送され「RR73」は受領できず.. そのまま「R-19」を5分ほど送り続けるも再び入感することはなく終了。午後になってCLUBLOGを確認したがあえ
なく"Not in Log"であった。

翌日(5/14)も早朝4時過ぎからワッチ開始すると3.522MHz CWでRST529程度で入感。+5〜10KHzのスプリット運用ながら、隣接で強力に入感するJA局の抑圧でコールバックが聴き取り難く、30分ほどコールするもリターンは得られずにフェードアウト。
夜になって同局のHPが更新されており、日本時間で
5/15の09:00までが1.9/3.5MHzでのラストチャンスとのこと。ペディション終了に向けてアンテナ撤収作業に入るようである。

3日目。4時半頃から3.565MHz FT8で待ち構えていると0456時にCQシーケンスを-18dBで捉えた。1sec遅れでコールしたが最初のリターンはイタリア局に返った。次のシーケンスではSNRが-23dBまで落ちておりWide Graphの光影も薄い。DTを補正してコールすると次のピリオドで2ライン/R-14でリターンが得られ今回は無事「RR73」も受領。
これからコンディションが上昇するかと思いきや、このシーケンス以降はデコードできなくなり最後のワンチャンスであった。

今回のDXペディションでは、最初の21MHz CWと最後の3.5MHz FT8
で苦戦したものの、終わってみればNEW Entity(ATNO)1Upとともに8つのBand NEWを得ることができ、予想以上の出来高であった。


2022年5月5日木曜日

200. DX運用日誌(125)

●C83YT(Mozambique)on 10M
5/1の16時半頃から28MHz FT8で同局をコールするJA局を確認。1650時から見え始めてコールするもデコードできないシーケンスも多い。1715頃から安定して入感し始めSNRも+0dBまで上昇。その分、パイルアップも激しくなり、見えているだけで50局程度がコールされている。
1200-1300Hzを中心にピックアプしている傾向があり、その辺りでDFの空きを探して断続的にコール。1333Hzでコール開始し5分後にリターンを得た。
その後パイルアップは一段と激しくなり、同じピリオドで最大で89局をデコード。EUもピックアップしていることから100局以上がコールしていたものと考える。翌日も同じ時間帯で”Dog Pile"となっていた。

●5A1AL(Libya)on 10M -Pirate-
5/2の19時過ぎに28MHz FT8で入感。いつもながらリビア(5A)は北朝鮮(P5)と同様 ”pirate”である可能性が極めて高いが、先日、同局をコールしているEU局を確認しており、また同じ時間帯に隣国アルジェリアの7X2TTも入感しているので「ホンモノ」である可能性も否定できない
コール開始するも結果として、最初のデコードから南アフリカ局をコールするシーケンスを4回繰り返した後に見えなくなり、やはり"Pirate"であったと考える。5A1AL局のHPは5/1に更新されており今後のQRVに期待したい。
ちなみに先日、P5DXのCQシーケンスを捉えたが、怪しい挙動(RR73を送信し続けるなど)もさることながら、流石にいきなりの運用はないだろうと思いコールは控えた。

この日は、この後、24MHzで7Q7CT(Malawi)、28MHzでZ21ML(Zimbabwe)をそれぞれWkdできておりハイバンドのコンディションの良さが伺える。


●VU4W(Andaman & Nicobar Islands)on 4bands -ATNO-
YL2GMによるSolo DXペディション。アンダマン・ニコバル諸島はインド半島よりもミャンマー側に近くバンコックからは830 kmほど。当地からは札幌の距離感。
伝搬的にも比較的良好と考えるので、NEW Entity 1Upを確実にした上で、どこまでBand NEWを増やせるかが課題。
<5/3>
最初の入感は朝5時過ぎに10.115MHz CW。信号は529程度であり1時間ほどコールするもリターンは得られずにフェードアウト..
帰宅後、18時半頃にSPOTで21.024MHz CWでのQRVを確認。直ぐにワッチすると539程度で入感。+2〜6KHzの幅でコールするもパイルアップが激しく、なかなかリターンが得られない。20時前になって21.030MHz付近でコールしていると「JA1A」でスタンバイ。フルコールを返してJA1AFR 5NNを受領。1時間20分ほど粘った甲斐があり、1ヶ月ぶりのNEW Entity 1upとなった。
<5/4>
この日は朝5時過ぎから14.022MHz CWで入感。ピーク579と強力に入感しているがEUを中心にピックアップしておりJAへのリターンは殆ど見られない。6時頃にJA数局を取り始めるが、その後QRTを告知してあえなく終了。
1045時頃に21.091MHz FT8でのQRVをSPOTにより確認。ワッチすると3スロット/-10dBで入感し既にJA20局ほどがコールされている。MSHVなのでTx Freqを500-600辺りの空きに設定しコール開始。5分ほどでリターンが得られ今回初めてのFT8 QSOとなった。
DXペディションのスタート時期、CWでの運用は"Dog pile"参戦となってしまい、1時間もコールしているとさすがに疲弊するが、FT8でスマートにコール&QSOできるのはやはり有難い。
16時半頃からは18.083MHz CWで入感。信号は519程度と弱くEUをメインに取っておりコールバックの可能性が低いので静観しているとそのうち聞こえなくなる。18時半頃からワッチを再開するとQRVを確認でき、信号は539程度まで上昇。JA/EUそれぞれピックアップしており、30分ほど断続的にコールしていると、+4KHzでのコールでJA1A**を確認。フルコールを打ち返してJA1AFR 5NNでリターンを得た。

21時半過ぎに14.090MHz FT8で入感。MSHVによる運用で3スロットで安定してデコードできている。Tx Freqを800Hz辺りに設定してコール開始し5分後に「+05」でリターンを得た。
しかしながら次のピリオド(2スロット)でRR73がデコードできず、6回ほど「R-16」を再送するが「RR73」を受領できない。
再チャレンジするも一向にリターンが得られないことや、リターン前後の状況から見て「QSO B4」として扱われている可能性が高いと判断して送信を停止。翌日、CLUB LOGで確認すると予想どおり”In Log”であった。
<5/5>
早朝4時に10.146MHz FT8で-19dBで入感するもデコードはその一回限り。EUの5局ほどがコールしているのが見える。5時前に再び-21dBで入感。ダメもとでコール開始すると、4コール目で「+00」のリターンシーケンスをデコード。False Decodeかと思いきや次のピリオドで「RR73」を受領した。
11時前にWorld WideのSPOTでQRVを確認。28.090MHzをワッチするとDF:1000Hz付近で1-2Slotsで入感。SNRは-20dB前後と弱いが、DTを補正して452Hzでコールすると6コール目でいきなり「RR73」が返ってきた。状況は不明であったが、そのままTx2でコールすると次のシーケンスで「R-01」次いで「RR73」を受領した。
本日のQSO分もCLUB LOGにアップロードされており、上記、5バンド/6QSOsを確認できた。










2022年5月1日日曜日

199. 4月のレビュー

<サマリー>
QSO数は142となり、前年同月(134QSO)よりも微増し前月からは少し下回った。ハイバンドのコンディションは引き続き良好であり、幾つかのDXペディションもあり
Band NEWを43エンティティ伸ばすことができた。なお、参考値として見ている年間DXCCは196エンティティに達した。
<バンド/エリア別状況>
バンド別では50MHzで未交信のVK,YB局等とのQSOが全体の1/4を占めた。14MHz以上のハイバンドではDXペディションとBand NEWを追いかける運用によりほぼ均等の結果となった。
エリア別ではオセアニアが4割を占め、次いでヨーロッパ、アフリカが続いた。
トピックスとしては28MHzでジブチ(J20MR)、モザンビーク(C91AHV)そしてバチカン市国(HV0A)をWkdできたことが挙げられる。目新しいエンティティ/局は以下のとおり;

<来着QSL>
4月に来着したQSLは以下のとおり。ウェーク島のWW6RG/KH9はQRP(5W)での運用。ナイジェリアの5N/KE5GURも10W運用であった。



<アンテナリニューアルから1年>
昨年の4/28にアンテナ変更工事を行ってから1年が経過。何度かトラブルに見舞われたもののWARCバンドを中心にBand NEW(DXCC Challenge)を追いかける運用と50MHzでのDXingによりQSO数は2,000を超えた。新たにQRVを開始したバンド(3.5/10/18/24/28MHz)でのQSO合計が全体の半数以上を占め、次いで50MHzでのDXが3割弱となった。
DXCC(Wkdベース)で見るとNEW Entity(ATNO)は12エンティティと頭打ちとなった一方、Band NEWは773エンティティを積み上げた。これは2018年7月頃(タワー建設後)にDXに復帰してからの3年間の実績を1年で超えたことになる。
エリア/バンド別のQSO状況は以下のとおり。結果的にHFではQSOした2局に1局がBand NEWとなった。