2020年10月31日土曜日

123. 10月のレビュー

●DX運用状況
SSNが二桁台になる日も多くなり、コンディションの上昇に連れてアクティビティも高まった。
今月は特に21MHzでのBand NEWに注力したが、他は相変わらずFT8を中心に目新しいエンティティやカリブ、アフリカの未交信局を見つけてはコールする運用スタイルに終始。
結果、QSO数は133となり前年同月程度まで増えたが、NEWエンティティ(ATNO)はJX2US(Jan Mayen)のみであった。エリア/Band別のQSO状況は以下のとおり;


●CQ World Wide DX Contest SSB
毎回 NEWエンティティを増やすチャンスとして心待ちにしているが、今年はコロナ禍の影響でDX Peditonも殆どなく、オペレーションをアナウンスしていた7Q6M(Malawi)と3V8SS(Tunisia)を狙ってワッチに専念。
いずれもDXSCAPE(WW)をチェックしながらではあるが、7Q6Mは10/24の15時頃にロングパスで入感。しかしながらRS41〜51と弱くJA局のパイルが落ち着くまで待っているうちにフェードアウトしてチャンスを逃し、3V8SSはSPOTは上がっていたものの全く入感しなかった。Malawiは11月にDX Peditionが予定されているので期待したい。
コンテスト中のQSOは僅か10局に留まったものの、21MHzではBand NEWを5つ伸ばすことができた。

●21MHz DX総括
10月中旬頃からヨーロッパ、南米が良く入感するようになり、未Wkdエンティティを中心にコールして今月だけで32エンティティを増やし、当初目標の100エンティティをMix,Digitalそれぞれクリアできた。運用開始からの状況を纏めておく。

<年別推移>
2015年は、無線機に搭載されていたRTTY機能を試すためにCQ World Wide RTTY Contest でQSOしたエンティティであり、その後は殆どQRVしておらず、2019年の夏からFT8運用を始めたことをきっかけにワッチする機会を増やした。
結果として116エンティティのうち7割がこの1年間でFT8によるWkdであった。

使用アンテナは、2019年まではベランダに設置したGP(CP5HS)であり、それ以後はRDP(714-S3)である。2018年6月に設置し翌年に置換した3エレ八木(318-40)でのQSOは1局のみであった。


<QSO内訳>
ヨーロッパがエンティティ数、QSO数ともに多く、全体の1/4を占める。21MHzでもBand NEWや珍しいエンティティだけに絞ってコールしたため、QSO総数は僅か226局に留まっている。

アフリカの7エンティティは以下のとおり。QSOの大半は南アフリカであり、他のエンティティも東海岸に集中した。伝搬はショートパスだと考える。ModeはCWの1局を除いて全てFT8であった。


<雑感>
21MHzは、開局後初めてDX QSOをしたBandであり、1st QSOはソ連邦時代のUK2BBB辺りであったと思う。当時はBYも未だQRVしておらず、よく入感するDXといえばソ連であった。変調やQRHに難があったが、届いた粗い紙質のQSLカードを含め ”Homebrew” の趣きがあった。

当時の設備はFT-301Sにスイスクワッド(SQ15)。初めてのアルバイトでエモテーターと一緒に購入したと記憶している。10Wでもロングパスでヨーロッパ方面や北米・南米とも数多くQSOできたが、その後、50MHzに傾倒していったため、結局、何エンティティとQSOしたのかは定かではない。






2020年10月27日火曜日

122. DX運用日誌(72)

<10/23> XR33M Chile
夜の19時過ぎに7MHz FT8で入感。南米チリは特に珍しいエンティティではないが、つい先日 amazon primeで視聴した映画「The 33」 "チリ33人 希望の軌跡" で描かれていたサンホセ鉱山落盤事故(全員生還)から10年目の記念局とのことなので、記念?にQSOしておいた。

映画自体は秀作であったが、狭いところが苦手な身としては、見ているだけ結構しんどい思いをした..


<10/25> 5E1EC Morocco
夕方の6時半頃に14MHz FT4で入感。SNRが不十分でデコードが続かないシーケンスが続き、結果「RR73」未受領で終わったが、翌日にCLUBLOGでLog-Inを確認できた。北アフリカのモロッコは、14MHzでは3局目となるがFT4では初めて。

<10/26> 5H3EE Tanzania
夕方、21MHz FT8をワッチしていると17時45分に-20dBでいきなり飛び込んできた。DF1889Hzに対してバンドの下の方でコールを開始するも直ぐにパイルアップとなりリターンが得られない。
5分ほどして先にピックアップされたJA局のTx Freqを確認できたので、その少し上にQSYしてコールしたところ2コール目でリターンを得た。
東アフリカ、タンザニアの21HMzでのQSOは、4月の5H3DXに続いて2局目となる。


<10/27> HP's, TI, ZP's on 15M
朝の8時前に、21MHz FT8で中央アメリカのHP1CDM(パナマ共和国)が入感。Band NEWであり、コール開始後、直ぐにリターンを得た。その直後、TI2CDW(コスタリカ共和国)が入感。こちらも程なくしてリターンを得られた。
その後、今まで21MHzでは見かけることがなかったZP(
パラグアイ共和国)が2局続けて入感しそれぞれコールしてWkd。
先週末のCQ WW DX Contest SSBでは、21 MHzで南米局をコールする際、ピックアップされるまでに結構な時間を要したが、本日、FT8 ではすんなりとWkdできた。





2020年10月21日水曜日

121. DX運用日誌(71)

<10/18>
●JW/LB1QI   Svalbard

15時半に14.020MHz CWで入感。RSTは579程度であり、+1.9KHzのSplitでコールしてリターンを得た。
CWによるスバールバル諸島とのQSOは10/10のJW4Oに続き2局目となった。両局ともJW5E(Svalbard Amateur Radio Club)からの運用のようである。

●HB0/SP6LUT   Liechtenstein
16時半頃に14MHz FT8で-13dBにて入感。リヒテンシュタインは、Band/Modeを問わずQRVが少ないエンティティだと思うが、コールされている局は少なく(見えず)、DFから+200Hzほど上でコールを開始し程なくしてリターンが得られた。


<10/20>
●KP2B   U.S. Virgin Islands

朝の8時15分頃に14MHz FT8で入感。近接DFで9M2MOのCQが被ってきたが、何とか持ち堪え2局待ってリターンを得た。
KP2(アメリカ領ヴァージン諸島)はCWコンテストでは割とアクティブであり、これまでに数局とQSOできているがFT8では今回初めて。直ぐにLoTWとeQSLにアップいただきCfmできた。
この日は他のカリブ局(P4,FG,HI,9Z,CO)も入感しており、コンディションにも恵まれた感がある。



●TK4LS   Corsica
夕方の16時半頃に21MHz FT8で入感。コルシカ島も7/14MHzで見かけることは少ないが、信号強度も14MHzでの入感と遜色がない程度まで上昇し、10分ほどコールして+01dBでリターンを得てBand NEWを一つ増やせた。
先週あたりからSSNが2桁台となる日も多くコンディションが良好であり、ロータリーダイポールでもこの時間帯にヨーロッパが多数入感している。


●ZB2TT   Gibraltar
17時前に14MHz FT8のロングパスで入感。8月にショートパスで入感した際「R-26」でリターンを得たが「RR73」未受領で終わっていたため、今回は再チャレンジ。SNRは-10dB前後で比較的安定しており、2コール目で難なくリターンが得られた。翌日にはLoTWにUpされておりCfmを一つ伸ばすことができた。




2020年10月18日日曜日

120. DX運用日誌(70)

<10/10>  C37AC  Andorra
19時過ぎに14MHz FT8でC37AC(アンドラ公国)のCQingが-13dBで入感。コールするも直ぐにパイルアップとなり、なかなか順番が回ってこない.. 10分ほど経ってFT4にQSYするとの告知があり、先回りして14.080MHzでコール開始。最初のデコードでリターンを得た。


<10/11>  FY4PU  French Guiana
朝8時過ぎに14MHz FT8で南米のFY4PU(仏領ギアナ)が-15dBで入感。DF2,469Hzの60Hzほど下でコールを開始し程なくしてリターンを得た。QSO後、直ぐにeQSLを受領。

<10/14>  4U75UN  United Nations HQ
朝7時半頃に14MHz FT8で4U75UNが-14dBで入感。Band Activityの表示は Where? であり、先週QSOした国連ジュネーブ事務所の記念局4U75A(=4U1A)と別の記念局かと思いきや、NewYorkの国連本部(=4U1UN)であった。
直ぐにコールするも、近接DFでKU1CWをコールするW局が現れて暫くデコードできない状況が続く。ようやくQSOが終わり、再び見え始めた次のシーケンスで「R-26」のリターン得たが、今度は同じDFでJA局がコールし始めるという不運な展開に.. 結局「RR73」は受領できずCLUB LOGでの確認を待つことにした。


<10/16>  JX2US   Jan Mayan Island
夜の20時過ぎに14MHz FT8でJX2US(ヤンマイエン島)が-17dBで入感。直ぐにコールするも短い周期のQSBのため何度もデコードレベル以下に沈み、暫くすると見えなくなった。
DXSCAPE(WW)をチェックするとFT4でSpotが上がっていることを確認。ワッチするもコールしている多数のEU局は確認できるが先方はデコードできない。
この程度のSNRではFT4は厳しいと考え、FT8 F/Hモードでの運用を期待し14.090MHzをワッチすると既に何局かがコールされている。
暫くしてノーマルモードでのQSOを確認。コールするも信号は不安定でそのうち見失ってしまう。14.074MHzでも同局をコールするEU局がいるため、それぞれワッチしていると30分程して14.090MHzでのCQingを捕らえた。
DFが1800Hzと高くOdd側に出ているため、そのままコールするも何度も空振りが続く。そうこうするうちにEU/JA局のパイルが激しくなり、またピックアップされたEU局とは互いに+10dB以上のリポートを交換しており太刀打ちできる気がしない..

10分ほどしてMulti-SlotでJAを含め複数局をピックアップし始めたが、更に信号強度が低下しデコードレベル以下に沈むことが多くなる。
半ば諦めていたところ、21時28分にいきなりSingle Slotで「+09」のリターンを得た。しかしながらシーケンスは続かず「RR73」未受領で終了。その後、再チャレンジするもデコードは続かず、22時半頃にはコールするJA局も殆ど見かけなくなった。
翌日、CLUB LOGをチェックしたところLog-Inを確認でき、久しぶりのNEWエンティティ1upとなった。QRZ.comによるとLoTWへの反映は来春の帰国後ということなので気長に待つことにする。
Jan Mayen Islandは、日本(当地)からは北北西方向に約7,900km。Svalbard(JW)とIceland(TF)の中間に位置する火山島。

<10/17>  Z66DX  Republic of Kosovo
朝の6時半頃に7MHz FT8(F/H)でZ66DX(コソボ共和国)が入感。5分程コールしてリターンを得るもTx Freqが自動で推移しない。設定を確認するも通常どおりであり、そのまま3回送信を繰り返すが「RR73」未受領で終了。
原因は不明であるが、少し時間をおいて改めてコールし直すことに。今度はピックアップ後、正常に周波数が推移してコールし、無事に「RR73」を受領。


この日は20時過ぎに14.080MHzで西アフリカの5T5PA(モーリタニア)をショートパスで捉えMode NEW(FT4)を増やせた。


2020年10月10日土曜日

119. 台風14号による影響

今年は9月から関東地方に台風は到来せず、このままやり過ごせるかと期待していたが、10/7になって台風14号の上陸の可能性が見えてきた。昨年は台風15号が日本各地に大きな被害をもたらし特に千葉県での被害は甚大であったことを思い出さずにはいられない。自宅では一部倒壊したフェンスの修理に業者手配と保険手続きの関係から半年以上かかってしまった。
今回、台風の速度が遅く(10km/h)進路をこまめにチェックしながらアンテナの養生を考えていたが、10/9になって進路が北東から東、更に南に逸れる予報に変わり上陸の可能性が無くなり杞憂に終わった。今年はこれが最後になることを切に願うが、毎年この時期は心労が続く。


台風上陸の可能性は無くなったものの突風の影響を避けるため、取り敢えず3メートルほどアンテナを下げておくことにした。