2024年2月25日日曜日

280. DX運用日誌(151)

●CB0ZA/ZEW(Juan Fernandez Is)❹
<2/19>
17時半過ぎに帰宅しCB0ZAの14.189MHz/SSBをワッチ。ピークRS53程度で入感しており、結構なパイルアップになっている。何度か周波数を変えながら+8.3KHzでコールしているとリターンが得られ、初めてのSSBでのQSOとなった。

<2/20>
朝7時半前にCB0ZEWの24.922MHz/FT8を確認。SNRは-21dBと弱く、暫くコールしているうちに見えなくなり、Livestreamで28.094MHzにQSYしていることが判明。
8時半過ぎに-22dBで入感するもデコードは1回限り。10時前になって信号が上昇し始めて2ライン/-18dBで入感。コール開始するも何度もFalse Decodeが発生。暫くするとSNR-7dBまで強力に入感し、コール開始15分後に「+02」のリターンを得た。

SNRは-11dBであり、このまま「RR73」受領と思いきや次のピリオドで再度「+02」、3回目を待つもいきなり先方が停波し、WideGraphからも光点が消えている。

1分後に復帰し「R-11」を送り続けるも返答はない。(※RIB運用によるWSJTXのF/H Modeであることを失念していた..)そのうち信号もデコードレベル以下に落ち仕切り直すことに。

9:45頃から再び信号が上昇し2ライン/-15dBで入感。3,100Hz辺りでコールするもHamspot上にコールサインが現れないことから、1,000Hz辺りに空きを見つけてコール再開。
2分後にHamspotで先方がデコードしたのを確認し、その5分後にリターン。今度は無事「RR73」を受領した。かなり苦戦したが何とか7バンド目をWkdできた。

<2/21>
16時頃にLivestreamでCB0ZEWの21.092/FT8でのQRV開始を確認。ワッチするとCQシーケンスが0dBで入感しており、コールされているJA局も少なくコール5回目で「+02」のリターンを得た。昨日の28MHz/FT8と対照的に最もeasyなWkdであった。

<2/22>
13時過ぎにLivestreamでCB0ZEWの24.911/FT8のQRV開始を確認。午前中は28MHz/FT8で長時間に亘り運用しており、24MHzにQSYした直後らしい。
ワッチすると2ライン/-6dBで入感。コール7回目で「+00」のリターンを得た。これで同局が運用している7MHz~28MHzまでを埋めることができた。

17時前にLivestreamでCB0ZAの7.059MHz/FT8でのQRVを確認。国内SSB局の被りがあるもののピーク6ライン/-14dBで強力に入感。5分程コールしてリターンを得た。

<2/23>
CB0ZAは未だ21/28MHzを残していたが、本日、6時半頃に21.080MHz/FT8のQRVを確認。4ライン/-12dBで入感しておりコール開始。5分ほどで難なくリターンを得た。

7時前には28.490MHz/SSBでもQRVを確認。ワッチするも信号は微弱でコールできる強さではない。
7時を過ぎた頃からスプリット運用を始め、信号はRS41程度まで上昇。何度かコールしてぎりぎりのところでリターンを得たが、Livestreamは稼働しておらずCLUBLOGにも反映されないことからコールサインをミスコピーされている可能性を考えたが、翌日になって、CLUBLOGでIn-Logを確認できた。

20時過ぎにLivestreamで3.567MHz/FT8でのQRVを確認。ワッチするもデコードには至らず。
DXworld.comによると現地時間の23日午前中にQRTとの事なので、日本時間では今夜が最終となるため、これにて一連の追いかけは終了。

50MHzはその後オープンすることはなく、3.5MHzも力及ばずであったが、3局のQSO実績は7MHz~28MHzの7バンド/3モードで計23QSOであった。


●8R7X(Guyana)❷
<2/21>
16時頃過ぎに3.570MHz/FT8でのQRVを確認。ワッチすると既に70局ほど
がコールされているが、こちらには入感はない。
次第にグレイラインが近づいてWideGraphの光点が濃くなり始め16:21に-22dで入感。その後2ライン/-18dB前後でデコードが続くが、先方が返しているレポートは「-20」以下も多く、シーケンスが繋がっていないケースが多くみられる。

何度かFalse Decodeが発生する中、17時半頃にはデコードしなくなったためコール停止。
その後、コールされているJA局は最大で120局以上が見える。今後、信号の上昇も期待できずQSOの可能性は極めて低いと判断し離脱。

<2/23>
8時半にLivestreamで28.005MHz/CWのQRV開始を確認。ようやく28MHzにQRVしてくれたようで、早速ワッチするとRST529程度で入感。コールされている局はBand Scope上では見あたらず、+2.3KHzのスプリットで2回コールすると直ぐにリターンを得た。

9時半頃に21.300MHz/SSBでのQRVを確認。ワッチするとピークRS55程度で入感しており激しいパイルとなっている。SSBでは未交信なので90分ほどコールし続け、ようやくWkdできた。

<2/25>
運用期間が少し伸びたようで、今朝もハイバンドでの運用が続いている。Livestreamをチェックしながら、8時頃に28.091MHz/FT8で、11時半頃には24.923MHz/FT8でそれぞれコールしてリターンを得た。

12時半過ぎに18.073MHz/CWでのQRVを確認。ワッチするとRST579で強力に入感しているがパイルアップも激しい。+10KHz以上でピックアップしている傾向が解り+11.9KHzでコール開始。10分程でリターンが得られ、これが最後のQSOとなった。
結果、同局とは7MHz~28MHzの7バンド/3モードで12QSOとなり、当初目標を上回る結果を残せた。

-------------------------
今週、2つのDXペディションを追いかける合間に、幾つかのBand NEWを増やすことができている。
<2/20>
●HB0HF(Liechtenstein)on 10M / FT8

<2/21>
●FJ/DK7PE/P(St. Barthelemy)on 30M / CW
<2/22>
●J35X(Grenada)on 10M / FT8
<2/24>
●V47JA(St. Kitts & Nevis) on 12M/FT8

<2/25>
●YS1/F4IXC(El Salvador)on 10M/SSB
●V51PJ(Namibia)on 12M/FT8



サイクル25のピークを迎える2024年の春シーズンが始まっており、ハイバンドを中心にコンディションは上々のようである。


2024年2月18日日曜日

279. DX運用日誌(150)

●8R7X(Guyana)❶
ヨーロッパの若手ハム4名によるDXペディション。期間は2/14~24がアナウンスされている。ガイアナ共和国は2019年に8R1/AG6UTを14MHz/FT8でリターンを得ていたがNot In Logで終わっているため、今回、ATNO解消とBand NEWの積み上げに期待。

<2/14>
運用初日、午前9時頃にLivestreamをチェックすると21/28MHzのSSBでQRV開始を確認。ワッチするも信号は微弱であるためコールは控える。

<2/15>
帰宅途中の17時半前にリモートで14.068MHz/FT8でQRVを確認。ピーク4ライン/-18dBで入感しておりコールするも自宅に着く頃にはデコードレベル以下に落ちている。

帰宅後、Hamspotで7.068MHzと101.33MHz/のQRVを確認。7MHzは国内SSB局の被りでデコードできず、10MHzはピーク4ライン/-17dBで入感していたが14MHzと同様、暫くしてデコードレベルに沈む。

7MHzを自動受信したまま夕食を済ませ19時過ぎに再びワッチすると、数分前に何度かデコードできており、暫くして2ライン/-20dBで入感。
コールを開始し10分程して-20dBでリターンを得た。しかしながら「RR73」が受領できず「R-20」を送っているとFalse Decodeが2度発生。送信を停止し仕切り直そうとしたところでLivestreamで”In log”を確認できた。歯切れは悪いものの、とりあえずATNO解消となった。


<2/16>
15時頃から10.130MHz/FT8をワッチ。コールされているJA局が70局ほど見えるが、リターンシーケンス(R-**)は見当たらない。LivestreamでもJA局のコールサインは現れずEU中心にピックアップしている様子が伺える。

16時頃に一旦、QRTしたのかコールされているJA局も疎らになるが、そのままワッチしていると16時半前に
-21dBで入感。デコードは不安定ながら3分ほどコールしていると「-20」のリターン。Hint依存のためFalse Decodeを疑ったが次のシーケンスで「RR73」を受領できた。

QSO直後、80局ほどがコールされているのが見える。被りを避けて3,000Hz以上にDFをセットしたのが功を奏したのかも知れない。デコードが不安定な中でこのパイルアップを抜けたのは幸運であった。

<2/17>
朝6時半頃より14.083MHz/FT8でのQRVを確認、ワッチするとWideGraph上には6本で光点が強く映しだされているがフラッター気味でデコードは散発的。

50局ほどのJA局がコールされているが、リターン(R-**)を返している局は見えず、またLivestream上も北米、EU局のみが表示されるためコール中止。

7時頃に18.150MHz/SSBをワッチするとピークRS53程度で入感。アジア指定をしているが呼び倒す局もピックアップするためQSOは遅々として進まず、ほどなくしてQRT。

19時半頃にDXSCAPE(WW)でのセルフスポットにより14.058MHz/CWのQRVを確認。ワッチするとRST559程度の強さでCQ Testを出し続けている。ARRL International DX Contestの規約(コンテストナンバー:RST+出力)を確認してコール開始。直後にリターンを得た。

<2/18>
朝6時過ぎにDXSCAPE(WW)で21.078MHz/CWのQRVを確認。ワッチすると僅かに聞こえる程度。パイルアップにはなっておらず信号が上昇するまで待ってからコールしリターンを得た。
その後、Livestreamで24.892MHz/CWのQRVを確認。ピークRST539程度で入感しており+1.0KHz~4.5KHzの間で激しいパイルアップになっている。45分ほどコールし信号が落ちてきた頃になってJA*A*** 5nnを確認。フルコールを返すも、タイミング悪く近接からの抑圧が強く聞き取れず再度フルコールを返すと”RR 5nn”でリターンがありLivesteramでも確認。

同時間帯に18.096MHz/FT8にQRVしており、ワッチするとWideGraphで3ラインが見え、次のピリオドで-19dBで入感。

直ぐにコールするも数分後にWidweGraphから光点が消え、18MHz/CWにQSYしたことが判明。追いかけてワッチするもRST519程度であり、そのうち聞こえなくなり再びFT8に戻っている。

WideGraph上は3ラインがはっきりと見えているが、やはりデコードは限定的でフラッターのかかった信号の影響かFalse Decodeも頻発。

デコード状況を見ていると、同じ局に何度もリターンを返した後で次に移るシーンが散見される。JA側が気づかずにシーケンスが繋がらず非効率な運用となっており、そのため、度々CWにQSYするのかもしれない。

7時半頃からデコードできたタイミングでコールし始め1時間ほど経過した時点で「-21」のリターン。しかしながら「RR73」は受領できずLivestreamも停止しているため確認できない。False Decodeを疑いつつ再チャレンジしていると8:45頃にWideGraphからも光点が消えQRTした様子。

後刻、CLUBLOGにデータが纏めてアップされたようで”In Log”を確認。これで6バンド目のWkdとなった。





●CB0ZA/ZW(Juan Fernandez Is)❸
<2/16>

17時過ぎにCB0ZAの10.144MHz/FT8でのQRVを確認。ワッチすると6ライン/-9dBで強力に入感。コール開始6分程でリターンを得た。

続いてCB0ZEWの7.073MHz/FT8をチェック。こちらもピーク8ライン/-18dBと強力。7分程コールしてリターンを得た。

18時頃からCB0ZAの3.567MHz/FT8でのQRVを確認しワッチ開始。20局ほどのJA局がコールされているがWide Graph上は光点が全く見えない。夕方のグレイライン効果に期待したがデコードすることはなかった。

<2/17>
7時半頃よりCB0ZWの21.088MHz/FT8でのQRVを確認。コールされているJA局は少なく、
コール開始3分後にリターンを確認。SNRは-25dBのためFalse Decodeを疑ったがLivestreamで確認できた。


----------------------------
ここ数日間、50MHz/FT8は Livestream/PSKReporterなどを見ている限り、午前中の時間帯に現地からヨーロッパまで伝搬が伸びている。今朝(2/18)はクレタ島(13,200km)まで届いており(ちなみにJA1エリアから現地までの距離は16,500km)、また、JAでは9時半頃からロングパスでEA,EA8,CTがオープンし沖縄地方ではCB0ZAも入感していた様子。ペディション後半での再オープンに期待したい。



2024年2月14日水曜日

278. DX運用日誌(149)

●CB0ZA/ZW/ZEW(Juan Fernandez Is)❷
<2/12>
8:50に24.918MHz/FT8でCB0ZAのQRVを確認。ワッチすると2ライン/-15dBで入感。Wide Graphを見る限り1,000Hz以下でもコールされているのでMSHV運用であると想定。
コール開始するも直ぐに見えなくなり、暫くして24.922MHzにQSYしたとの情報を得てワッチすると、バンド内がコールされているJA局でびっしりと埋まっている。

信号はピークで10ライン/-15dBと強力に入感しており、北米局とJA局で7:3の割合でピックアップしている様子。もし総勢200局以上でコールしていたとしても、先方側のソフトウエアで半分程度しか処理(デコード)できていないと考える。

DFの空きを見つけてコールするも、シーケンスの途中で送信を停めて被りをチェックすると直ぐに光点が現れてくる状況。とりあえず低いDFで隙間を探しながら200~300Hz辺りでコールしていると5分程で「-20」のリターンを得た。

他局には概ね-15dB以上のリポートを返しており、300W送信で「-20」のレポートはDFでの被りが影響したのかも知れない。

昼の12時過ぎから同じくCB0ZAの14MHZ/FT8でのQRVを確認。北米局以外に多くのJA局もコールされているが、こちらには入感はない。
13時半前頃からWide Graph上で5本の光点が見え始めようやくデコード。DFを300Hz辺りにセットしてコール開始し始めると、信号は次第に上昇し6~9ラインで入感。パイルは激しさを増していたが3分程でリターンが得られた。

14時半頃よりCB0ZAが10.115MHz/CWで入感。信号はピークRST579程度と強く、パイルアップは+15KHz程度まで広がっている。
とりあえずコール開始するも近接からの抑圧やDQRMで聞き取り難く、リターンの可能性も低いと判断し送信停止。

他バンドをワッチしながら、時々様子を伺うもパイルの激しさは一向に鎮まらない様子。
17時半頃から再びワッチすると、オペが替わったのかコールを2回打ち返す運用となっている。このおかげで呼び倒す局は少なくなり、リターンも解り易くなったためコール再開。

先方はピックアップする局の周波数を頻繁に変えているため、バンドスコープで追従せずに+14KHz辺りに定めてコールしていると18:11にJA1,JA1の2回打ちが聞こえる。
フルコールを返すと再びJA1の2回打ち。タイミングが合っているので、もう一度フルコールを打つとリターンが得られ、初めてのCWでのQSOとなった。

<2/13>
朝10時頃から50.310MHz/FT8で1エリアを中心にCB0ZAが強力に入感していたことが後から判明。午前中はあいにく出社&会議中であり、リモート運用はできなかったが、そもそも50MHzはノーマークであった。
ロケーション的にはチリ本国に近いので、ペディション後半で春先の南米オープンに間に合えばチャンスはあるかも知れないと思っていたが、まさに「Magic Band」と呼ばれる所以であろう。

午後からはリモート運用でCB0ZWを18MHz/FT8で、CB0ZEWを14MHz/FT8でQSO。いずれも5分程度のコールでリターンが得られた。

帰宅後、18時前に14.021MHz/CWでCB0ZAが入感。信号はRST559程度であり、コール開始5分後に+1.6KHzにQSYした1回目のコールでリターンを得た。

19時頃からCB0ZAの7.021MHz/CWでのQRVを確認。信号はRST529程度であるが、激しいパイルアップと近接からの抑圧のため聞き取り難くコールすることなく終了。

<2/14>
6時頃よりCB0ZAの21.021MHz/CWが入感。北米を中心にピックアップしておりRST419程度であることから静観。その後、10時頃までQRVが続いており、時々ワッチするも信号は弱いままで、ほどなくしてQRT。

7時半頃にCB0ZEWが28.094MHz/FT8でQRVしており、5局ほどのJA局がコールされているがこちらには入感はない。

10時前にPSKReporterをチェックすると50.313MHz/FT8で6エリア局のフラッグが立っている。10:15頃には2~4エリアの数局がコールし始めて10:45頃からは1エリアの10局ほどがコール&QSOされているが、こちらには入感はない。マルチスレッド運用しているらしいが、Wide Graph上も光点が現れない。
11時を回ると7エリア局がQSOされており、コンディションは西から徐々に東、北に推移し
ているようであった。この時間帯にJAとの伝搬があるようなのでペディション期間中は注視したい。

午後になって13時半頃よりCB0ZWの14.090MHz/FT8でのQRVを確認。Wide Graphでは4ラインで見えているが、なかなかデコードできない。14時を過ぎてようやくデコードし始めてコール開始。ピーク5ライン/-18dBで入感するもデコードは散発的。
7分程コールしてリターンを得たが「RR73」はデコードできずLivestreamで確認。

15時頃より、CB0ZWの7.059MHz/FT8でのQRVを確認。国内SSB局の被りもありコールされている局は疎らであったが、16時頃には40局ほどがコールされている。
16時半頃になってようやくデコードでき、信号はピークで6ライン/-15dBまで上昇。MSHVのためDFを700~800Hz辺りに設定しコールを開始。30分ほどでリターンを得てBand NEWを一つ増やせた。

QSO後、コールされているJA局は100局以上にもおよぶことが判明。ちなみにSWL modeで最大124デコードを記録している。

このペディションのFT8運用では、未だJA側で信号が弱い時点でもマルチスレッド運用が基本のようであり、せっかくのリターンに気づかないケースが散見される。(自らも当てはまるケースがあったかも知れない)
こちらの現行環境(アンテナゲイン不足等)では、QRV当初から先駆けることは厳しく、早くQRVに気づいても結局は激しいパイルアップに参加せざるを得ない。

18時過ぎにCB0ZAの7.021MHz/CWでのQRVを確認するも信号は微弱且つパイルアップは激しいのでコールは控える。19時過ぎから再びワッチすると信号はRST519程度であるが、比較的クリアに入感している。280WほどにQROして+4.8KHzでコール開始。30分程でリターンを得た。


●5X7O(Uganda)on 80M
2/14早朝4時半過ぎにPSKReporterでQRVを確認して3.573MHz/FT8をワッチ。同局をコールされているJA局を確認するもこちらには入感はない。
6時半頃に再びPSKReporterで3.547MHzでのQRVを確認しワッチすると、1局だけがコールされているが、国内SSB局の被りもあって先方は見えてこない。

グレイラインにさしかかった頃にようやく-17dBで入感しコール開始。誰もコールされていないのか1回目でリターンが得られ、無事に「RR73」を受領。先日のリベンジを果たすことができた。

その後、CQを出し始めるがデコードできたのはここまで。僅か4ピリオドの入感のチャンスを活かすことができたのは幸運であった。



2024年2月12日月曜日

277. DX運用日誌(148)

●7O2WX(Yemen)on 17M
OK2WX Vlad氏によるソロDXペディション。イエメンは昨年11月の2つのペディション(7O8AD/7O73T)で18MHzを取り残しており、今回QSOしておきたいところ。

1月末のペディション開始から入感したバンドでコールし円滑にQSOは進むも、QRVは主に28MHzとLow Bandに注力しているようで、なかなかタイミングが合わずペディション終了3日前の時点で未だ18MHzの入感を確認できていない。

同局のHPに掲載されているQRVの統計情報から、18MHzでのQRVは深夜の時間帯に集中していることが判かり、2/10は告知されているバンドプランの18.090MHzにセットしたまま就寝することに。

2/11の午前1時過ぎにJTAlertが発呼しワッチすると-21dBで入感。直ぐにコールするも、暫くデコードできない状態が続く。
アンテナをショートパス方向に反転しコールを継続するも入感がないことから一旦、送信を停めて様子を伺っていると、その3分後に「-11」のリターンシーケンスが-12dBで入感し無事に「RR73」を受領した。
その後、暫くワッチしていると、やはりQSBが深くピーク時には4ラインで入感しJA局にリターンを返しているが、シーケンスが繋がらないケースが散見された。

4U1UN(United Nation HQ)on 10M
2/9の朝の7時半過ぎにDXSCAPEでQRVを確認。前日の同じ時間帯にもQRVしていたようであるが気づかず。ワッチするとF/Hの4スロットで入感しており、2回目のコールでリターンが得られた。


●YI3AA(Iraq)& SU3YM(Egypt)on 30M
2/10の6時半過ぎに10MHzでYI3AAのQRVを確認。SNRは-10dB前後で強力に入感しており激しいパイルになっている。幸運にも数コールでリターンを得たが「73」が受領できず、6分ほど「RR73」を送り続けようやく「73」を受領。
同局は1月に24MHzでQSOしたYI3AIAの新しいコールサインで、イラクのクーファ大学からのQRVとの事。

その後、YI3AAの反対のシーケンスでエジプトのSU3YMが-16dBで入感。コールされているJA局が少ないせいか、こちらも6回ほどでリターンが得られ、この日二つ目のBand NEWを得た。

いずれもリニアアンプは用いず約200Wで送信。リニア使用時(500W前後)と比べ特段、SNRの差はないように思われる。


●5X7O(Uganda)on 80M -Decoded-
2/11朝6時過ぎに7MHzから3.5MHz/FT8に切り替えるとWide Graphが真っ赤に染まり始め、5X7Oが2ライン/-11dBで強力に入感。

DF2,500Hz辺りでコールを開始。Wide Graph上は、はっきりと光点が映し出されるがデコードは不安定。2300Hz辺りでDFの空きを見つけてコールしていると17分後に「-16」のリターンを得た。
しかしながら次のピリオドでは他局へのリターンの1ラインしか見えず「RR73」は未受領。リターン直前にDFを変更したのが災いしたのか不明であるが、後刻、CLUBLOGを確認するもNILであった。

●CB0ZEW(Juan Fernandez Is)-ATNO-
北米チーム7名によるファン・フェルナンデス諸島のロビンソン・クルーソー島でのDXペディション。同諸島はチリの海岸線から西方670km(東京-広島間)に位置し、3つの火山島から構成されている。

ペディション初日となる2/11の午前10時過ぎにLivestreamにより24.911MHzでQRVを確認。北米局を中心にピックアップしているが、こちらには入感はない。
その後、18MHzにQSYしたようであるが所用のために外出。

13時頃に帰宅すると12時前に1シーケンスのみ-17dBでデコードできており、これが初入感となった。13時半頃より再び18MHzをワッチしていると13:42に2ライン/-18dBで入感。
コールを開始するも信号は安定しておらず、デコードできないシーケンスが続く。

信号が上昇したタイミングで2900Hz辺りでコールしていると30分程して14:15にリターンを得た。QSO後、見えるだけで50局ほどがコールされており、幸運も味方したようである。

19時半過ぎにPSKReporterで10MHz/FT8のQRVを確認しワッチ開始。10分ほどしてようやく2ライン/-18dBで入感。デコードは散発的であったが2,900Hz近辺でコールしていると5分程でリターンを得た。「RR73」がデコードできずLivestreamでの確認となったが、QSO後に
信号は急上昇し6ライン/-17dBで入感。

QRZ.comによるとCB0ZEWは、RIB(Radio in a Box)を用いたリモート運用でコールサインはCE1EW(SK)のメモリアルとの事。この後、本隊はCB0ZAのコールサインで運用する予定。

DXペディション期間は2/24迄と告知されており、この後、どこまでBand Newを伸ばせるか期待したい。