2019年10月29日火曜日

50. DX運用日誌(16)

<10/29>
早朝7MHzでのEU・AF狙いで4時半前からワッチ開始。7.040MHz F/Hモードで Band NEW となるTR8CA(Gabon)を確認し、数回のコールでリターンを得た。


その後、DXクラスターをチェックしていると、4時過ぎにEU局がSU8WRC(Egypt)をSPOTしており、試しに7.047MHzに合わせてみると-6dBでデコードすることできた。
未だ4時台でありSNが良好で、しかもF/Hモード運用と好条件が揃っているので、これは楽勝かも..と思ってコールするもリターンは得られず、かといって他局をさばいている様子もない状況。「これは、ちょっと厄介かも知れない..」という悪い予感は殆ど当たる。

ワッチしていると、一旦ピックアップしたEU局を延々とコールしている状態(相手の次のシーケンスをデコードできず自動送信を繰り返している様子..)が続き、その後、少しづつEU局を取り始めるもバンドスコープではEU局のDFが把握できない(入感しない)ため、どの辺りにTx Freqを設定すれば有効なのか作戦が立てられない。
暗中模索のまま何度か Tx Freqを変えつつコールするがリターンがなく、そのうちにCQingに変わるーといった「いやな展開」となってくる..

F/Hモードの運用では、先方局(Fox側)が複数同時送信を行う場合が多く、呼ぶ方(Hound側)は先方局が微弱でもデコードさえ出来ていれば、先方局が返してくるレポートは、こちらが送ったものよりも数dB良好な場合が殆どであるが、今回のQSO'sを見ていると、Fox側が返しているリポートよりもHound側が送るリポートの方が断然良く、ようやく、あるJA局が-12dB程度でピックアップされた際には「+02」のリポートを
送られていた。

こうした状況を踏まえ、先方のSNが−15dB程度に落ちたのを機にコールを停止。一旦、ノーマルモードに変更し、他のJA局がコールするのをチェックしリターンを得る局のDFを確認しようと試みるが、誰もピックアップされずにCQを繰り返す状況となった。

先方のQRXもあり、コールしているJA局も少なくなってきたが、CQing
が始まりSNが−8dB程度に回復してきたのでコールを再開。途中、他局との被りを避けるためTx Freqを何度か変えて、1,800Hz辺りでコールし、3度目でリターンを得た。この時、先方のSNは-4dB(本日のピーク値)まで上がっていたが、先方から返ってきたリポートは−19dBとギリギリであった。因みにこちらの送信出力は約500W。短縮率0.7のロータリーダイポールではなくフロントゲインのある八木系アンテナであれば、少しは "easy" だったかも知れない。

5時前からスタートした最初のコールから1時間30分ほど時間が経過して、ようやく SU(Egypt) をWkd。一局だけにかけた時間としては最長であったかも知れないが、一昨日のWW Contest/SSBでも逃していたNEWエンティティだけに苦労した甲斐はあった。


2019年10月28日月曜日

49. DX運用日誌(15)

<10/26>
CQ World Wide Contest SSB が朝9時から始まり、この時間帯はカリブ海方面の伝搬があるのでNEWエンティティ狙いでワッチするもアジアのQRMに阻まれることに..コンテストのスタートダッシュでは仕方がないので諦めてFT8に移る。



FT8はコンテスト中にも関わらず相変わらずの盛況ぶりで、先日、21MHz兼用のロータリーダイポール(714S-3)が「それなりに」使えることが分かったのでワッチのルーティンに加えた。すなわち、14MHz FT8 → 14MHz FT4 →7MHz FT8 →21MHz FT8 といった具合。


改めて21MHzをワッチするとアジアから中近東辺りまで入感しており、先ずコンテストでXU7AMO(Cambodia)、A73A(Qatar)とQSO。その後、FT8でEK1JJ(Armenia)と何故かOD(Beirut/Lebanon)の3局を確認し、それぞれ250W程度で数回コールして難なくリターンを得た。感覚的には14MHzよりも早くリターンを得られた気がする。


午後は、14MHzでのEU・AF方面を期待してDXSCAPE(World Wide)で欧米局のSPOTをチェック。NEWエンティティ局がQRVしていることを確認するも、こちらでは殆ど聞こえない状況ではあったが、C37NL(Andorra)、D4C(Cape Verde)がRS:41程度で入感してきた。
信号強度が上がるのを待ってコールするも「EUの壁」に阻まれてなかなかピックアップされない。それでもC37NLは数分後になんとかリターンを得ることができた。しかしながらD4Cは30分以上コールしてもEUのパイルが止まず(直ぐにクラスターにアップされてパイルが途切れない...)そのままフェードアウト。

22時を過ぎて7MHzで9K2K(Kuwait)が59+20dBで入感し猛パイルになっている。NEWではないのでパイルアップに参加することは止めて、どのタイミングで相手局をピックアップしているのか、何か傾向らしきものはないかチェックすることにした。10局ほど聞いていると、ピックアップされている局には、コール開始時の他局との「間合い」とコール時間(長さ)が割と共通していることが伺え、試しにそれを参考にコールしてみると一回でピックアップされた。

<10/27>
朝7時過ぎにDX Pedition局のD68CCC(Comoros)を7MHz/CWでWkd。昨日の午後にも14MHzでQSOできていたが、今朝は7時前からQSBを伴い強力に入感している。結構なパイルアップになっていたが、+3KHzにTx Freqを設定してコール開始と思いきやスプリット設定を外したままオンフレで呼んでしまう.. 他局から「Up !」 のご注意を受けてしまい猛省。ほどなくしてコールバックがあり、これで2Band/2Mode でWkdできた。


その後、14MHzに移るとカリブ〜中南米が開けており、コンテストで V47T(St. Kitts & Nevis)、FY5KE(French Guiana)、J68MD(St. Lucia)と続けてWkd。PY0F(Fernando de Noronha)は入感するも、呼べるほどの強さまで信号が向上せず断念... コンテスト中のカリブ海周辺局とのQSO状況をMapにすると以下のとおり。※赤印がNEW
エンティティ


午後になって、13時前に14MHzのロングパスでアフリカのV55A(Namibia)をWkd。その後、SU8X(Egypt)がピークRS:53程度で入感しており、30分ほどコールするもリターンが得られない..パイルアップがおさまり単独で呼んでもコールバックがないために断念。17時頃にはショートパスでCR3DX(Madeira Islands)がRS:41〜52程度で入感。こちらも「EUの壁」と「BYの混信」より交信には至らず。両者ともあと一歩であったが、今のコンディションでアフリカを追いかける困難さ(特にPhoneでは)を痛感した。


結果、コンテストでQSOできたNEWエンティティは4つに留まり、確認できた(入感した)未交信エンティティ(PY0/FM/D4/ET/SU/CT3)を含め数えてみると打率4割というところ。あと2つくらいは伸ばしたかったが、次回(WW/CW)の楽しみに取っておく..と前向きに考えることにしてコンテストを終えた。

2019年10月22日火曜日

48. DX運用日誌(14)

<10/21>
一昨日から始まったDX Pedition VU7RI(Lakshadweep Islands)に注意してワッチしていたところ、夜の19時過ぎに14.084MHzでEU、JAの数局がコールしているのを確認。1910時になってCQシーケンスを-09dBでデコードできた。先方のDFは279HzでありF/Hモードでコールするも、呼んでいるどの局に対しても応答が無くCQを繰り返している状況。

何か自分の知らない理由があるのでは..と考え、改めて同局のHPをチェックするとFT8の周波数は14.082MHzとの記載があったため、FreqをセットしてDF(=2,279Hz)の近辺をワッチすると、
DFの前後で様々にコールする局が見受けられたがいずれもリターンはなく、そのうちCQシーケンスもストップした。
暫く静観していたが、15分ほどしてJA5局が「R-15」を送信するシーケンスを確認。その後、DXSCAPEでSPOTを上げていただき、14.084MHz F/HモードでのQSOであることが判明。こうした時のSPOTはとても参考になり有り難い...
仕切り直して、クリアなTx Freqを探し始めるも既に1,000Hz〜3,000Hzの送信帯域中がEU局、JA局で埋まっている状況であり、今回も「長丁場」が予想された

Band Activity を見ていると、ようやく通常のF/HモードによるQSOがスタートし、こちらからは500W出力で5回ほどコール。一旦、送信を中断しTx Freqがクリアに保たれているかチェックし新たな周波数を探し始めた直後に、いきなりリターンを得た。その後は難なくシーケンスが進んで無事に「RR73」を受領でき、DXCC(Mix/Digital)での1Upとなった。終わってみれば最初のデコードから30分程度でWkdできたことになる。


7MHzに移ると、VK9NC(Norfolk Island
)がFT8で強力に入感しており、北米、EU、アジア(JA)の猛パイルでバンド中がびっしりと埋め尽くされている。何度かコールを試みるがEUを中心にピックアップしていたため、明日以降のトライとした。
23時半頃には7MHzでは初めて8J1RL(南極昭和基地)を確認。少し離れたところでコールするも応答がないため、オンフレ近くにQSYしてコールしたところ直ぐにリターンを得た。



<10/22>
「即位の礼」の祝日、朝7時過ぎに14MHz/FT8で5K0K(San Andres & Providencia)をWkd。カリブ海のペディションにも関わらず、2Band /2ModeでQSOできた。

外出から戻り15時半頃に21MHz/FT8をたまたまワッチするとXU7AKJ(Cambodia)が入感。21MHzでは滅多に電波を出さないが、+07dBで良好に入感していたため200W程度でコールすると「R+16」のリターンが返ってきた。ローターリーDPであっても強力に信号が届いている様子。
ちなみに3W9A(Vietnam)を14MHz/FT8でコールする際、試しに50W送信してみると「+07」に対して「R+00」を受領。夜には7MHz/FT8で、T88KZ(Palau)がパイルとなっている中で50Wでコール。10局ほど待ったが「-02」に対して「R-08」のリターンを得た。
アジア・オセアニア地域でSNが良好な場合は、100W以上で送信しても先方側のSNが数dB向上するだけで、結果は大して変わらないのかもしれない。


夕方、5時前に7MHz/FT8で北極圏のJW6VDA(Svalbard)が入感。ワンコールでリターンを得て直ぐにe-QSLも受領できた。この他、14MHz/FT4で GM8YUI(Scotland)、MI0OBC(Northern Ireland )とQSO。Walesや多数のEnglandも入感しており、この地域への伝搬が良いようである。




<10/24>
今週スタートしたもう一つのDX Pedition D68CCC(Comoros)を14MHz/FT8でWkd。
一昨日頃からクラスターにアップされ始め、昨夜は14MHz/FT8で近隣エンティティであるFR5DZ(Reunion)、S79W(Seychelles)とショートパスでQSOできたことからチャンスがある(伝搬がある)と思っていたが、残念ながらQRVは確認できず、また本日早朝に7MHz/CWで入感するもコールできる信号強度ではなかった...
クラスターを見る限り、日中は各バンドでCW/PhoneメインでアクティブにQRVしているようだが、こちら側の時間帯とモード/信号強度
が上手く噛み合わない... しかしながら、夜21時過ぎにDXSCAPE(World Wide)でEU局がSPOTを上げていることを確認し、14.085MHzをワッチするとEU局との交信シーケンスを-12dBでデコードすることができた。
JA局へのリターンも確認するものの、F/Hモードで複数局への同時送信のため、SNが-19dB程度に落ちており、デコードできたりできなかったりの状況が続く。
そのような中、最初のコールから8分程経ってリターンを得ることができた。こちらには-14dBのレポートをいただくが、先方のSNは-19dBでありギリギリのところ。その後、22時頃には-06dB程度までSNが向上してきたが、気づくとQSO を切り上げていたようで、今回も「早期発見」が功を奏したと考える。


2019年10月20日日曜日

47. DX運用日誌(13)-改題-


秋のDXシーズン到来や複数のペディション開始により、CW/PhoneでもDX局を追いかける機会が増えた。またFT4の運用も開始したことから、FT8に限らずDX全般について記載しておくことにした。

<10/14>
17時半頃に14MHz/FT8で4O7TC(Montenegro)がショートパスで入感。QSBが激しく+1dB〜-19dBと変動したが、6回ほどのコールでリターンが得られDXCC(Mix/Digital)でのNewとなった。QRZ.comによると常駐局ではないようだが、今週はアクティブにQRVされており連日、強力に入感していた。

その後、20時半にIH9YMC(Pantelleria Island /African Italy) を14MHz/FT8でWkd。後日、e-QSLを受領しLoTWでもCfmできた。

また、この日は早朝に14MHz/FT8でVermont(VT)局と交信でき、WASアワードは残すところDelaware(DE)一つとなっている。

<10/16>
19時前に帰宅し7MHzをワッチするとHH2AA(Haiti)が-9dBで入感。同局を初めてデコードして以来、何度(何時間?)呼んだか分からないが、先日、CWでQSOできていたので、特に気負いもせずにコールしたところ、2回目ですんなりとリターンが返ってきた。今回に限らず、一旦、NewエンティティをWkdできると、何故かQSOのハードルが下がるケースが多い気がする。

その10分後にDX Peditionの5K0K(San Andres & Providencia)をWkd。7.065MHzのMSHVモードであったが、当初、F/Hモードだと思い込んでコールしたため、最初のリターンを逃して仕切り直しとなった。翌日には、7MHz/CWでもWkd。


<10/19>
DX PeditionのT30GC(Western Kiribati)を10時に14MHz/RTTYで、16時半に14MHz/PhoneでWkd。この局は、FT8でも何度かコールしてリターンを得ているが、いずれも「RR73」を受領できずに終了しClubLogでもQSOを確認できていなかった。
午後、お昼過ぎにDX Pedition局 VP6R(Pitcairn Island)が14MHz/FT8のF/HモードでQRVしていることをクラスターで確認。ワッチすると+9dBで強力で入感しており、出力200Wで10分ほどコールしてリターンが得られ、DXCC(Mix/Digital)でのNewとなった。翌日(10/20)は19時前に7.056MHz F/Hモードで入感。既に北米・JAのパイルとなっておりQRMを避けるために4回ほどTx Freqを変えながらコールして12、3分後にWkdできた。




夕方17時半頃に14MHz/PhoneでDX Pedition局のVK9NE(Norfolk Island)を59/59でWkd。翌日の同じ時間帯で7MHzでもQSOできたが、こちらはRS41程度でギリギリのところであった。
DX Pedition以外にも、この日は14MHzのコンディション良好で、また週末のせいか一日中バンド内が賑わっていた。Newエンティティではないが「少し珍しい」エンティティとのQSOは以下のとおり。
●FR5CB(Africa/ Reunion Island)14MHz/FT8 -14/-07dB

●FO5QB(Oceania/ French Polynesia)14MHz/FT8 +14/-05dB

●EA9ACD(Africa/ Ceuta & Melilla)14MHz/FT4 +00/+06dB

●CU2BD(Europe / Azores)14MHz/FT8 -17/-05dB

●OH0/R1BEV(Europe/ Aland Islands)14MHz/FT4 -08/-03dB


<10/20>
早朝5時半にS79W(Seychelles)が7MHz/FT8で入感。2,800Hz辺りの高いDFでさばいていたが7.078MHz F/Hモード運用であることが判明し、Freqを設定しコール。直ぐにリターンを得た。

8時過ぎになって14MHz/FT8でHI8CJ(Dominican Republic)とPJ局との交信終了のシーケンスを確認。4回ほどコールしてリターンを得た。前回「RR73」を確認できずに未完了に終わったが、今回は2回「R-10」を再送した後で「RR73」を受領しWkdを確実にした。



夕方16時半過ぎに14MHz/FT4のロングパスでEA9ACF(Ceuta & Melilla)を-15dBで確認。250W出力で3回ほどコールして一旦リターンがあるが、デコードレベル以下に落ちてしまいシーケンスが続かない。500W程度にQROして10分程度断続的にコールするも応答なく、15分ほどして-13dB程度に回復したCQを改めて確認。コールして「R-12」を受領し次のシーケンスで「73」も受領できた。相手のシグナルは-19dBでもデコードできているようだが、FT4では相手が-15dB以下では円滑なQSOは厳しいかも知れない。

2019年10月13日日曜日

46. 台風19号による影響

10/12(土)の夜に伊豆半島に上陸し関東を横断した台風19号は、19時頃に佐倉市に最接近し市内全域に警戒レベル4「避難勧告」が発令されたものの、雨量は他県と比べて少なく、また風は予報されていた最大瞬間風速60m/s レベルの暴風は吹かず、先の台風15号と比べて幸いにも影響は少なかった。

<最大瞬間風速>
気象庁の発表によると、最大瞬間風速は千葉市中央区で40.3m/s(21:20)、佐倉市で31.1m/s(21:19)、成田国際空港で30.9m/s(20:27)であった。
千葉市測候所(千葉市中央区)

佐倉市アメダス観測所(佐倉市角来)

成田市アメダス観測所(成田国際空港)


<フェンス支柱の補強>
先の台風15号でフェンスの支柱4本が折れ曲がり、業者による修理工事待ち(最短で年明けとの事..)の状態で今回の台風を迎えることになった。TVニュースでは「これまでに経験したことのない大規模の台風が襲来する..」との報道が連呼され始めたことから、風雨が強まる金曜日は避けて、木曜日に補強対策を行うことにした。

先ずは、通勤途中のJR浅草橋駅近くで早朝から営業している工事業者専門店でφ9mmの工事用ロープ50mを購入。午後は早々に帰宅して、隣家の庭に倒れ込むことがないようにフェンスに後付けしていた樹脂製パネル(これが風を受けて支柱に負荷がかかった..)を全て外し、グラグラになっている支柱の上下をロープでベランダの手すりや庭木の幹に括り付けて隣側に倒れないよう補強した。


<アンテナの養生検討>
強風の影響を一番受けるマストトップに取り付けたローターリーダイポール(714S-3)を一旦取り外すかどうか、またタワー本体とエレベーターキットで平行に取り付けているM3マストの頂部との隙間(点線内)に緩衝材を入れて強風の煽りによるマスト屈折を軽減するかどうかをタワーに登って検証。
結果、713S-3をそのままマストから取り外してロープ伝いに降ろす場合は、下段にある50MHz、14MHzのアンテナが干渉し作業が困難であることや、クランプ(MC310)から左右のエレメントをそれぞれ分解して降ろす場合も、アンテナ設置時と同様、タワー上部に滑車を設置してエレメントを吊る準備が必要があるため、その場での作業は断念。
マスト屈折の軽減については、マストの「しなり具合い」を確認したところ、タワーに縛り付けて固定せずに、揺らぎで力を分散させておく方がタワーへの負荷もなく、また、M3マストはパイプ径がφ61-φ54のため、受風面積が0.5㎡と0.7㎡のアンテナの横揺れにかかる力で折れ曲がることはないだろうと考えて(定量的な根拠はないが..)、今回は見送ることにした。
また、隣の家屋に隣接している2階のベランダに設置していた50MHz〜UHF帯のディスコーンアンテナも撤去した。

結果として、今回の台風によるアンテナへの被害はなかったものの、次の台風シーズンに向けて、50m/s以上の突風が吹くことが予報された場合は、余裕を持って対策検討&実施をすべきと反省。
この1週間、大型台風の襲来で気が気でなかったが、なんとか無事にやり過ごせ、台風一過の雲ひとつない青空を見上げて一息ついた。
 

2019年10月5日土曜日

45. FT8運用日誌(12)

<9/30>
夜の21時前に14MHzでEA6VQ(Balearic Islands)、続いてS79ES(Seychells)をWkd。両局ともリターンを得るまではスムーズだったが、「73」「RR73」を受領するまでに何度もシグナルを再送することになり少し手間取った。


<10/3>
アフリカのペディション狙いで、6時頃から7MHzをワッチし始めたが、7P8AO(Lesotho)は既にコンディションのピークを過ぎておりデコードできず、A82X(Liberia)は、CWで確認するもコールできる強さではない状況。14MHzに移るとF/HモードでZK3A(Tokelau Islands)が+05dBで良好に入感。こちらは途中何度かTx Freqを変えながらコールし11分程でリターンを得た。

夜の21時には、7MHzのF/Hモードで入感しており、こちらもほぼ同様のオペレーションでWkdできた。F/Hモードは、Tx Freqがクリアであるかどうかを小まめにチェックすることが(早めに)ピックアップされるコツのような気がする。

<10/4>
昨日のDXSCAPEで 7P8AO が早朝4時半頃にJA局によりスポットされていたことから、本日は「4時起床」で7MHzをワッチしたところ既に+3dBで強力に入感しており、先方のDFから+200Hz辺りでコール。途中、直前に交信されていたJA局のTx Freqが解ったので、その少し上のクリアな周波数(DF-60Hz)にQSYして再コールした直後に「+3」のリターンを得た。結果的にはコール開始から6局待ってWkdできたことになる。時間にして8分程度、翌日にはLoTWでCfmできた。

その後ZS2局と交信し、T6AA(Afghanistan)がCWで入感していたのでコールしリターンはあったもののQSBのためか何度かコールサインを再送することに。交信後、ほどなくしてQRTを伝えてQSOを切り上げたのでギリギリ間に合った感じであった。


<10/5>
9/30頃から始まった Italian DX Pedition Team のA82X/Z(Liberia)を早朝から夜遅くまで追いかけてきたが、これまでFT8では一度もデコードできず、7MHzのCW/Phoneは、入感するも呼べる強さではなかった。
QSOのチャンスがあると考えていた14MHz/FT8はオープンする時間帯にシャックを離れていること(通勤・仕事)が多く、7MHzでは朝のオープン時は信号が弱く(アンテナゲイン不足..)夕方〜夜間は国内のHeavy QRMの影響でデコードできない状況が続いていた。
本日(土曜)も朝は受信できず諦めて外出。15時半頃に pskreporter で7MHzのQRVを確認して7.056MHzのF/Hをワッチするが、+20dBの国内QRMにさらされており全くデコードできない。QRMが少し弱まった1600時頃に、やっと今回のペディションで初めてA82Zをデコードできた。
しかし再びQRMに沈んでデコードが続かない。その後、12分ほど経って再度-15dBでデコードできたのを機に1,710Hzでコール。すると2回目のコールで「+2」のリターンを得た。こちらからは「R-20」のギリギリのところ。心配したのは、先方からの「RR73」がQRMに潰されてデコードできないことであったが、なんとかクリアできた。
その後も暫くワッチするが、やはりデコードできたりできなかったりの状態であり、そのままフェードアウト。ペシションは来週金曜日までの予定とのことで、ちょっと厳しいかも知れない..と思っていただけに幸運に恵まれた。

Liberiaは、高校生の時に50MHzでWACを完成させた際、唯一QSOできたアフリカ局(EL2FY)以来のQSOであった。

<10/6>
朝5時前にDXSCAPEで6O1OO(Somalia)が7MHz F/H モードでスポットされていたのでワッチするも信号が弱くデコードできない状態。50分ほど経ってようやく浮上し見えてきたのでコールしたところ2回目でリターンを得た。ピックアップ後、自動的にQSYする周波数が1,002Hzとなったが、この高さだと1,000Hzギリギリでコールしている局と被る可能性やF/Hモードではないと勘違いする局もいるのでは..と思うがソフトウエアの設定なのか詳細は不明。


6時半過ぎに14MHzでA82Zが-16dBで入感。F/Hモードで5分ほどコールするも信号が弱くデコードできない状況が続くので、一旦送信をストップして信号が浮上するまで待機していた(見ていた)ところ、3分ほどしていきなりリターンが返ってきた。信号レベルは-21dBとギリギリであり、何度か「R-18」を返すが、先方から送出されたであろう「RR73」はデコードできなかった。その後、On-Line Logで確認したところLog-Inされており、2バンドでのWkdとなった。


夕方18時頃から14MHzではショートパス・ロングパスが入り混じってEUAFが入感。LPで Balearic Islands としては3局目となるEA6ETとQSOし、SPでは A82X を14.033MHz/CWでWkd。その後、HB0HF(Liechtenstein)がEU局と交信しているのを見つけるがデコードできず1時間ほどしてようやく-20dBで入感。早速、コールして3局ほど待ってリターンがあった。リヒテンシュタインはアクティビティが低いのか、これまでCW/Phoneでも聞いたことがなく(記憶にない..)Newエンティティ 1Upとなった。