2026年7月25日土曜日

334. 「QSO B4」表示不具合リカバリー

JTDXと JTAlertにおいて、同一バンド/モードで既にQSO済みの局が「QSO B4」と表示されない事象が発生したため、ログデータファイルの更新と設定の確認・変更を行った。今後同様の事象が発生した際に備え、記録しておく。

■構成


現在のシステム構成とデータの流れは以下のとおり。

・JTDX Ver2.2.159-32A
・JTAlertV2 Ver2.81.7
・JTLinker Ver2022.0620b
・Turbo HAMLOG Ver5.37

■データファイル更新


JTDXとJTAlertがB4判定に参照しているADIFの場所は以下のとおり。
・JTDX
  C:\Users\owner\AppData\Local\JTDX\wsjtx_log.adi
・JTAlert
 C:\Users\owner\AppData\Local\HamApps\JA1AFR\logs\JTAlertX\log.adi

これらのADIFをバックアップした後、JTDXとJTAlertを一旦終了し、HAMLOGから全QSOデータを書き出したファイル(ADIF)を2部コピーして、それぞれリネームする。
・JTDX
  wsjtx_log.adi
・JTAlert
 log.adi
その後、上記フォルダにファイルを上書きして、JTDXとJTAlertを再起動。

■原因・考察


①JTDX

JTDX 2.2.159-32Aは、起動時に wsjtx_log.adi を読み込み、コールサイン、バンド、モードなどを基に内部でWorked情報を構築している(※AIによるソースコード確認)。

B4判定時には wsjtx_log.adi をその都度検索するのではなく、この内部情報を参照しており、QSOを新たにログへ記録した際には、そのQSOの情報が内部のWorked情報へ追加される仕組みとなっている。

一方、実際の運用では、QSO済みにもかかわらずB4判定されない局が発生した。wsjtx_log.adi を確認すると、一部の局ではGridsquareが空欄となっており、受信中のGridsquareを追記した後にB4判定となった事例があった。

しかし、その後の検証では、Gridsquareが正しく記録されている局でも、QSO直後にはB4判定されていたものが運用中にB4表示されなくなり、JTDXを終了・再起動すると再びB4判定に戻る現象を確認した。

このことから、Gridsquareの有無だけでは説明できず、JTDXが保持するWorked情報、またはその参照状態に何らかの不整合が生じている可能性が考えられる。

現時点では発生条件や原因は特定できていないため、対策としてTurbo HAMLOGの全QSOデータから wsjtx_log.adi を再生成し、ログデータを最新の状態に更新した。

② JTAlert

JTAlertは、Standard ADIF Fileに設定された JTAlertX\log.adi を参照してB4判定を行っている。
今回、このファイルをTurbo HAMLOGの全QSOデータから再生成したところ、多くの局でB4判定が正常に戻ったため、旧ファイルに何らかの不整合や欠落があった可能性が高い。

一方、
JTAlertX\log.adiを更新した後も一部の局ではB4判定されなかった。過去のQSO記録を確認すると、現在受信したグリッドスクエアと異なっていたため、Worked B4設定で Ignore Gridsquare を有効にしたところ、B4判定されるようになった。
また、QSO B4局であっても、CQシーケンスでは Wanted CQ Zone のAlert色が優先表示される。JTAlert 2.81.7のAlert Priorityには Worked B4 が存在しないため、表示優先順位による解決はできず、ここは運用でカバーするしかない。

上記の対処により、現時点ではB4判定は安定している。しかし、過去にも一度B4判定が崩れたことがあるため、今後も経過を観察し、安定性を確認していく。