■ 観測概要
① 観測項目
Case1~3において、距離に応じて以下の観測を行う。
・送信DFを中心として左右等間隔に現れる不要スペクトラム(子・孫)の有無
・送信DFを中心として左右等間隔に現れる不要スペクトラム(子・孫)の有無
・DF近傍のスペクトラム(スカート)の広がり
②観測地点
アンテナ(CL6DXZ 18mH)から直線距離で500m離れ、アンテナを目視できる場所。電波反射の影響をできるだけ少なくするため、周囲に大きな障害物がない場所を選定。③観測距離・回数
距離による減衰を確認するため、500mに加え、アンテナからの直線上に障害物のない1kmおよび2km地点でも同様の測定を行い、計9回観測。④観測手法
スマートフォン操作によるリモート運用を行い、50.328MHzでテスト送信(600W)。アンテナは測定地点に向けて固定。その電波を車載の設備で受信し、JTDXの表示画面を記録。■ 観測結果
Case1:ALCが全く動作しない状態(AF波形:飽和なし)

Case2:ALCはブルーゾーン内で動作する状態(AF波形:飽和あり)

Case3:ALCがレッドゾーンを超えて動作する状態(AF波形:飽和あり)

■まとめ
・500m地点では、いずれのケースでも送信DF近傍にスカートが観測された。一方、ALC動作レベル差によるスカートの広がりの違いはわずかであり、明確な差異は認められなかった。
・1km・2km地点では、500m地点で見られたスカートはほとんど認められず、通常受信されるFT8信号と同程度の表示となった。
<参考>SDR受信機による送信RFスペクトラムの観測
Case2 / 500m地点での観測時、SDR受信機(RSPdx)を用いて送信電波のRFスペクトラム(SPAN: 15.6kHz)を確認した。
SDR受信機に表示されたRFスペクトラムでは、主信号の両側になだらかに広がる裾野(スカート)が認められた。一方、主信号を中心として左右等間隔に現れる離散的な不要スペクトラムは観測されなかった。
■考察
今回、最も厳しい条件である Case3においても、子・孫は観測されなかったことから、本設備構成では不要スペクトラムの発生は考え難い。
また、今回の観測では500m地点ではスカートが認められたものの、1km・2km地点ではほとんど認められなかった。このことから、少なくとも今回観測したスカートだけをもって、送信品質に問題があるとは言えない。
一方で、スカートの見え方は送信条件だけでなく、受信条件やWideGraphの表示特性など複数の要因が関係する可能性があることから、WideGraphの表示だけで送信品質を判断するのは難しいと感じた。
また、今回の観測では500m地点ではスカートが認められたものの、1km・2km地点ではほとんど認められなかった。このことから、少なくとも今回観測したスカートだけをもって、送信品質に問題があるとは言えない。
一方で、スカートの見え方は送信条件だけでなく、受信条件やWideGraphの表示特性など複数の要因が関係する可能性があることから、WideGraphの表示だけで送信品質を判断するのは難しいと感じた。
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今回の検証を通じて、自局設備の送信品質を客観的に確認できたことは、今後のFT8運用に対する一つの自信につながった。
今回の検証を通じて、自局設備の送信品質を客観的に確認できたことは、今後のFT8運用に対する一つの自信につながった。
