2022年12月28日水曜日

232. DX運用日誌(133)

●FT8WW(Crozet Islands)on 20/30M -ATNO-
<12/25>
F6CUKによるDXペディションの初日。朝7時前にDXSCAPE(WW)をチェックし10.131MHz/FT8でのQRVを確認。ワッチするとJA10局ほどがコールされているがこちらでは入感なし。23時頃には14.085MHz/FT8で強力に入感していたようであるが、気づかずに翌日以降に持ち越し。

<12/26>
早朝4時半頃からワッチ開始。10.112MHZ/CWでSPOTが上がっているもこちらでは入感せず。5時過ぎになって10.131MHz/FT8でコールされているJA局が見え始める。出勤のためにスマホでのリモート運用に切替える。

06:00に-19dBで初めて入感するもデコードは続かず、6分ほどでコールを中断。その後、6時半過ぎから信号が安定し始めてSNRはピーク-7dB(3スロット)まで上昇。
MSHVによる運用のためDFを650Hz前後に設定しコール再開。途中、QRMを避けてバンドの上限、下限辺りにQSYするもリターンは得られない。7時半頃から信号は低下し始めて7:40が最終デコードとなった。

夜半、20MでのQRVに備えて、少し早く20時頃にアンテナをショートパス方向に向けて14.085MHzで待機していると、20:16にいきなり-15dBで入感。直ぐにコールし2コール目で「+09」のリターンを得た。
あっけなくWkdとなったが、ネット情報ではPirateが頻繁に出没しているらしく、当初、疑ってはみたがTwitterの公式アカウントで本人によるQRVを確認でき安堵。
このTwitterでのQRV告知とJA局のSPOTにより、70局以上のJA局がコールされているのが見える。この状況下での参戦は厳しかったかも知れず、今回は事前に構えていたことが奏功した。

<12/27>
5時半ころから10.131MHzをワッチ。昨日同様、CWは諦めて10.131MHzで待機していると5:38頃からJA,VK,北米局がコールするのが見え始める。

昨日よりもコンディションが優れないせいか、6時半過ぎになってようやく-19dBで入感。既にSPOTも上がっており、こちらで見えるのは20局程度であるが、EU,北米局もピックアップしており、激しいパイルアップになっていることが予想される。

信号が安定し始めてSNRはピーク-9dB(3スロット)まで上昇。バンドの下限から上限までくまなくピックアップしており、何度かDFを変えてコールするもリターンが得られない。

一旦、送信を停止し、数シーケンス前にRR73を送出されていたJA局のDFで被りがないか確認しコール再開したところ、2コール目でリターンが得られた。受領したレポートは
「R-17」と低く、このDFでも先方側ではQRMの影響があるのかも知れない。とは言え、この状況で30分程でリターンを得られたのは幸運であった。
その後、パイルアップは激しさを増して見えるだけで100局を超過。デコード数としては過去最高の111を記録した。


ちなみに1月にペディション予定のブーベ島は、クローゼー諸島から更に3,500km先。こちらからは同じ方角であり地図では割と近くに見えるが、日本(本州)からはベトナムまでの距離感。更に南極圏に近づくため伝搬的には厳しくなると考える。

●VK9DX(Norfolk Island) on 6M -Band NEW-
12/28の7時過ぎにZL
が数局入感し、その後、VK1~VK8まで広範囲にオープン。
昨日もこの時間帯にVK9DXが入感していたらしく、注視していると同局をコールされているJA局が数局見え始め、9時半になって-18dBで初入感。

直ぐにコールするもデコードできないシーケンスが続き、5分後、諦めかけた時に「R-05」のリターンを得られた。その際、SNRは-24dB、続く「73」では-26dBとぎりぎりでのWkdであった。

午後も広範囲にオープンし、本日は未交信局も多く入感しており、結果QSO数は16局となった。


2022年12月3日土曜日

231. 11月のレビュー

<サマリー>
QSO数は177となり、前年同月(58QSO)の3倍となった。QSOの多くは複数のDXペディションをマルチバンドで追いかけたことやコンディションが良好であった50MHzでのDXingに起因する。
Band NEWは計64エンティティ、ATNOは4つ解消しMixedで288エンティティまで伸ばすことができた。


<バンド/エリア別状況>
バンド別では50MHzが全体の3割弱を占めた。先月から引き続きオセアニアへの伝搬が良好であり、また何度かビッグオープンがあった南米とのQSOにより交信数が伸びた。
エリア別では多くのDXペディション局(T33T,A35GC,K8Hなど)がQRVしたオセアニアが全体の約4割を占めた。

<NEWエンティティ>
Band NEWは、DXペディション局を追いかけて各バンドの空き埋めることに注力。3.5MHzでは早朝の時間帯に集中し11エンティティ増やせたのは収穫であった。
50MHzでもペディション局のQRVを狙ってP29RO,T33TそしてV85RHとQSOできた結果、LoTWベースで100エンティティに達した。一方でパラグアイやイースター島は入感するもハードルは高く、来期以降の持ち越しとなった。

NEWエンティティ(ATNO)は4つ伸ばすことができた。ここ1~2年でこのペースは初めてかも知れない。4U1ITUは、10MHz FT8(F/H)でリターンを得るも「RR73」未受領で終わり半ば諦めていただけに幸運であった。
Wkdした主なエンティティは以下のとおり。

多くのDXペディション、連日の50MHz南米オープンなど、気が抜けない日々が続きアクティビティが高まった一ヶ月間であった。

2022年12月2日金曜日

230. LoTWによるDXCC Awardの申請②

LoTWベースで50MHzが100エンティティに達したのを機に2年ぶりにDXCCの申請を行った今回は、50MHzのDXCCアワード(6M certificate)の申し込みと900以上ある未申請のLoTW QSLsの追加登録。備忘のために改めてプロセスを纏めておく。

LoTWトップページの「Awards」メニューから「Select DXCC Award Acount」をクリック。

Account Status が表示されるので左のメニューバーから「Application」をクリック。
DXCC Award Application --Part1 が表示されるので「Check All」 をクリックして全てにチェックマークを入れ、画面最下段の「Continue」をクリック。

DXCC Award Application --Part2 画面が表示されるので、Are you an ARRL member? のラジオボタン「No」を選択し「Name」を記入して「Continue」をクリック。

DXCC Award Application --Part3 画面が表示され、申請できるアワードのラジオボタンが用意されるので「6M」のAward Actionにチェック。下段にスクロールして送付先住所などを記入して「Continue」をクリック。
DXCC Award Application --Part4 画面が表示され、支払い料金の内訳とその下の「Payment」欄に支払い情報が表示されるので、クレジットカード番号等を記入し
「Submit Application」を押下。これで申請手続きは完了。


以下の申請受付画面が表示される。
今回、award credits (=New LoTW QSLs)の申請が2年ぶりとなり、その間に貯まった(溜まった)972クレジットで$116、合計の支払い額は$163となった。為替が円
安の状況(現時点で134円/$)で少し高額になるが致し方なし。
左のメニューバーにある「Application History」から過去の請求状況を確認。
DXCCの申請は今回で3回目となるが、申請の度にApplication Fee(申込手数料)の$15とCredit Slip Fee(明細発行料)の$2がかかるので、今後も節目での申請とするならば、次回はMixedで300エンティティか3.5MHzで100エンティティ を超えた辺りと考える。いずれにせよ随分と先のような気がする。
申請後にAccount Statusを確認すると、申請前の”New LoTW QSLs”の数値が左側の"LoTW QSLs in Proccess"に移っていることが判る。申請が承認された時点でその左にある"DXCC Credits Awarded"に合算される予定。



2022年11月30日水曜日

229. DX運用日誌(132)

●V26K(Antigua & Barbuda)on 15M -ATNO-
CQ WW Contest CWに参加するとの情報を得て
11/26 9時のスタートからPSKReporterでQRV情報をチェック。1時間後に14.057MHzでRST:419程度で入感。
北米を中心にパイルアップとなっており、オンフレでパイルを抜ける可能性はないので、この日は静観して終了。

11/27の7時前にDXSCAPEでQRVを確認。ワッチすると昨日よりも僅かに強く入感しているが北極圏越え特有の揺らぎがあり、聞き取り難い。
大きなパイルにはなっておらず、信号が上がるまで待ってからコール開始。5回ほどでリターンを得た。QSO後は(いつもながら)RST:559程度まで上昇し安定して入感していた。

アンティグア・バーブーダは、これまでSSB、FT8で入感を確認しているが、QSOには至っておらず、今回、CWで信号を捉えWkdできた。CWでのATNO 1Upは久しぶりである。
CQ WW Contest CWでは主にハイバインドでカリブ局をコールし何局かとQSOしたがBand NEWは得られなかった。

●5R8PA(Madagascar)on 80M -Band NEW-
11/29 05:50に3.573MHzをワッチすると、同局をコールされているJA局が40局以上見える。SNRはピーク-9dBと強力且つ安定しているがノーマルモードのため、パイルが中々はけない状況。

バンドを広範囲にピックアップしており、下限の150~250Hz辺りで空きを見つけてコール開始。何度か被りがないか確認&微修正しながらコールし続けるもリターンが得られないため、バンド上限近くにQSY。コール再開後10分ほどでリターンを得られた。その後、直ぐにQRMでかき消されてそのまま見えなくなったため、ぎりぎりのタイミングでのWkdであった。


●V85RH(Brunei Darussalam)on 6M -Band NEW-
11/25の16時過ぎにFT4でのQRVを確認。アンテナを南南西に向けると16:13に-16dBでデコード。SNRは上昇するも、リターンを返されているのは
西日本中心であり、3分ほどするとデコードレベル以下に沈む。その後50.313MHzで10局ほどがコールされているがこちらには入感せず終了。

11/29の12時過ぎに久しぶりにVK7がオープン。5局ほどが入感し未交信の2局とQSO。
その後、フィリピン局も入感しており、ブルネイまでパスは伸びている予感がする。
11/29は50MHZでのQRVを告知されていたので、アンテナを南南西に向けて待ち構えていると13:40頃に同局をコールされている複数の1エリア局を確認。
しかしながらこちらには入感はなく、10分ほどでコールが止んだので50.318MHz/FT4をワッチ。
10局ほどがコールされており、先方の信号もWideGraph上にはっきりと現われ始めるが、未だデコードには至らない。
14時過ぎになってようやく-11dBで入感。しかしながらデコードは続かず、信号が上がったタイミングでコールしていると14:17に「R-13」でリターン。「RR73」を3回送った後で「73」を受領できた。これが最後のデコードとなり、ワンチャンスを活かすことができた。



2022年11月26日土曜日

228. DX運用日誌(131)

●TR8CA(Gabon)on 15M -Band NEW-
11/12の16時過ぎに21MHzロングパスで入感。数コールでリターンを得た。今回、21MHzが埋まったことでガボンとのQSO(全て同局)は7MHz~50MHzまでの8バンドが揃った。


●VP2EIH(Anguilla)on 17M -Band NEW-
11/19の7時前にCQシーケンスを捉えてコール。暫くデコードできない状態が続いた後でHint Decoder 依存ながらリターンが得られ、続いて「RR73」を受領。他にコールされているJA局も見えないので、DXSCAPEにSPOTしてみる。

同局はリアルタイムでQRZ.comのLogbookを更新しているので、見に行くと何故か反映されておらず、数分後に再チェックすると他のJA局とのQSOはアップロードされている。

先の「RR73」がFalse Decodeである可能性を疑っていたところ、再び同局の”CQ JA”が入感したので再コールすることに。
コール開始後、直ぐにリターンを得て「RR73」を受領。暫くしてLogbookへの反映も確認した。

●J88CU(Saint Vincent)on 15M -ATNO-
DXWorld.netにてJ8/NM1AがQRVしているとの情報を得て、PSKReporterで”J8”を設定し注視していると
11/19の6時半頃に21.085MHzでJ88CUのQRVを確認。
ワッチするとJA局が数局コールされており次第にその数が増えるものの、こちらにはWideGraphにもそれらしき光影は見えずこの日は終了。

翌日は7時頃から28MHzでカリブ局が出没する28.085MHzと21.085MHzを交互にワッチしていると7:15頃に同局をコールされているJA局を確認。
そのまま静観していると07:22に-19dBで初デコード。直ぐにコールするもSNRは-20~24dBと低くFalse Decodeも散発する..
それでも5分ほどコールを続けた結果、「R+03」のリターンが得られた。続く「RR73」も-14dBでデコードし無事にNew Entity(ATNO)を一つ伸ばすことができた。


●J79WTA(Dominica)on 10M -Band NEW-
11/24の14時過ぎに28.074MHzで同局をコールされている複数のJA局を確認。ロングパスを想定しアンテナを南南西に向けると-14dBで入感。コール開始後5分ほどで「R-02」のリターンを得られた。

同局はこれまでも何度か28MHzでQRVしているのを確認しているが、コールするもいずれも不調に終わっており、今回ようやくWkdできてハイバンドでは貴重なカリブのBand NEWを増やすことができた。

●K8H(American Samoa)on 4Bands -Band NEW-
11/18から12/1までのW局によるDXペディション。
アメリカ領サモアはこれまで14MHzのみのQSO(SSB/CW/FT8)であり、今回もBand NEWを増やすチャンスであるが、比較的小規模のペディションで一気にマルチバンドでQSOとはいかない状況。
11/19より少しづつBand NEWを積み上げているが、3.5MHzと10MHzのFT8はそれぞれ1時間以上コールするも逃している。


●4U1ITU(ITU HQ)on 30M -Decoded-
11/24の夜半に10/14MHzでQRVしているとの情報を得て、11/25の22時頃から10.131MHzをワッチしていると23時前に-20dBで入感。
直ぐにコールするもデコードは続かず5分ほどで見えなくなる。PSKReporterでFT4にQSYしたことが判りワッチするもこちらでは入感はない。主にEUと北米で多くのFlagが立っており、FT8に戻る気配はないため10.131MHzでJT_Alertをセットして就寝。

11/26の5時過ぎに10.131MHzをワッチすると5R8WGがF/HでQRVしており、PSKReporterを確認すると10.142MHzでFlagが立っている。QSYするとJA数局がコールされており05:19に-19dBで入感。

マルチスロットのためかSNRは低くデコードも安定しないが、Wide Graphを見ながら信号が上昇するタイミングで断続的にコール。05:46に一旦送信を停めた次のピリオドで「-14」のリターンを得た。しかしながらデコードは続かずにそのままフェードアウト。先方がこちらの「R-20」を受領していれば"In log”の可能性はあるが、CLUBLOGへの反映に暫く時間がかかるため次回の入感に期待したい。



2022年11月20日日曜日

227. DX運用日誌(130)

10月から続いて複数のDXペディション局がQRVしており、良好なコンディションとも相まってどのバンドも賑わっている。この時期、規模の大きなペディションが重なったため「星取表」を作成して進捗を管理しながらBand NEWを追いかける運用となっている。

●5V7RU(Togo)on 8Bands
10月末にTY0RU(Benin)から移動しQRVを開始したRUDXTによるDXペディション。トーゴ共和国とのQSOはこれまで14MHzのみであり、今回の運用で3.5MHzを含めてBand NEWを7つ伸ばすことができた。


●FJ/SP9FIH(Saint Barthelemy)on 15/12M -ATNO-

11/1の7時半過ぎにDXSCAPEで北米局がSPOTしているのを確認し、21.092MHzをワッチすると既に10局ほどがコールされている。
8時前になって-19dB/2Slotsで入感。コールを開始するもデコードできないピリオドが続き、5分後に一旦、送信を停止した次のピリオドで「-14」のリターンを得た。次のシーケンスで「RR73」を受領するも<...>の表示であったが、後ほどCLUBLOGで”In Log”を確認。

同局はサン・バルテルミー島での2名(2局)によるDXペディションであり、期間は10/30から11/14、運用バンドは10MHz~24MHzと事前告知されていたが、アンテナ設置スペースの関係から同時にQRVできるのは2バン
ドのようであり、この日を含めてQRVのタイミングが合った21/24MHzで両局とQSOすることができた。

●P29RO(Papua New Guinea) on 9Bands
10/26からQRVを開始したドイツのチームによるDXペディション。伝搬的には日本からはeasyなエンティティであるが、入感時間が限定的な3.5MHzと50MHzに注意しながらワッチし、QRVのタイミングを上手く捉えることができた。その他のバンドは
QRVが確認できたらコールする運用に終始したが、結果は21QSOに及んだ


●VK9CM(Cocos-Keeling Islands)on 6Bands
VKチームによるDXペディション。QRZ.comによるとフライトスケジュールの変更で10/30から11/4までの短いQRV期間となった様子。3.5/7MHzでは入感を確認できなかったが、4つのバンドでNEWを伸ばすことができた。

●J28MD(Djibuti)on 8Bands
Mediterraneo DX Club (MDXC) によるDXペディション。QRV期間は10/29から11/7であり、3.5MHzで初DXとなるCWによるQSOを含め8バンドでQSO。ジブチで残していた5つのバンドを埋めることができた。


●T33T(Banaba Islands)on 9Bands  -ATNO-
Rebel DX Group によるDXペディション。11/5の15時頃に初めて入感し、2時間足らずで5バンドでQSO。現在もQRV中であるが既に3.5~50MHzまで9バンドでQSOすることができた。バナバ島はATNOであり(※無事、ARRLの承認を得たとのこと)且つBand NEW が9Upと大きく飛躍した。

●TL8AA/ZZ(Central African Rep)on 7Bands
Italian DXpedition Team(IDT)によるDXペディション。11/12から11/26までのQRVが告知されており、初入感した11/14は早朝から夕方にかけてリモート運用により5バンドでWkdするも、その後は3.5/24/28MHzで苦戦。
ハイバンドは16時頃からのショートパスが狙い目であり、11/19にようやく24MHzをWkdし残すところ28MHzとなっている。
一年前のTL7MのDXペディションでは14/18MHzの2バンドしかQSOできておらず、今回のペディションもBand NEWを増やすチャンスとなっている。


●A35GC(Tonga)/ T88WA(Palau) 
それぞれ2つのBand NEWを狙ってワッチ&コールし空きを埋めることができた。
JAからは特に珍しい(難しい)エンティティでもないため、積極的にコールすることは控えたが、どうもF/Hの運用を見ていると正に「触手が伸びてしまう」ようである。




2022年11月10日木曜日

226. 50MHz DXing 2022(14)

<11/8>P29RO & Big opening to SA (3)
07:23にodd/evenの双方でCX局をコールされているJA局と even側でP29ROをコールされているJA局を確認。DX局はいずれも未だデコードできない状況であったが、DXペディション終了が近いP29ROを狙ってアンテナを南に向ける。

07:25に-18dBで入感しコール開始。CX局のDFを踏まないようバンドエッジでコールしていると5分後に「R+14」のリターンが得られ無事「RR73」を受領。Band NEWを一つ伸ばした。

QSO後、送信していたeven側でCX1VHを-9dBでデコード。アンテナを東方向に廻しながらコールしたところ、あっさりとリターンが得られた。

その後、-13dBで入感していたCX4AAJをコールするもCQingのままフェードアウト。他のCXをコールさ
れているJA局はいるが、こちらでは入感はない。

8:13頃に再びCX4AAJのCQingが入感。(同局は終始CQを出していた気がする..)その5分後に一気にCX,LUが入感し始める。多い時で15局ほどが同時にデコードできており、前回の教訓を活かしてなるべくSNRの良好な局を選んでコール。

今朝はさくさくとリターンが返りQSOが進む。時々、他のエンティティの入感がないかFT4や50.323MHzをチェックするも、本日はLU,CX限定オープンのようである。

途中、FT8を離れて50.110MHz辺りもワッチし、初となるSSBとCWでのQSOもできた。スペイン語訛りの英語が聞こえてくると、南米が入感している実感が沸く。
9時半頃には、FT8でLUの常連局が見えるだけとなり、暫くしてフェードアウト。本日は南米局と15QSO。これまでの最多となった。

CXはeQSL率が高いのかQSOした5局のうち4局から直ぐに届いていた。いつもながらデザインの良いものはpaper QSLと比べて何ら遜色はない。これで十分かと改めて思う。


<11/9>Small opening to SA
8時過ぎにLU1FAMが-15dBで入感。その5分後にPY3YDを-19dBでデコード。リモート運用のためアンテナ東向き固定であったが4コール目に「R-20」でリターンを得た。その際、SNRは-10dBまで上昇しており、すんなりとシーケンス
が進むと思いきや「R-20」が繰り返された後でFalse Decodeが続きそのままフェードアウト。残念ながらNILであった。

帰宅後、今朝の状況を確認すると、CE0YHOが2エリア以西で、ZP9HTLが6エリア、ZP5DBCは1エリアでもコールされていたが、こちらにはLU5
FF(ピークで+3dB)以外の入感はなかった。


2022年11月6日日曜日

225. 50MHz DXing 2022(13)

<10/28>V73MS(Marshall Islands)
DXペディション局のP29ROがセルフスポットでQRVを告知していたため、13時頃よりアンテナを南方向に向けてワッチしていると、13時半過ぎにV73MSのCQingが-20dBで入感。
アンテナの向きを補正してコール開始。SNRは-9dBまで上昇し2局待ってリターンが得られた。
QSO後、10局ほどコールされているのが見える。SNRは最大-1dBまで上昇するも10分ほどで-25dBまで低下。その後、持ち直したが14時前にQRTを告知して終了。30分程度のQRVであった。


<11/4>Big opening to SA (1)
7時過ぎにLU7HNが-11dBで入感。SNRはピーク+01dBまで上昇するも、5分ほどでフェードアウト。その後、LU6FOVが-15dBで入感。こちらもデコードは5回ほどで見えなくなる。
他のLU局をコールされている局がいるがこちらでは見えず一旦終了。

9時過ぎにPSKReporterで再び南米が入感していることを確認。14MHzでのFJ/SP9FIHへのコールを中断してバンドを切り替えると、CEの2局と多くのLU局それにKH6など10局以上がモニター上に現れる。夏場に数回訪れるヨーロッパの”Big Open”を彷彿させるオープンとなった。
さっそくCE局に絞ってコールを開始するも、なかなかリターンが得られない.. また、バンド中が混み合っており、送信側での被りを避けるために何度かQSYを余儀なくされる状況。
CEだけで6局ほどが断続的に見え隠れする中で、コール開始25分後にようやくCE3SXから「R-14」のリターンを得た。これでBand NEWを一つ確保でき一息つけた。
その後もCEを中心にコールするが9時半過ぎに一気にコンディションが落ちる。10時前になって今度はCX1VHが-15dBで入感。続いてCX7BJ、CX6DRA、CX2TQ(DT -2.0)も見え始める。
それぞれタイミングを図りながらコールするもリターン得られないまま30分ほどでフェードアウト。
10:39に再びCX1VHが入感。今回もSNRは一桁台で安定してしているが(最大0dBまで上昇)パイルルアップが激しいせいかリターンは得られずに終了。
結果的にCX狙いで1時間ほど費やしたが不調に終わった。

CX局が見えないピリオドでは、入感しているLU,CE,PY,KH6をコールし、午前中のQSOは6局となった。
 Callsign Sent / Rcvd 
・CE3SX   -15  /    -12
・LU1FAM   -08  /    -20
・LU7HN     -05  /    -17
・CE2EC     -18  /    -13
・PY5KD     -14  /    -15
・NH6JC     -03  /    -15

<備考メモ>
・南米局は多い時で20局以上が同時に入感。SSBでのQRVもあったようだがワッチできず。

・9時半過ぎにTG9AJR、10時過ぎにZP9CTSをコールされている1エリア局を確認するも、こちらには入感せず。

・10時半頃にP29ROが50.323MHz F/HでQRVしていたことが後から判明。

午後からはVKも広範囲にオープンしており、夕方までに1~6エリアのVK局が断続的に入感。未交信局を見つけてはコールし10局とQSO。

<11/5>Big opening to SA(2)
07:45頃にPSKReporterで南米局のQRVを確認し、ワッチするとLU5FFが-19で入感。

8時を過ぎでZP5DBCがいきなり-12dBでの初入感。SNRは-7~-9dB程度と強力且つ安定しているため、激しいパイルとなっている。
コール開始後、5分ほど経って突然見えなくなりFT4に移ったと思われたが、ちょうどCX2OSが-17dBで入感し始めたため、先にこちらをコール。しかしながらデコードが続かず断念し、5分遅れでFT4にQSYすることに。

50.318MHzに移るとZP5DBCをコールされている局が数局見える。しかしながらWide Graph上にそれらしき光点は現れずデコードできない。コンディションの上昇を待って暫くワッチしていると、反対のシーケンスでCX6VMが-11dBで入感。
DF2295Hzでコールを開始したが、その近辺にZP5DBCが出ていたためご注意いただいた。
DFを変更しコール再開7分後にようやく「R-13」でリターン。「73」受領時のSNRは-17dBでありギリギリでのWkdであったが、CXは昨日からの持ち越しであり、少し留飲を下げた。

再び50.313MHzに戻ると、8時半頃からCE0YHOを5局ほどがコールされているのが見える。アンテナを少し南に振って暫くワッチしていると08:36に-19dBで入感。但しデコードはこの一回限りであった。

10:04に再びZP5DBCが-18dBで入感するも、これもデコードは一回限り。なお、同局からFacebookグループに8時過ぎの入感の様子(スクリーンショット)が投稿されており、こちらの信号が-9dBで届いていたのが見て取れる。モニター上には1~4エリア局がズラリと並んでおり、短いオープンでピックアップされるのは、かなりハードルが高いことが解る。

この日のコンディションは昨日ほどではないが(総じて同時入感局数が少ない)、FT4と交互に行き来しながら未交信のLU局をコールし計8局とQSOできた。
 Callsign Sent / Rcvd 
・CX6VM   -05  /   -13
・LU1DL       -19  /   -21
・LU3FAP    -09  /   -12
・LU1HLH    -19  /   -16
・LU4FW     -11  /    -18
・LU4FPZ    -19  /   -20
・LU6FG      -12  /   -19
・LU3CQ     -13  /   -14

<備忘メモ>
・CEの入感はCE2SV、CE3SOCの2局のみ。PYは西日本を中心にオープンしている様子であったが、当地での入感はなかった。

・odd/evenそれぞれでQRVしていため、コールするJA局からの抑圧で南米局のデコードがかき消されるケースとJA局がコールされている南米局のDFを踏む可能性があり、DF設定には注意が必要であった。FT4ではご迷惑をおかけすることになった。

・何度コールしてもCQingを続けるケースが散見。WkdしてみるとSNRの差異が目立つ結果に。先方が強力且つ安定して入感していない場合、こちらの信号はデコードされていない可能性があったと考える。


2022年11月3日木曜日

224. 9/10月のレビュー

<サマリー>
QSO数は237となり、前年同期(340QSO)の7割に留まったが、ハイバンドのコンディションが良好であり、また複数のDXペディションを追いかけた結果、Band NEWを82エンティティ積み上げた。
この2か月でATNOは3つ解消し、今年の目標(285エンティティ)まで残すところ1エンティティとなった。

モード別では相変わらずデジタルが全体の9割近くとなったが、CW,SSBも少しづつ増えてきている。


<バンド/エリア別状況>
バンド別では50MHzが全体の約2割を占め、TEP伝搬によるVK、YB等とのQSOが増えたことで、エリア別ではオセアニアが全体の35%となった。10月には南米(LU,PY,CE,CX)が入感し、LU,PYと40年ぶりに(高校以来)QSOできたのは感慨深い。結果としてWACが完成し、またWkdベースで100エンティティを超過した。


アフリカ、カリブについては、アクティブなエンティティ(CO,HI,ZS,EA8など)は未交信局であってもコールは控えたものの、QSO数はそれぞれ40を超えた。

アフリカ、カリブでWkdした主なエンティティは以下のとおり。

ヨーロッパは主に先方からのコールに応えたもの。また
QRP(0.5W出力)でのQSOが6局含まれる。50MHzでもVR25XMTが+5dBで入感した際、0.5Wでコールして「-09」のリターンが得られた。
QRPで運用する際は、特にその旨を告知しないが、eQSLにはコメントを残すようにしている。