2022年10月26日水曜日

223. 50MHz DXing 2022(12)

10/4のLUとのQSO以降、CX,CE,PYも少しづつ入感している。
これまでの南米局の入感は、総じて周期が短く且つ深いQSBがありデコードが続かない状況。未だサイクル25の立ち上がり時期のためか、マルチホップEsによるヨーロッパ周辺のDXingよりも難易度が高い。

目下のところワンチャンスを逃すと「本日はおしまい..」といった感があるため、コンディションの更なる向上と安定に期待したい。

<10/7>LU1FAM Decoded
8時過ぎにCX6VM, LU7HNをコールされている1,2エリア局を確認するも未だこちらでは入感はない。
08:31にLU1FAMが-17dBで入感。しかしながら次のシーケンスでは-21dBに下がり、そのままフェードアウト。PSKReporterをチェックするとPY, CE0も入感していた様子。


<10/8>CX6VM Decoded (First time)
8時半頃からLU,CXをコールされる局が見え始め、9時過ぎにCX6VMが-11dBで初入感。FT4と行き来しており、50.318MHzでも-7dBで入感するも一回限りであった。FT8に留まってくれていれば、QSOのチャンスはあったかも知れない。
LU,CXともに複数局がQRVしているようだがこちらでの入感はなかった。

<10/9>CE2SV Decoded (First time)
9時半頃にPSKReporterをチェックするとLU,CE側でJA局をデコードしている。ワッチしていると10時過ぎにCE2SVが-16dBで初めて入感。その時点で1エリアの15局ほどがコールされている。こちらでのデコードは3回限りであった。

<10/9>3B8FA (Mauritius) Worked
18時過ぎに3B8FAのQRVをDXSCAPEで確認しワッチしていると18:25に-16dBで入感。直ぐにコールし難なくリターンが得られた。
QSO後も安定してデコードしておりSNRはピークで-2dBまで上昇。入感は19時半頃まで続いた。同じ時間帯に3B8CWも-18dBで入感しており、レユニオン島のFR4OOはPSKReporterでは見えているが入感はなかった。

<10/11>QSO with YBs
21時半頃にワッチするとインドネシアの4局ほどが見えている。未交信の局が見える度にコールして、結果、23時過ぎまでに11局とQSO。
その間、YB局がカリブのFG5GH、PJ4WWをコールしているのが見え、PSKReporterをチェックすると複数の1エリア局がFG5GHにデコードされていた。

<10/15>CE2SV Decoded
07:44にPSKReporterでCE2SVのQRVを確認。07:57になって-19dBでデコードするも続かずにフェードアウト。その時点で20局ほどが複数のCX,LUを含めコールされている。8時を過ぎた頃からコールする局も疎となり、短い時間でのオープンであった。

<10/17>PY3WW Decoded (First time)
8時半過ぎから複数のPYをコールされている1エリア局が見え始め、9時頃には20局ほどに達した。リモートのためアンテナの向きは90度固定であったが、9時過ぎにPY3WWが-16dBで初入感。SNRはピークで-11dBまで上昇するもリターンは得られず、7分後にはフェードアウト。
CX6VMやLUをコールされている局も見えたがこちらでは入感はなかった。

<10/21>LU5FF Worked
8時半過ぎにCX6VMを1エリアの5局ほどがコールされている。そのうちLU5FFをコールされる10局ほどが見える。9時半頃にPU3RINが-23dBで入感するもデコードは2回のみであった。
9時半過ぎにLU5FFが-18dBで入感。SNRはピーク-9dBまで上昇するもリターンは得られずフェードアウト。
その後09:55にCQingを-18dBで入感。コールしたところR-19でリターンを得たが「RR73」は未受領となった。DXSCAPEにも挙げてくれているがFT4でのQSOの際に直ぐに受領したeQSLも届かないのでNILと判断。
10/23の朝に入感し再チャレンジするもリターンは得られなかったが、午後になってLoTWをチェックすると10/21のQSOがログインされていた。

<10/23>PY3FF Worked / CE2EC Decoded
8時前からPSKReporterで南米オープンを確認。8時前にLU5FFが-10dBで入感。08:45頃よりPY,CXをコールする局がちらほらと見えてくる。
9時前には多くの局がPY3FF, PY3RSをコールされており、9時過ぎにPY2RSが-19dBで入感。直ぐにデコードレベル以下に沈むが、代わってPY3FFが現れコール開始。
2局待って「R-07」のリターンが得られ、初のブラジルとのQSOとなった。QSOを終えてみると20局ほどがコールされており、今回は幸運に恵まれたようである。
9時半過ぎにはCE2ECが-15dBで入感。デコード3回でフェードアウトするも、Hamspots.netを見ているとこちらの信号は何度もデコードされていた。CXも数局QRVしている様子であったがこちらには入感はなかった。

午後、13時半頃にカザフスタンのUN8GをコールするJA局が見える。アンテナを廻してみるとCQingが-20dBで入感。QSO B4なのでワッチしていると、SNRはピークで-5dBまで上昇するが次のピリオドではデコードレベル以下に沈むなど夏の伝搬とは趣が異なる入感であった。

この日以外にも、Afternoon TEPにより複数のVK4、DU局とQSO。マーシャル諸島のV73MSもQRVしているようだがワッチのタイミングが合わず逃している。


2022年10月23日日曜日

222. DX運用日誌(129)

●D60AE(Comoro Islands) on 5bands
10/5-17までのDXペディション。コモロ諸島は10MHzを除いてこれまでのペディションでQSOできているため、今回は10MHzに集中し、他は入感していればコールするスタンスで参戦。
10/9の7時前から10.144MHz FT8で入感。MSHVでのオペレーションでSNRはピーク-4dBと安定している。数コールで難なくリターンを得るも「RR73」受領まで時間を要した。

その後、他のバンドでもQSOが進み、結果5バンド6QSOまで伸張した。

●TY0RU(Benin)on 7bands
10/14からスタートしたRUDXTによるDXペディション。西アフリカのベナン共和国は、昨年3,4月にZS6JSI/TYと7MHzと14MHzでQSOしているが、今回はBand NEWを増やすチャンス。

QSOは10/15の14MHz/FT8からスタートし、同局HPのSPOT情報などを参考にワッチ&コールし少しずつ空きバンドを埋めていく。

今回、FT8は、基本MSHVでの運用のようであるが、リターン後に「RR73」未受領で終わるケースが多く、クリーンにWkdできたのは10/14MHzのみ。それ以外は翌日のLogアップを待ってQSOを確認する状況。

28MHzは苦戦を強いられ、3日間、夕方のショートパスを狙ってコールし10/22にようやくWkd。翌日は4スロットで強力に入感しており、いつもながらの展開となった。

残す3.5MHzは10/18、10/22の両日、5時半頃から3.567MHz FT8で強力に入感し1時間ほどコールするも、激しいパイルアップも相まって不調に終わった。10/27のペディション終了まで注力したい。

●3C3CA(Equatorial Guinea) on 20M
10/6の10MHzでのQSO以降、14~28MHzでQRVされているようであるが、オープンしている時間帯が合わないためか、これまでに入感はなかった。

10/21の6時過ぎに14.074MHZでようやく入感。SNRは-16dB前後で比較的安定しているが何故かデコードできないシーケンスが続く。途中、WideGraphを見ているとDF直下で強力なQRMがありデコード中断を余儀なくされるが、被っている局自体もデコードできない。

7時を回った頃からSNRが-20dBレベルに落ち、また北米を中心にピックアップし始めたため厳しいかも..と思いつつも、1552HzにQSYしたその次のシーケンスで「-15」でリターンを得た。Hint依存でSNRは-22dBのためFalseを疑ったが無事「RR73」を受領。

●VP2MDA(Montserrat)on 20M
北米局6名によるペディション。QRV期間は10/13~10/20と短く、バンド毎にそれぞれ個々のコールサインで運用している。

10/18の夕方に10.136MHzでのQRVを確認。15局ほどコールされているが、デコードできたのは2回のみ。Hamspots.netをチェックするとこちらからの信号は-10dBでデコードされていた。

10/21の8時前に今度は14.074MHzで-18dBで入感。JA10局ほどがコールされている。DF388Hzでコールを開始して4分後にリターンを得られた。
モントセラトは常駐局のVP2MNIがSSBでアクティブであり、これまで2バンドでQSOしているが、残念ながらLoTW未対応且つPaperQSLは発行されておらず、今回、ようやくDXCCで1upできる見込み。

●Caribbeans on 12/10M
ハイバンド、特に24/28MHzのコンディションが連日良好で、この3週間で以下のBand NEWを増やすことができた。



2022年10月8日土曜日

221. DX運用日誌(128)

●SP9FIH/VP9(Bermuda)on 5bands
9/23からスタートしたDXPedition。10/14/18/21/24MHzの5バンドでQRVしており、それぞれFT8はF/Hでの運用で強力に入感。
バミューダ諸島はアクティビティが低く、伝搬的にも難易度が高いと思っていたが18MHzではSSBでもQSO(Mode NEW)できて、結果、このペディションで3つBand NEWを伸ばすことができた。


●J20EE(Djibuti)on 30/40M
9/23の10MHzでのQSOに続いて、10/4の朝6時過ぎに7.070MHzでQRVを確認。F/Hで最大6スロットで強力に入感しており難なくリターンを得たが、次のピリオドから急に見えなくなり、3コール目でようやく復活し「RR73」を受領した。

●3C3CA(Equatorial Guinea) on 30M -ATNO-
9/24に逃した3C/TA1OMからの仕切り直し。DX Peditionではなく、また10月中旬頃までのQRVとのことでQSOのチャンスが限られる中、何とかWkdすることができた。苦労したATNOなので、以下振り返っておく。

<10/4>
07:15頃に10.136MHzでQRVを確認。-16dBで入感しており40局ほどがコールされている。
SNRは-12~-16dBで安定しているが1時間ほどコールするも、多いときには70局以上が見えておりリターンの気配すら感じられない。
DF1200Hzに対して、200~1400Hzの範囲でピックアップしている傾向があるが、この間で空きを見つけることは容易ではない。そのうちにSNRは-22dB程度に落ちてデコードできないシーケンスも増え8時過ぎにはフェードアウト。

<10/6>
朝の4時半過ぎにPSKReporterをチェックすると10.131MHzでのQRVを確認。他のDX局からの近接QRMは避けられそうであるが、F/Hではなく通常のオペレーションの様子。SPOTが上がっているせいか、入感し始めた6時前には50局ほどのパイルアップになっている。

SNRは-16dB程度で安定しているが、何故か同じ局に何度も73を送ったり、Tx1から送信するなどQSOが遅々として進まない。ピックアップが集中している付近は相変わらず混み合っており、空きを見つけてコールを開始するも、少し経ってチェックすると被りがあり、何度もQSYを余儀なくされる状況。

コンディションが落ちてきた7時半過ぎになって「R-18」をデコード。「R-18」が3回繰り返された後で見えなくなるが、3回ともHintによるデコードであり、前後のシーケンスが受信できていないことからFalseの可能性が考えられる。その後、何度かデコードするもそのままフェードアウト。後ほどQRZ.comのLogbookを確認したが”Not in log”であった。


<10/7>
4時半前にPSKReporterをチェックすると10/14MHzでのQRVを確認。10.131MHzで待ち構えていると4:46に-16dBで入感。既にSPOTが上がっており、EUを含めて20局ほどが見える。DFを変えながらコールするもSNRが低下し始めてデコードできないシーケンスが目立つ。

5時半前に一旦、見えなくなりコールする局も次第に減って10分後に残っているのは1~2局のみとなった。5:38にそのうちの1局にリターンがありQRVが再開。
SNRは-14dBで安定しており、ピックアップされた局のDFから-100Hzでコール開始。昨日から変則的な運用がみられるため、先方から確実に「RRR」が得られるよう「Tx1」から送信。4局待って5分後に「-16」でリターン。WideGraphを見るとシーケンスの途中からの送信でHintdecoder依存となっているためFalseを疑ったが、次のシーケンスで「RRR」を受領。ようやくのWkdとなった。

その後は安定した入感が続いており、EUや北米、南米局にもリターンを返している
が、引き続きJAを優先的にピックアップしてくれているようである。また後日、ネットでのTweetにご本人からコメントが寄せられた。


2022年10月4日火曜日

220. 50MHz DXing 2022(11)

<10/1> A35JP (Tonga)Band NEW
17時半前にDXSCAPEでQRVを確認。同局は9月末からPSKReporterでQRVを確認していたが、タイミングが合わず本日初めての入感。SNRは-18dBとそれほど強くなく、Wide Graphで光影ははっきりと見えるがデコードできないシーケンスも多い。コール開始後、9分ほどしてQSBで更にSNRが低下する中でリターン。何とか「73」までたどり着き、貴重なBand NEW 1Upとなった。QSO後は-15dB程度の安定した入感が続いていた。


<10/4> LU5FF(Argentina)Band NEW 
8時半頃にDXSCAPEをチェックすると、50MHzで複数のLU, CE局がスポットされている。直ぐにワッチすると、ぽつりぽつりと CE,LUをコールされているJA局が見えるがこちらでは入感はない。

9時半を過ぎた頃からLU5FFをコールするJA局が6局ほど増えて(見えて)09:37に-12dBでデコード。これが初めての南米入感となった。

直ぐにコールするも2ピリオド後に「QSY FT4」が告知される。50.318MHzに移ってコールを再開するも、なかなかデコードできず2分後にようやく-9dBで入感。

短く深いQSBのためかデコードできないシーケンスも多いが、Tx1でコールしていると09:42にいきなり「RR73」が返ってきた。

Hint decorderに依存していないため ”In Log” の可能性はあるが、こちらからレポートは送出していないので、Tx2に切り替えてコールを継続。SNRはピークで+1dBまで上昇しており、09:44に「R-06」のリターン。次のピリオドで「73」を受領した。
eQSLをチェックすると早々と届いておりQSOをCfm。また、同局が管理しているfacebookグループにPCモニター画面の動画がアップされており、こちらから呼んでいる様子が確認できた。


今回のQSOにより50MHz WACが完成し、50MHz DXCCは丁度100エンティティWkdの節目となった。
50MHzのDXを本格的に始めたのは、実質的にはFT8運用を開始した2019年の年末、TEPによるVKからであり、ここを起点に考えると約2年半で100エンティティまで到達したことになる。
しかしながら、LoTW未対応で且つQSLカードを受領できていないエンティティ(E5, UA0)もあり、DXCC申請にはまだ暫く時間がかかる見込み。