2020年9月30日水曜日

118. 9月のレビュー

●DX運用状況
50MHzのDXシーズンが終わった反動か、8月から9月末にかけてQRVの機会がめっきり減った。HFのコンディションが優れなかった訳ではないが、DX Peditionが殆ど無かったこともあり、結果としてNEWエンティティが入感することも無く、9月は未交信のカリブ局を中心に21QSOに留まった。これは7月の1/10の規模である。唯一、OY/DL4APJ(Faroe Islands)がMode NEWとなった。


●SDRレシーバー
2階のベランダから上げているHF受信用アンテナ(D303)とタワー中腹部に取り付けているV/UHFアンテナ(GP-5)が殆ど活用できていないことから、とりあえず中波
帯からUHF帯まで受信できる環境を整えるべくSDRレシーバーの購入を検討。

D303(0.5〜200MHz 受信)

GP-5(144/430送信 100〜470MHz受信)


機種の選定にあたっては、PCに直付けするUSBドングルタイプのものは除外し、ある程度の感度が期待できそうなスペックで、アンテナ入力3系統を持ちソフトウェアの使い勝手が良さそうなイギリス SDR Play社の「RSPdx」を選択。価格は
同社のサイトで本体$200+クーリエ便$32であったが、日本の正規再販店で1年保証付き、送料・税込みを30Kで購入。



注文から1週間ほどで届き、早速。専用ソフトウエア(SDRuno V1.4)をダウンロード&設定し各バンドを一通りワッチしてみた。

さすがにD303では3.5MHz、7MHzをワッチしても「強い局は入感する」程度だが、AM放送〜短波放送を聞くには充分であった。

FM放送やエアバンド辺りからは、アンテナをGP-5に切り替えた方が強力に入感し、144MHzをワッチするとSSBで埼玉県(70km先)の局を受信できたが、QRVしている局数が少ないためか県内局以外はなかなか入感してこない。430MHzのFMでは神奈川県(80km先)の局を受信できたものの、その他は自営業者と思われる違法運用(業務連絡?)が目立ち閉口した。

ソフトウエアの操作性は良く、MAIN SP(=バンドスコープ)のスケールを変えながらマウスのホイールでVFO的に周波数を可変できる。放送周波数は入感する度にMEM.PANEL(=メモリバンク)にストアすれば、モードやアンテナ系統まで記録されているので、呼び出す(ワンクリック)ことでその周辺の周波数が手軽にワッチできる。他にも多彩な機能があるが、使いこなすには時間がかかる気がする。



2020年9月18日金曜日

117. FT8リモート運用

コロナ禍の影響により自宅でのPCリモートアクセスが普及しているが、HAM雑誌でもアマチュア局のリモート運用の記事を最近見かけるようになった。あまり関連性はないと思うが..

従来、SSB/CWの運用を遠隔操作するには無線機とPCをLANで繋ぎ専用ソフトウェアで制御する必要があったが、FT8の場合、PCのデスクトップ画面をリモートアクセスすることで運用が可能となることから、Googleの "Chrome Remote DeskTop" を用いて試してみた。

Googleアカウントは既に保持しているので、スマホ側でアプリをダウンロード&設定し5分足らずで準備完了。
アプリを起動すると普段は32インチのモニターで見ているFT8の画面(JTDX/JTAlert/JTLinker)がそのままスマホ画面に表示される。さすがにこのサイズでの操作は無理だが、ピンチアウトすることで難なく運用できることを確認した。

リモートアクセス時のスマホ画面(PCデスクトップがそのまま表示)

ピンチアウトした画面。このままDX局をダブルタップすれば"AutoTX"でコール開始。

活用例としては、外出先でも狙っているDX Pedition局の入感時間帯を見計らってワッチ&コールするなど。但し無線機の”Wake Up”はできないので付け放しとなることや、アンテナを廻せないなどの課題は残る。あくまで簡易版のリモート運用と言ったところ。

動作確認に併せてリモート運用に係る無線局の変更申請(届)を行った。HAM雑誌では免許申請についての記述はなく「適合説明資料」(下図/一部抜粋)の作成にあたっては、ネット上の関連記事やTS990の「遠隔操作」運用ガイド等を参考にした。

総務省の電子申請Liteから「インターネットを利用したアマチュア無線設備の遠隔操作に関する変更届」と題して、適合説明資料を添付して申請。
その後「審査中」のステータスが2ヶ月以上続くため関東総通局にメールで問い合わせたところ、コロナ禍の影響で審査に時間を要しているとの返答。暫くして特に補正依頼もなく「審査終了」のステータスに変わっていた。
免許状の交付を請求し届いたものを見ると備考欄への条件記載はなく、どうやら「申請(届)」→「審査終了」で免許手続きは完了となったようである。



2020年9月10日木曜日

116. 50MHz DX QSL来着

7月に50MHz FT8でQSOしたTR8CA(Gabon)のQSLカードが来着。
既にLoTWとeQSLでCfmしていたが、50MHzでの1st Africa局であったのでSAEで請求することにし、8月3日にフランスのQSLマネージャー宛に投函。先方から8月25日の消印で9月4日に届いた。

こちらからは50MHzのQSOデータのみ記載して送付したが、先方からは他のBand/ModeのQSOが全て記載されていた。


LoTWでCfmできていなかったZ37CXY(Macedonia)は、OQRSで請求(€3/PayPal)したところ直ぐにLoTWに反映され、その後QSLカードが来着。

一方で、1st Europe局であるSV9CVY(Crete)は、コロナ禍の影響により未だギリシャ向けの航空便が取扱停止中であることからエアメールを手元においたままであり、同様に未CfmのHZ1BW(Saudi Arabia)、UK9AA(Uzbekistan)も航空便の取扱開始待ちの状態。

その他は、今後、Buro経由で来着すると考えるが、8月にBuro経由で届いたQSLカードのうちDXは僅かに6枚であった。ここにもコロナ禍の影響が出ている様子。