2021年11月21日日曜日

181. DX運用日誌(116)

<11/1>TL7M(Central Africa)on 20M  -ATNO-
10月末からスタートした中央アフリカ共和国のペディション。Single Operator ながら"DX Peditioner"の LA7GIAによるオペレーションなので期待は高まる。
10/31の16時過ぎに14.090MHz FT8(F/H)で初めて入感。2Slotsでピックアップしているが30分ほどコールするもリターンは得られず、この日はそのままフェードアウト。
翌日(11/1)、朝の7時頃からアンテナをショートパス方向に廻し14.090MHzで待ち構えていると、7時16分にCQシーケンスを捉えた。しかしながらSNRは-21dB程度と低くデコードが続かない。
断続的にコールしていると30分ほどして信号が上昇したタイミングで「+08」のリターンを得た。しかしながら次のピリオドからはデコードレベル以下に沈み、結局「RR73」未受領で終了。
午後14時半頃に再びワッチするとロングパスで強力に入感しており、数分コールして難なくWkd。後日、CLUBLOGをチェックすると午前中のトライも"In Log"となっていたが、さすがにこのDupeを回避することはできなかった。
11/3には18MHz CWでもQSOできたが、その他のBandではQRVの時間帯が合わず、結果として2Band Wkdに留まった。

<11/3>HD8R(Galapagos Islands)on 80M  -Band NEW-
10/26の21MHz CWでのQSOを皮切りに各BandでQSOすることができ、貴重なNEW Entity(ATNO
)と複数のBand NEWが得られた。
ペディション終盤で残すところ3.5MHzとなり、この日の夕方17時半過ぎに-13dB程度で入感。コール開始後10分程でリターンを得られたものの、Phoneと思われるQRMにかき消されてしまう.. それでもなんとか2シーケンス後に「RR73」を受領できたのは幸運であった。翌日にはCWでもWkdでき通算14QSOとなった。

<11/3>PJ7P(Sint Maarten)-Not in Log-
今年2月にQRVを確認したPJ7AAから追いかけ続けているセント・マーチン島(サン・マルタン)。これまでも何度かチャンスを逃していたが、今回のペディションでは "Focus on JA" をうたっていることから期待を寄せていた。
先方とのパスは早朝の10MHzおよび9-11時台の21MHz(ロングパス)が良好らしく、既に多くのJA局がQSOされている様子であったが、10MHzはアンテナの不具合、21MHzはQRVのタイミングが合わず(On duty..)なかなかコールする機会が巡ってこなかった。
ペディション終盤となったこの日、早朝6時前に10.145MHz FT8(F/H)で入感。10分ほど静観しSNRが-10dB程度に安定したのを機にアンテナチューナーで強制的に同調を取ってコール開始。暫くしてなんとか「-21」のリターンを得たがシーケンスは続かず、F/Hルールで敢えなく"三振".. 出勤時間となりコールは中止し、後ほどCLUBLOGをチェックするも "Not in Log"で今回も残念な結果となった。

<11/9>QSOs with Oceania on 6M
11/5にアルゼンチンが1エリアでも入感した(QSOされた)情報を得て以来、50MHzをワッチする頻度を高めていたが、オセアニア方面もコンディションが良好で昨日に続いて午後13時半頃からVK局が入感し始めた。未交信局を見つけてはコールしていると13時54分にFK8HMのCQシーケンスを捉え、直ぐにコールしたところリターンを得られた。ニューカレドニアは2局目となるが、同局はLoTW対応しており、思いがけずCfm 1Upとなった。
その後、多い時には1ピリオドで7-8局のDXが見えており、DUも3局同時に入感するなど、久しぶりの50MHz DXingの賑わいを見せた。


<11/21>PJ7FM(Sint Maarten)on 20M -ATNO-
先週末からQRVしているPJ7/UR5BCPを追いかける中、早朝からPSKRepoterをチェックしていると、21MHzから14MHzにQSYしている様子が窺える。
6時10分に14MHzをワッチすると10/16に取り逃したPJ7FMをコールする北米局を確認。次のシーケンスで-16dBで入感。SNRはピークで-11dBまで上昇している。
直ぐに370Hz辺りでコールを開始するもリターンは得られず次第にパイルアップも激しくなる。何度かQRXを繰り返しており、前回の入感時(21MHz)では最初のCQシーケンスを捉えるも20分ほどで突然見えなくなったことから、いつまでQRVが続くのか気が気でない..
ピックアップの傾向を見ると1000-2100Hzで分散しており、先にQSOされたJA局のTx Freqから50Hzほど下に空きを見つけてQSYしコール再開。
その直後、近接DFで北米局をコールするJA局が現れて、デコードできないシーケンスが続くが6コール目で「-13」のリターンを得られ、何とか「RR73」まで辿り着いた。
その後、入感は8時半頃まで続き、時折、近接局のQRMで見えなくなるも、1時間以上に亘り多くのJA局にサービスしてくれた様子。LoTWも直ぐにアップされてようやくサン・マルタンの重圧?から解放された。










2021年11月2日火曜日

180. 10月のレビュー

●DX運用状況
9月から引き続き複数のDXペディションがスタートし、またハイバンドのコンディションが良好な日も多く各バンドとも賑わいを見せた
今月もペディション局を追いかけながら、Band NEWを埋めていく運用で 172QSO(昨対比:127%)であった。NEW Entity(ATNO)は J5HKT(Guinea-Bissau)とHD8R(Galapagos Islands)で2つ伸ばし、Band NEWは24/28MHzのヨーロッパを中心に110エンティティを積み上げることができた。


●DXペディション
比較的規模の大きいペディションが重なるとQSOが進むに連れて、どの局をどのBand/ModeでWkdしたのか混乱し始める.. S9OKがCWで "QSO B4"を打ち返しているところを何度も耳にしたが、誤ってコールしないよう「星取り表」をつけてコールする前にチェックすることに。10月末での実績は以下のとおり;
J5HKT/J5Tのハイバンド(21-28MHz)は、QRVしている時間帯とワッチのタイミングが合わず入感することはなかった。
S9OKは、CLUBLOGのLive Streamを用いており、CWでも”In Log”がリアルタイムで解るので便利であったが、ハイバンドでのデジタル運用はFT4が多くデコードに至らずに不調に終わった。
HD8Rは、伝搬も良いことから初日に5BandでWkdできたが、最も強力且つ長時間に亘り入感していた10MHz/FT8はJA/EUの同時パイルが激しく翌日に持ち越し且つ苦戦した。

●3.5MHz WAC
今年5月から3.5MHzにもQRVできるようアンテナを整えて早朝を中心にワッチするも、先方のSNRが-15dB程度ではなかなかリターンが得られないのが現状。
このため少し距離を置いていたが、10/19の早朝に久しぶりにワッチすると3DA0WWが-15dBで入感。ダメもとでコールしながらHamspot.netをチェックするとこちらの信号がデコードされていることが判明。程なくして-13dBでリターンを得られ「73」も受領した。
リターンシーケンスは全てHint Decoder(*)に依存していたので、CLUBLOGで確認するまでは ”False Decode”の疑いが晴れなかったが、無事"In Log"を確認。
3.5MHzでのアフリカは、これまでZS局を2,3度見かけコールするもリターンは得られず、今回初めてアフリカ局とのQSOが叶い、通算8バンド目となるWACが完成。10/29に7P8RUをWkdできたのも幸運であった。

●アンテナ不調
VERSA Beam(KA1-404Lite)の不具合が未だ解消できておらず、
7/10MHzは最低限の運用に留めている状況
事象としては、バンドを7/10MHzに切り替えた際にSWRが極端に悪化することと、ディレクター1のエレメントが伸縮しないこと。
エレメント伸縮の不具合はコントロールケーブル(36P)の一部が断線していると考えるが、SWR悪化についてはラジエーター用のAEUを交換しても改善しないことからメーカーに調査依頼中

●50MHz QSL来着
9H1TX(Malta)はSAE送付から1.5ヶ月で到着。4L/DL7ZM(Georgia)は7月にPaypalで送金/請求したが音沙汰がないので、10月初旬にSAEを送付したところ20日後に返信があった




●DXCC Challenge
先月LoTWベースで1,000を超えたが、10月末にはDigitalモードのみでも1,047Cfmとなった。FT8運用開始から2年3ヶ月の計算になるが、当初からマルチバンドでQRVしていればもっと早かったかも知れない。Wkd ベースでは1,278まで来ているので、当面は1,500を目指したい