2022年12月28日水曜日

232. DX運用日誌(133)

●FT8WW(Crozet Islands)on 20/30M -ATNO-
<12/25>
F6CUKによるDXペディションの初日。朝7時前にDXSCAPE(WW)をチェックし10.131MHz/FT8でのQRVを確認。ワッチするとJA10局ほどがコールされているがこちらでは入感なし。23時頃には14.085MHz/FT8で強力に入感していたようであるが、気づかずに翌日以降に持ち越し。

<12/26>
早朝4時半頃からワッチ開始。10.112MHZ/CWでSPOTが上がっているもこちらでは入感せず。5時過ぎになって10.131MHz/FT8でコールされているJA局が見え始める。出勤のためにスマホでのリモート運用に切替える。

06:00に-19dBで初めて入感するもデコードは続かず、6分ほどでコールを中断。その後、6時半過ぎから信号が安定し始めてSNRはピーク-7dB(3スロット)まで上昇。
MSHVによる運用のためDFを650Hz前後に設定しコール再開。途中、QRMを避けてバンドの上限、下限辺りにQSYするもリターンは得られない。7時半頃から信号は低下し始めて7:40が最終デコードとなった。

夜半、20MでのQRVに備えて、少し早く20時頃にアンテナをショートパス方向に向けて14.085MHzで待機していると、20:16にいきなり-15dBで入感。直ぐにコールし2コール目で「+09」のリターンを得た。
あっけなくWkdとなったが、ネット情報ではPirateが頻繁に出没しているらしく、当初、疑ってはみたがTwitterの公式アカウントで本人によるQRVを確認でき安堵。
このTwitterでのQRV告知とJA局のSPOTにより、70局以上のJA局がコールされているのが見える。この状況下での参戦は厳しかったかも知れず、今回は事前に構えていたことが奏功した。

<12/27>
5時半ころから10.131MHzをワッチ。昨日同様、CWは諦めて10.131MHzで待機していると5:38頃からJA,VK,北米局がコールするのが見え始める。

昨日よりもコンディションが優れないせいか、6時半過ぎになってようやく-19dBで入感。既にSPOTも上がっており、こちらで見えるのは20局程度であるが、EU,北米局もピックアップしており、激しいパイルアップになっていることが予想される。

信号が安定し始めてSNRはピーク-9dB(3スロット)まで上昇。バンドの下限から上限までくまなくピックアップしており、何度かDFを変えてコールするもリターンが得られない。

一旦、送信を停止し、数シーケンス前にRR73を送出されていたJA局のDFで被りがないか確認しコール再開したところ、2コール目でリターンが得られた。受領したレポートは
「R-17」と低く、このDFでも先方側ではQRMの影響があるのかも知れない。とは言え、この状況で30分程でリターンを得られたのは幸運であった。
その後、パイルアップは激しさを増して見えるだけで100局を超過。デコード数としては過去最高の111を記録した。


ちなみに1月にペディション予定のブーベ島は、クローゼー諸島から更に3,500km先。こちらからは同じ方角であり地図では割と近くに見えるが、日本(本州)からはベトナムまでの距離感。更に南極圏に近づくため伝搬的には厳しくなると考える。

●VK9DX(Norfolk Island) on 6M -Band NEW-
12/28の7時過ぎにZL
が数局入感し、その後、VK1~VK8まで広範囲にオープン。
昨日もこの時間帯にVK9DXが入感していたらしく、注視していると同局をコールされているJA局が数局見え始め、9時半になって-18dBで初入感。

直ぐにコールするもデコードできないシーケンスが続き、5分後、諦めかけた時に「R-05」のリターンを得られた。その際、SNRは-24dB、続く「73」では-26dBとぎりぎりでのWkdであった。

午後も広範囲にオープンし、本日は未交信局も多く入感しており、結果QSO数は16局となった。


2022年12月3日土曜日

231. 11月のレビュー

<サマリー>
QSO数は177となり、前年同月(58QSO)の3倍となった。QSOの多くは複数のDXペディションをマルチバンドで追いかけたことやコンディションが良好であった50MHzでのDXingに起因する。
Band NEWは計64エンティティ、ATNOは4つ解消しMixedで288エンティティまで伸ばすことができた。


<バンド/エリア別状況>
バンド別では50MHzが全体の3割弱を占めた。先月から引き続きオセアニアへの伝搬が良好であり、また何度かビッグオープンがあった南米とのQSOにより交信数が伸びた。
エリア別では多くのDXペディション局(T33T,A35GC,K8Hなど)がQRVしたオセアニアが全体の約4割を占めた。

<NEWエンティティ>
Band NEWは、DXペディション局を追いかけて各バンドの空き埋めることに注力。3.5MHzでは早朝の時間帯に集中し11エンティティ増やせたのは収穫であった。
50MHzでもペディション局のQRVを狙ってP29RO,T33TそしてV85RHとQSOできた結果、LoTWベースで100エンティティに達した。一方でパラグアイやイースター島は入感するもハードルは高く、来期以降の持ち越しとなった。

NEWエンティティ(ATNO)は4つ伸ばすことができた。ここ1~2年でこのペースは初めてかも知れない。4U1ITUは、10MHz FT8(F/H)でリターンを得るも「RR73」未受領で終わり半ば諦めていただけに幸運であった。
Wkdした主なエンティティは以下のとおり。

多くのDXペディション、連日の50MHz南米オープンなど、気が抜けない日々が続きアクティビティが高まった一ヶ月間であった。

2022年12月2日金曜日

230. LoTWによるDXCC Awardの申請②

LoTWベースで50MHzが100エンティティに達したのを機に2年ぶりにDXCCの申請を行った今回は、50MHzのDXCCアワード(6M certificate)の申し込みと900以上ある未申請のLoTW QSLsの追加登録。備忘のために改めてプロセスを纏めておく。

LoTWトップページの「Awards」メニューから「Select DXCC Award Acount」をクリック。

Account Status が表示されるので左のメニューバーから「Application」をクリック。
DXCC Award Application --Part1 が表示されるので「Check All」 をクリックして全てにチェックマークを入れ、画面最下段の「Continue」をクリック。

DXCC Award Application --Part2 画面が表示されるので、Are you an ARRL member? のラジオボタン「No」を選択し「Name」を記入して「Continue」をクリック。

DXCC Award Application --Part3 画面が表示され、申請できるアワードのラジオボタンが用意されるので「6M」のAward Actionにチェック。下段にスクロールして送付先住所などを記入して「Continue」をクリック。
DXCC Award Application --Part4 画面が表示され、支払い料金の内訳とその下の「Payment」欄に支払い情報が表示されるので、クレジットカード番号等を記入し
「Submit Application」を押下。これで申請手続きは完了。


以下の申請受付画面が表示される。
今回、award credits (=New LoTW QSLs)の申請が2年ぶりとなり、その間に貯まった(溜まった)972クレジットで$116、合計の支払い額は$163となった。為替が円
安の状況(現時点で134円/$)で少し高額になるが致し方なし。
左のメニューバーにある「Application History」から過去の請求状況を確認。
DXCCの申請は今回で3回目となるが、申請の度にApplication Fee(申込手数料)の$15とCredit Slip Fee(明細発行料)の$2がかかるので、今後も節目での申請とするならば、次回はMixedで300エンティティか3.5MHzで100エンティティ を超えた辺りと考える。いずれにせよ随分と先のような気がする。
申請後にAccount Statusを確認すると、申請前の”New LoTW QSLs”の数値が左側の"LoTW QSLs in Proccess"に移っていることが判る。申請が承認された時点でその左にある"DXCC Credits Awarded"に合算される予定。