2023年1月21日土曜日

234. DX運用日誌(134)

●FT8WW(Crozet Islands)on 15M
<1/8>
20時過ぎから21.085MHz/FT8で50局ほどがコールされているが、WideGraph上にはそれらしき光点は現れず。23時頃までワッチするが入感する事はなかった。それからの一週間、先方のQRVスケジュールをチェックしながら、20時頃から待ち構えるも同様の状況が続く。

<1/14>
DX World.netによると本日が当初予定でのHF運用の最終日との事。1900時からのQRVのアナウンスがあり、時間になって21.095MHzをワッチすると既に30局ほどがコールされている。

そのまま静観していると1908時にようやく-15dB/2スロットでデコード。コール開始するも5分程でデコードできないシーケンスが目立ち始める。

その後もデコードできたタイミングでコールしていると1918時に「R-03」でリターン。しかしながらSNRは-23dBでHint Decoder依存。先方からの「RR73」が受領できず、こちらからの「RR73」送信4回目でFalseDecodeが発生。最初のリターンもFalseの可能性があることから再チャレンジすることに。

幸い信号は安定し始め-15dB/3スロットで入感しており最初のコール開始から20分後に「R-01」でリターンがあり、次のピリオドで「RR73」を受領した。

その後、暫く様子を見ているとコールされているJA局が増えて最大で95局まで見える。
20時を過ぎても30局ほどがコールされているが、先方が見えないので21.045MHz/CWをワッチ。微弱ながら入感しておりコールを開始するが、次第にコンディションが落ち、集中力が続かずに離脱した

HFでのQRV再開は未だのようであるが、とりあえず3Bandを確保できたのは望外の結果であった。


●TN8K(Rep of the Congo)on 7bands
Czech DXpedition groupによるペディション。1/7から2週間のQRVであり、7/10/14MHzはスタートから程なくしてQSOできたが、ハイバンドでは総じて信号は弱く苦労した。

JAとのショートパスが良好な15-18時頃はCW,SSBでの運用が多く、iPhoneリモートではコールできない..またFT4/8での運用がスタートしてもMSHVのマルチスロット(最大8スロットまで確認)のためデコードできないケースが多かった。
それでも24/28MHzは3日間ほど粘ってなんとかWkdし、ようやく7~28MHzまで揃えることができた。

コンゴ共和国とのQSOはこれまで14MHz/FT8のみであり、このペディションでBand NEWを6つ増やすことができた。
今回、CLUBLOGのLivestremingを用いているため、QRV状況の把握やIn-logの確認が円滑であった。

Livestreamingは、Pirateが出没しても認識(排除)でき、またDupe QSOも減るので、特にレアエンティティでのDXペディションではQSOのチャンスは大きく広がる。しかしながら、ネットにリアルタイムでのアクセスが必要なため、地域によっては厳しいと考える。

●T88RH(Palau)on 6M
1/15の12時前に50.313MHz/FT8で強力に入感。西日本を含め広範にオープンしており結構なパイルアップとなっていたが、幸運にも数コールでリターンを得た。パラオは昨年、SSBでQSOしているがFT8では初めてとなった。


●ZD7MY(St Helena Island)on 15M
1/18の18時過ぎに21MHzロングパスで入感。SNRは-9dBであったが、QSBが激しく直ぐにデコードレベル以下に落ちる。暫くコールした後、送信を停止して静観していると唐突に「R-04」のリターンを得た。
直ぐに呼び直すもそのまま見えなくなり、その後、断続的にコールしていると18時半過ぎに「R-05」でリターンがあり、次のピリオドで「73」を受領できた。

同局とのQSOはこれで5バンド目、昨年11月の18MHz以来であり、Band NEWを一つ伸ばせた。


2023年1月1日日曜日

233. 2022年振り返り

<QSO数>
年間のQSO数は1,601となり、2021年(1,729QSO)から微減。ここ3年間はDXCCのNEWエンティティ(ATNO/ Band NEW)を追いかける運用がメインになっており、QSO数に大きな変動はない。
前年比でみると、昨年5月から新たに3.5/10/18/24MHzでのQRVを開始したことで1~4月は増大した一方、5,6月は昨年のスタートダッシュが影響し大きく下回った。また7月は50MHzのコンディションが優れずQSO数が減少したが、11月は50MHzの南米オープンや複数のDXペディションの影響で増加した。
Mode別ではFT8が全体の89%を占める(2021年は97%)結果となったが、CW/SSBのQSO数も前年の4倍ほど増えた。

<DXCC>
Mixedで289Wkd/281Cfm*となり、2022年の目標としていた285Wkdはクリアした。
Challengeでは1,735Wkd/1,567Cfm*となり、Wkdベースで2021年の1,326から400ほど積み上げた。28MHzと50MHzではそれぞれ100エンティティを超過した。
年間DXCCは248Wkd/225Cfm*となり、4年連続で200エンティティを超えて過去最高となった。同じDX局と同一バンド/モードでの重複QSOは避けているが、少し意識していれば一年間で200エンティティ以上のDX局とQSOできるようである。
*LoTWベース
バンド別、エリア別のQSO状況は以下のとおり。昨年同様、50MHzでのQSOが502と最多(31%)となり、奇しくも昨年と同数であった。夏場のマルチホップEsが一昨年よりも優れず、北米は半減となった一方、オセアニアや南米の連日オープンにより局数を伸ばすことができた。

<ATNO>
2022年にWkdできたNEWエンティティ(ATNO)は以下の13エンティティ。Mode別の構成はFT8が8割、CWが2割であったが、全期間(8年間)を通じて見ると未だCWでのWkdが多い。
これまでのNEWエンティティ(ATNO)をWkdした推移を見ると、タワー&ビームアンテナを設置しDXingを本格的に始めた2018年に70エンティティ。FT8運用を開始した翌年には一機に166エンティティを積み上げている。
そこから現在に至る3年間は毎年「先細り」の状態ながら少しづつ増やせているが、今後は、常駐局でのWkdは厳しくDXペディション依存とならざえる得ない。

<50MHz>
夏場のマルチホップEsが期待したほどではなかったものの、春/秋にオセアニア局のQRVが相次いだこと、そして10,11月に南米がオープンしたことで、結果として23エンティティ伸ばすことができ108Wkd/100Cfm(LoTWベース)に達した。

WACとDXCCの”Certificate”を申請しWACは2ヶ月ほどで来着。昔と比べるとデザインが大きく変わり(今風に洗練されて..)サイズが一回りコンパクトになっている。


コンディションは一昨年に引き続き良好であり、50MHzのDXingや多くのDXペディションを追いかけたため、時期を問わずアクティブにQRVできたと考える
今年は、大型のDXペディションも計画されており、また更なるコンディション上昇に期待してMixedで295エンティティのWkdを目指したい。