2025年10月29日水曜日

313. DX運用日誌(156)-6O3T-

イタリアチームによるソマリアのDXペディション。ホームページの記事によると当初予定であった昨年9月は入国の際、現地当局とのトラブルにより一旦中止し一年後の再開となったようである。

ソマリア共和国はこれまでに6O1OOと7/14MHzでQSOしているがCfmできているのは14MHzのみであり、今回、Band Newを増やしておきたいところ。ロケーションはアフリカ北東部(アフリカの角)に位置し、伝搬は比較的良好と思われる。

<10/21>
朝7時頃に14.093MHzをワッチすると6~8ラインで強力に入感。コール開始後、程なくしてリターンが得られ最初のQSOとなった。

<10/23>
5:50頃に10.133MHZをワッチすると既に8ライン/-16dBで強力に入感している。JAとEUで激しいパイルアップになっており、なかなかリターンが得られない。
1時間程コールし12ラインでデコードしたタイミングでようやく「-15」でリターン。しかしDFを変えた直後のせいか、その後のシーケンスが続かず「RR73」未受領となり再チャレンジすることに。結局、2時間半ほどコールするもリターンは得られずに終了。

11時半前に18.093MHzでのQRVを確認。ワッチするとCQを出し続け応答しない状況が続いており、そのまま待機していると11:43にJA局に応答があり、その直後にコールしてリターンが得られた。

午後からは15M狙いで、21.093MHzで待ち構えていると15:22にCQシーケンスが-9dBで入感。直ぐにコールしリターンを得た。Livestremsで確認すると、この時間帯での運開始後の最初のQSOとなったようである。


<10/24>
早朝4時前に10.133MHzをワッチ。未だQRVしておらずそのまま待機していると4:22にCQシーケンスをデコード。3回目のCQシーケンスの後でリターンを得た。昨日に続き、この時間帯の運用開始での最初のQSOとなった。


その後、7.053MHzで待ち構えていると 5:11にCQシーケンスが-10dBで入感。直ぐにコール開始するもEU局を数局ピックアップした後CQシーケンスが続く。10分程してようやくJA局にもリターンが返り始め5:32に「-20」でリターン。現地のノイズレベルが高いらしくシーケンスが続くか危ぶまれたが無事「RR73」を受領。暫くしてJAのSSB局からのQRMでかき消されてしまったので運にも恵まれたようである。
16時頃から24.912MHzで待機していると16時半にCQシーケンスが-14dBで入感。直ぐにコールするもドイツ局へのリターンシーケンスが暫くの間続き、その後、JA局にもリターンが返るも何故か「RR73」は送出していない様子。10分後に「-17」でリターンを得たが同様に「RR73」未受領となり再チャンレジ。その後、先方がスレッド数を増やしたせいか、こちらではデコードできなくなり終了。

<10/25>
13時過ぎに24.911MHzをワッチするとWidegraph上で3~4ラインが微かに見えている。13:15頃からコールを開始し3分程でリターンシーケンスを-25dBでデコード。False decodeの可能性もあるが、そのままコールを続けているとLivestreamsでログインを確認できた。
<10/26
5時半過ぎから3.563MHzでQRVを確認。グレイラインに近づき6時前に2ライン/-20dBでデコード。20分程コールして「-13」でリターンを得たが「RR73」はデコードできず、またFalse decode の疑いがあるため再チャレンジ。結局、リターンは得られず6時半頃にフェードアウト。

16時過ぎに28.093MHzでQRVを確認。ハイバンドでのマルチストリーム運用はなかなかデコードし難い状況が続いている。コール開始後、30分程してリターンがあるも「RR73」がデコードできずLivestreamsも停止しているため再チャレンジ。17時過ぎにもリターンがあるが同様に「RR73」未受領で終了。しかしながら2日後にCLUBLOGのデータが更新され ”In Log”を確認。

<10/27~10/29>
10/27の朝4時半から3.563MHzでQRVを確認。5時過ぎに-20dBでデコードするも出勤時間となりコールは一旦停止。
リモートで確認するとデコードは散発的でありピーク時には4ライン/-13dB程で入感していたが既に下火となっているため静観。

10/28の朝5時半から3.563MHzをワッチするとレーダーノイズがある中で2ライン/-15dBで入感している。暫くコールしているとこちらの信号を-18dBでデコードしていることを確認。グレイラインにかかる6時過ぎには4ラインで見えているが、SNRは総じて-20dB前後であり且つJA,EU局のパイルアップが激しいためリターンは得られずに6時半前にはフェードアウト。

10/29の朝5時前から3.563MHzをワッチ。10分ほどで2ライン/-18dBで入感。5時半頃には4~6ライン/-13dBで強力に入感し始め、その後10分程でリターンを得た。しかしながらシーケンスが続かず3回目の「-18」の後に他局に移ってしまう。よく見ると最初のピリオド以降はどの局にも「RR73」を返しておらず、またLivestremsもこの時点から停止しているため先方側で何かトラブルが起きたかも知れず数分後に送信を停止した様子。

30分程経って再びCQシーケンスを-5dBで捉えてコール再開。6ライン/-13dBで入感するも次第にEU局を取り始め6時半過ぎにフェードアウト。最終デコードは6:45であった。

1時間後にCLUB LOGの最新データをチェックすると、最初のリターンで”In Log”を確認。これでHF全バンドでのWkdとなった。


DXworld.netによるとQRV期間は11/4迄であるが、残す50MHzは沖縄地方では入感したようであるが当地では厳しいと考える。