2024年6月12日水曜日

292. 50MHz DXing 2024(4)

5月後半からマルチホップEsにより中央アジアからヨーロッパが入感。昨年同様、コンディションはそれほど良好とは言えないが、少しづつ未交信局とのQSOは進んでおり、またオセアニアで新たにエンティティを増やすことができた。

<5/29>EUオープン
16時半過ぎからワッチすると1エリアの数局がGシリーズをコールされており、数分後にアイルランドのEI4KFが-17dBで入感。その後、ベルギー、ウクライナ、ノルウェイも続いて見え始め、広範囲にオープンしているが入感局は限定的。

17時を過ぎた頃にイギリスの5局が同時に入感し、未交信局へのコール開始。途中でコンディションは下降するも、30分ほどの間にスコットランドを含め5局とQSO。
その他、昨年QSOできたマン島のほか、フランス、クロアチアも入感しており、今シーズンでは比較的大きいオープンとなった。


<6/2~6/5>EUオープン(小規模)
6/2の16時過ぎにPSKReporterをチェックするとヨーロッパが広範にオープンしている様子。ワッチするとドイツ、オランダが数局入感し、ポルトガ
ル、カナリア諸島も見える。
スコットランド局のCQシーケンスを捉えコールし直ぐにリターンを得たが「-12」のレポートを3回受信したがフェードアウト。
その後、イギリス、アイルランドの数局が入感するも、
いつもながら短い周期の激しいQSBがありデコードが長くは続かない。入感局も限定的でそのうち2/3程度は”QSO B4”局。
それでも「RR73」未受領ながらフランス、ドイツの4局をWkdし、17時過ぎにフェードアウトした。

6/4の17時過ぎにスペイン局が-15dBで入感。交信済みなので静観していると17:20にフランス2局のCQingをデコード。ピーク-10dBに上昇するもリターンを返すことなく CQingを繰り返したままフェードアウト。

6/5の15時頃からリトアニア、ハンガリーを中心にオープン。ハンガリーは未交信局を5局ほ
ど確認するもQSOできたのは1局のみ。少し離れて地中海マルタ島の常連局9H1TXもこちらの信号をデコードしてくれていた。


<6/6>EX0DX(Kyrgyzstan)-Wkd-
13時半頃にPCリモートでワッチするとキリギスタンの3局をコールされているJA局を確認。そのうちの1局が同局であり、入感と同時にコール開始。

先方のSNRは-20dB以下であったが幸運にも直ぐにリターンが得られ、ぎりぎりながら「RR73」を受領。


キリギスタンは昨年、2局とQSOしているがいずれもQSLは未受領であり、LoTWユーザーである同局を狙っており、ようやくQSOが叶った。

<6/8>中東~中央アジアオープン
18時半頃にバーレーンの2局をコールされているJA局を確認するもこちらには入感はない。暫くしてA92EEがいきなり+2dBで入感。さすがに怪しいと思って静観していると10分後に-13dB前後で安定して入感し始めたのでコール開始。
途中から近接DFでCQを出し続ける中国局のQRMでデコードできないシーケンスが続く中、なんとかリターンを得て、今シーズン初の中東局とのQSOとなった。

同じ時間帯にウズベキスタン、ネパール、パキスタンも入感。全て”QSO B4”局なのでワッチのみ。

<6/10>
E51EME(South Cook Islands)-Wkd-
17時頃、PCリモートでワッチするとE51EMEをコールされている局が複数見える。帰宅後、改めてWide Graphを確認すると光点は薄く見えるが、デコードには至らない。

そのまま静観していると18時を過ぎてようやく-20dBで入感。コールを開始するも長い周期のQSBがあり、一度落ち込むと暫くは浮上してこない。

18:45頃から信号が上昇し-10dB程度で安定して入感するも、東北から九州まで広範囲にリターンを返しており、1エリアを中心に見えるだけ
でも50局ほどがコールされている。

DFの被りがないか(見える範囲で)チェックしながらコールを続けているとPSKReporterでこちらの信号をデコードしていることを確認。DFを変えずにTx2からコールし数分後に「R-07」のリターンを得た。

QRZ.comによると50MHzでアクティブなZL1RSによるDXペディションで、50MHzにフォーカスするらしい。未だQRV二日目のようであり、早い段階でQSOできたのは幸運であった。


2024年6月10日月曜日

291. DX運用日誌(154)

5月後半から6月初旬にかけてDXペディションにより2つのATNOを解消した。

●FT4GL(Glorioso Islands)
FH4VVKによるDXペディションで期間は5/24~6/19。SO2RでFT8を中心とした運用であるとアナウンスされている。

5/25の15時前に21.091MHzで初入感。SNRは-14dBであったがデコードが続かないため静観。
QRVは断続的に行われており、デコードできたタイミングでコールするもリターンは得られない。

22時過ぎに信号が再び上昇し-14dB/6ラインで入感。3回目のコールで「-07」のリターンが得られたが「RR73」は未受領。

In Log の可能性は高いと考えたが、再び信号が上昇したタイミングでコールして改めてリターンを得た。

翌日、CLUBLOGをチェックすると最初のリターンはNILであり、2回目でIn Logを確認。これでATNO解消となった。

この日以降、ハイバンドを中心に入感したタイミングでコールするルーティンで追いかけるも、ピックアップし
た局に「RR73」を返さずに他局に移ってしまうケース(見ていると3/4程度)が頻発し、QSOが遅々として進まない。
また、送信スロット数がシーケンス毎に変動したり、Pile Upにも関わらずCQを出し続けるなど違和感のある運用が目立つ。

その原因としてソフトウエア(MSHV)のバグが疑われているようで、途中からWSJT-XのF/Hモードに変更するとのアナウンスがあり、それからは安定した運用が続いている。

DXペディションは継続中であるが、最初の交信から1週間ほどで10~28MHzの6バンドでQSOできたのは存外の結果であった。


●5U5K(Niger)
IV3FSGによるソロDXペディションで、QRV期間は6/8~22と告知されている。

6/8の運用初日、朝5時前に14.084MHz/FT8でのQRVを確認。ワッチしていると5時半になって-17dBで初入感するもデコードは1回限り。Livestreamを見ているとEU中心にさばいており、QSOされているJA局は限定的。

VOCAPの予測では14~21MHz帯で深夜から明け方が狙い目のようである。

夕方から夜半にかけて18.090MHzでのQRVを確認しワッチするも入感はなく、時折りコールされているJA局も見えるが、Wide Graphに光点が現れる気配もないので早々に就寝。

深夜2時半頃に目が覚めてワッチすると、JT_Alertのアラーム発呼の直前で-19dB/4ラインで入感を捉えた。

コールを開始し5回目で「+6」のリターン。次のシーケンスはデコードできなかったもののLivestreamで In logを確認し、ATNO解消となった。


翌日以降、各バンドでのQRVを確認するも、総じて信号は弱い。それでも信号が上昇したタイミングを狙ってコールすることで予想以上にQSOが進み、6/12(深夜)時点で14~28MHzの5バンドでWkdできている。


ニジェールは、過去、5UA99WSが14MHz/SSBで入感した際に信号が弱くコールを断念しており、また昨年5月のFT8運用時にはアンテナトラブルによりQRVできず機会を逸していた。
今回、同局をWkdしたことでアフリカ大陸部のエンティティは全て埋めることができた。残すアフリカ(諸島)のエンティティは、FT5X,FT5Z,FT/J,FT/T,3C0,VK0HおよびVQ9の7つとなった。