2025年9月23日火曜日

312. 受信用アンテナ(SA7000)の設置

2階のベランダに立てている風速計用のマストに受信用アンテナ「AOR SA7000」を併設した。

現在、受信用アンテナとして第一電波工業製のD303(0.5~200MHz)をベランダの北側に設置しているが、二台ある受信機、SDRレシーバー(RSPdx)とFRG-7の切り替えが面倒なためベランダの南側に設置している風速計のマストに別のアンテナを取り付ることを考えていたが、この
アンテナの基台であれば風速計と一緒にしてもファンがエレメントに干渉しないことが判り、ネットオークションで出品されているものを見つけて入手。

取扱説明書には30kHz~2GHzで使用できるホイップアンテナとの記載があり、30MHzまでの中短波用エレメント(1.8m)とそれ以上の周波数をカバー
するエレメントの2本を樹脂ケース内部で混合し同軸に送る構成になっている。

広帯域で同調を取るためにローディングコイルが入っているようだがゲインは最大で0dBであり、高い周波数帯ではあまり期待できないが、試しに他のアンテナと聞き比べてみた。

先ずFRG-7に繋いでAFN(810KHz)を受信するとD303ではSメータで59のところ、SA7000に切り替えると+15dBまで振れる。
そのまま7MHz/CWをワッチするとD303ではRST419~519の局が559程度まで上昇。感度はこちらの方が優れているようであり、ミクロネシアのDXペディション局も辛うじて聞こえた。

7MHz以上のHF帯では特に差異は見られないため、今後はTS-990に繋いで
14.074MHz/FT8をワッチしてみる。KA1-404Lで20局程度デコードしている状態からSA7000に切り替えると5局以下に減少したが-6dBで入感していたウルグアイ局が-18dBでデコードできた。

次にSDRレシーバーに繋いでFM放送を聴き比べると、多くの放送局では大差がなかったがI
nterFM(89.7MHz/東京タワー)はD303の方よりも感度が落ちてノイズが絡むようになった。

エアバンド,145MHzの比較でもD303の方が感度が勝っていたが、VHF以上はディスコーンアンテナ(DS150S)の方が優れているので、こちらも置換した。

タワー中段に設置しているコメット製のGP-5(145/430MHz)を含め、3種類のアンテナ(GP/ディスコーン/ホイップ)で439.14MHzのレピータ局(箱根町/110km)を受信したところ、GP-5ではRS52程度、DS150SではRS41程度、SA7000では入感しなかった。

暫くはこのアンテナを中・短波帯で用いて更に感度の良さそうなものがあれば置換してみたいが、やはり実際に使ってみないとその優劣は解らないようである。

2025年9月2日火曜日

311. 6~8月のレビュー

<サマリー>
QSO数は126となり前年同期(169QSO)の3/4程度。毎年この時期のQSO数は減少傾向にあるが、特に今年は意識して追いかけるDXペディションもなく、50MHzのコンディションも優れなかったことでアクティビティを下げた。出来高も3ヵ月でBand Newを3つ増やす
に留まった。

<バンド/エリア別状況>
バンド別では、主に夏場のEsシーズンでDX局を追いかけた50MHzが38%を占めた。エリア別では大差はないが、ヨーロッパなどは50MHzを除いてQSO後にコールされることが多くQSO数が増えたと考える

<エンティティ別状況>
特筆すべきエンティティはなくBand Newを3つ増やしたのみ。参考指標としている年間でのWkdエンティティは200に達した。

<50MHz DXing>
相変わらずマルチホップEsが振るわない状況がここ数年続いており、今年は所謂 ”ビッグオープン” を経験することもなかった。それでも少しはヨーロッパ、北米とのQSOができており、8/16のOHオープンや8/28のZ32ZM(North Macedonia)とのQSOは印象深い。BY,VKは日々入感していたもののNew Grid以外はコールすることはなかった。
3ヵ月のQSO状況は以下のとおり;


<DXCCフィールドチェック>
8/23にハムフェアに出かけ2年ぶりにDXCCのフィールチェックを受けた。10時半頃にDXCCデスクで受付を行い、20分程で順番が回ってきて5分程度でチェック終了。

今回は11QSOの申請であったが、先にARRLに支払ったApplication feeの$25に加え、手数料が2,000円に値上がりしており、結果、1QSO当たりの単価は約510円。
さすがに割高感は否めず、今後はATNOでもない限りフィールドチェックを受けることは控えるかもしれない。

この3ヵ月間、アクティビティ自体は低かったものの、
ベランダアンテナを置換したり古い受信機(FRG-7)を購入するなど、それなりの”ハム活”は継続している。