7MHzと14MHzでの送信時、自宅のインターホン(パナソニック製/VL-SWN350KL)のモニター映像に電波障害が出ることが判明。
インターホンのインターフェアは、呼び出しチャイムが勝手に鳴り出す誤動作だけだと思っていたため、現象が発生しないので気に留めていなかったが、ふと思い立ち、試しにモニターをオンにして送信したところ、多数の横筋が入って画面が乱れるアナログTV時代のTVIと同じような障害が発生していた。
この障害はアンテナが北方向ビームで最大となり、東方向(90度)に廻すと、気づかない程度にまで落ち着くことや、送信出力が200W程度では、実用に耐えるレベルであるが、1kWで試験電波を発射した際は、映像がかすむほど乱れることが判明した。
平常時
1kW送信時
自宅ではあるがインターフェアを認知した以上、何とか止める手立てを講じるべく、また、ご近所で同じ障害が起きた時に備え、先ずはメーカーに相談した場合にどのような対策が講じられるのかを知っておくことにした。
メーカーのサービスセンター(パナソニックコンシューママーケティング社)に電話連絡し、状況を伝えて修理担当者の来訪をお願いした。
当日、実施された対策は、予想したとおり親機(本体側)から子機(カメラ側)に接続する端子にチョークコイル(ST-101)を接続することであり、残念ながら目に見える改善は図れなかった。次に障害の起点箇所を切り分けるため、門柱から子機を取り外して、部屋の中で親機と短いケーブルで接続したところ、障害発生は見られなかったことから、障害発生要因は、機器本体や電源ラインからの回り込みではなく、子機との接続に用いているケーブル(十数メートル)に起因することが判明。
結果、修理担当者からは、製品自体の瑕疵ではなく設置環境の問題である-との見解が示され(異論はあるが..)、その上で、このままST-101を取り付けた場合、1万円の作業費が発生するがどうするか−と聞かれ、当然、お断りして「修理中止」として作業完了。その場で、出張料・技術料として約4,000円を精算してお引き取りいただいた。ST-101(2,000円相当)も買い取ることはなく、お持ち帰りいただいた。
勉強代としては少し高くついたが、メーカー側の対応と障害起因箇所が特定できたので、後は、どの程度強力なチョークコイルを入れ且つ配線を見直すかを考えることとし、先ずは、富士無線で取り寄せた大進無線製のインターホン用チョークコイルDCF-50TEL-2Cを親機(本体)のケーブル端子に接続した。結果は、ST-101よりも効果はあるものの、障害解消と言うには、程遠いレベルであった。
配線の経路については、親機を設置したリビングの壁面内から玄関脇に設置した配線ボックスまで4芯ケーブルを引いており(宅内での経路や距離は不明)、そのうち2本の芯線を配線ボックス内でインターホン用のケーブル(ACコードの類)にジョイントして、そこから8メートルほど地中に埋設したCD管を通じて門柱(枕木)に設置した子機に接続している。
試しに宅内から配線ボックスまで引いたケーブルに子機を直接、繋いで試したところ、1kW送信でも殆ど判らないレベルまで障害が低減していることが確認できた。
結果、しっかりと対策を講じる必要があるのは配線ボックスから地中を経由して子機まで伸びている配線部分であり、ここはCD管自体が経年劣化で所々で亀裂があり雨水が浸入していることから、少し時間をかけて対処を練る予定でいたが、電気工事店の会長さんにAC200V工事の際にインターホンの電波障害の話をしていたため、工事の翌週に雑音耐性のあるシールドケーブル(FCPEV)をわざわざ持って来ていただいたので、CD管の亀裂を自己融着テープ、アクリルスプレーで塞いでシールドケーブルを再配線した。
結果、モニターに映る映像は、宅内配線に直接繋いだ時と変わらず、軽微なレベルに収まった。
これ以上の対策としては、親機を取り付けている壁面内でチョークコイルを多重化したり、屋内配線全てをシールドケーブルに取り替えることであるが、両者とも施工がちょっと厄介なので、とりあえずの対策はここまでとした。
なお、これまでに費やしたインターホンの障害対策費に上記の施工費用を加えれば、ワイヤレス式のモニターインターホン(多分、インターフェアとは無縁だと考える..)が買えることを後から気づいた。
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