2018年11月4日日曜日

21. 電源ラインのインターフェア対策強化

リニアアンプの設置に伴い、大進無線製のコモンモードフィルター とTDK製のフェアライトコアを用いて、電源ラインのインターフェア対策を強化。送信側での対策を纏めると以下のとおり;

<エキサイター>
・機器側の電源コードの付け根にフェライトコア(ZCAT2032-0930)を8個クランプ
・アース端子にコモンモードチョーク(DCE-3)を挿入してリニアアンプのアース端子に接続
・AC100Vコンセント側にコモンモードフィルター( DCK-SRH)を挿入

<リニアアンプ>
・機器側の電源コードの付け根に付属品の大型フェライトコア2個を装着
・アース端子にコモンモードチョーク(DCE-3)を挿入し、先に工事した壁面のアース端子(端子から地面までの距離約4メートル)に接続
・AC200Vコンセント側にコモンモードフィルター (KIT-DCK-61W )とコモンモードチョーク(DCE-3)および200Vコンセント(WK3811)を多孔パネルに配置・結線して壁面に架設(下図)

 

<その他機器>
テーブルタップのAC100Vコンセント側にフェライトコア(ZCAT3035-1330)を3個を用いて2ターンした自作のチョークを挿入。

以下はデスクの下に設置したリニアアンプの背面。黒の筒状のもの2本が付属品のフェライトコア。クランプ式ではなく、AC200Vのプラグを結線する前に電源ケーブルに通してから結束バンドで落ちないように留める構造。
ちなみに左上のアンテナコネクタ(4番)に繋いでいるのはコモンモードフィルター(DCF-RF-QEA)。これを介して今年のハムフェアで購入した1.5kWダミーロード(MFJ264)に接続。※フィルターの耐圧は500Wだが、連続送信時間が数十秒のため許容。

 

コンセント周りの状況 
 

コモンモードチョークを挿入する位置をRF電流計(CQ20)を用いてコモンモード電流値が下がるポイントを探っていくと、リニアアンプのアース端子直下よりもアースコンセント側に付けた方が低い数値が出た。
ただし最も低い値を示したのは、リニア側から見てチョーク通過後ではなく、チョークの手前となったため、そもそもチョークの効果が無いのかと考え一旦取り外してアース線のみで接続すると大きなコモンモード電流が流れるため、低減効果があることは確認できた。この辺りは理屈ではなく実際に試してみるしかないようである。

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