2023年8月13日日曜日

254. 50MHz 夏のDXシーズン振り返り

8月中旬となり、マルチホップEsによるヨーロッパ、北米の入感はなく、オセアニアと近隣アジアは入感しているものの、いわゆる夏のDXシーズンは終わった感がある。過去との比較観点で5月月初から8月2週目までの期間でQSO状況を振り返っておく。

<サマリー>
Wkdできたエンティティは41となり、昨年(53エンティティ)を下回った。また、QSO数は87局で昨年(274QSO)、一昨年(414QSO)を大きく下回る結果となった。

原因としてはマルチホップEsによるヨーロッパ、北米のオープン頻度が少なく、入感地域が限定的であったこと(広範囲に亘るオープンは少なかった)、総じてオープンしている時間が短かったことが挙げられる。

また小規模・短時間ながら入感することはあっても ”QSO B4”の常連局ばかりで静観していることが多く、例年と比べてワッチする時間(リモート運用含め)が少なかったこともQSO数が伸びなかった要因と考える。


<エリア別状況>
ヨーロッパの初QSOは5/30のルーマニア。6月は僅か8QSOに留まり、7月に入って7/11に今シーズンで最大のオープンがあり15QSO。7/23にはイギリス方面が多数入感し、ここでマン島(MD0CCE)をWkdできたことが今期一番の収穫であった。シーズン終盤は、8/6にノルウェイ3局とQSOでき、8/10のポーランドが最後となった。

アフリカは6/4にカナリア諸島の2局とQSO。6/28にはレユニオンのFR4OOをWkdしてBand NEWを一つ伸ばした。

アジアでは、5月と6月にキリギスタンの2局とQSOし、7/28に南鳥島がWkdできてBand NEWは2Upとなった。一方、インド洋のラクシャディープ諸島のペディション(VU7W)、モルディブの2局は入感するも逃している。

北米は今期アメリカ本土とアラスカのみ。カナダ、メキシコは入感するも”QSO B4”局のためコールは控えた。QSO数は13局に留まり、昨年同期の1/6、一昨年比較で1/10以下となった。唯一、テネシー州をWkdできてWASを一つ伸ばせた(残り4州)のは幸運であった。

一方、オセアニアはエンティティ数、QSO数ともに昨年を僅かに上回った。5/4のスプラトリー諸島のペディション(DX0NE)でBand NEWも一つ伸ばしている。

結果、Band NEWは以下の5エンティティとなり、昨年(8エンティティ)よりも下回ったが、このコンディション下では善戦したと考える。
カリブ(キューバ、他)、中南米(コスタリカ、コロンビア、他)は、他のJA局がコールされている時にワッチする機会が何度かあったが、こちらには入感はなかった。9月以降、F2層伝搬に期待したい。

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