2018年7月1日日曜日

10. SWR値

バンド毎のSWR値は、以下のとおり:
なお、SWRメータは無線機内の メータ目盛りの目視であるため、精緻な数値ではない。

 

318-40は、バンド毎にトラップコイルが挿入されており、バンド 内の帯域幅が狭くなる傾向にあるため(特に7MHzは急峻なカーブを描く)主な運用スタイルをCWかphoneを選ぶ仕様になっている。今回はCWを選択して輻射エレメントの長さ調整したが、7MHzのディップ点を少し高く設定してしまった。

CL6DXは、50.0-50.5まではフラットなSWR値を示したが、アンテナ 固有のSWR値(最良点1.2)が、コモンモードフィルターを挿入した結果、フィルター自体のSWR値(1.2)と位相がたまたま合っている(0度)ことから相乗してSWR:1.29となっている。

第一電波工業に対策について確認したところ、位相を反転(180度)するため、λ/4のケーブル長X波長短縮率(2Vケーブルで67%)の計算で約1mのケーブルをフィルターのアンテナ側に挿入すれば、整合比のバランスが取れて解消できるとの事であったので、試してみるとSWR値が1.21程度に下がった。

しかしながら、両端にMPコネクタを噛ます挿入損失を考えれば、SWR1.3での反射波による電力損失の方が少ない(約3%は誤差範囲)ことから、このままとする。
そもそも10D-2Vを33m引いたケーブル損失は1.06dBとなり(減衰量:0.32dB/10m)、アンテナから放出される電力は、約80%(電力比)に低減している。200Wで送信しても実質、160Wしか出ていないという事。

SWR値の悪化は電力損失には影響するが、アンテナチューナーでSWR値を強制的に1.1まで落とし、無線機の終段回路を保護している限り、アンテナのSWR値に関しては、あまり神経質になる必要はないという結論。



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