2019年8月10日土曜日

32. FT8運用日誌(1)

FT8運用での気づき(デジタルモードではあるが感覚的な話)をDX局との交信状況と併せて日誌的に記録しておく。

<7/24>
WSJT-Xをインストールして4日間ほどは、パラメータ設定、動作の確認とQSOの様子を眺めていたが、14MHzでNewエンティティである3D2MP(Fiji Islands)をデコードしたことをきっかけに最初のQSOを行った。結局、この日は16局と交信したが、その中でようやく8J1RL(南極昭和基地)をWkd。その後もE44WE(Palestine)、4S6NCH(Sri Lanca)、TF5B(Iceland)と、初日で5つのNewを増やすことができた。


<7/25>
夜の21時頃から中近東、ヨーロッパが開けており、先ずはOD5ET(Lebanon)をWkd。その後、23時過ぎにV51DM(Namibia)とQSO。当初の数分間は+1,500Hzのスプリットで呼び続けていたがリターンが得られないため、一旦オンフレに戻してコールしたところ「R-06」でリターンがあった。
次のシーケンスでこちら側から自動送出する「RR73」でソフトウエアの「Log QSO」画面がポップアップするが、この動作でQSOが成立したものと安心してしまい、先方から「73」を受領したかどうかよく確認せずにQSYしてしまった。詰めの甘さは、まだまだ不慣れな証拠。

<7/26>
昨日に続き、14MHzで中近東からヨーロッパが良く入感しているので、試しにCQを出してみた。直ぐにポーランドからコールされて、その後、ロシア、ドイツと続く。またCQを出さずとも、最後のシーケンスを待たず、若しくは未だこちらがDX局を呼んでいる最中にコールされることも多々ある。こうした交信スタイルが普通のことなのかは不明である。
この日はZONE34のZ81D(South Sudan)とも交信でき、WAZ(MIX)完成まであと一つとなった。

<7/27>
夕方の7MHzで東海岸、カリブ、南米が開けている。Phone/CWでは中々QSO出来なかったCO(Cuba)と4局続けてQSO。その後、C6ADX(Bahamas)をWkd。直ぐにLoTWにUpしてくれた。この辺りのスピード感もFT8の特長。

<7/28>
●早朝、0454時に7X2TT(Algeria)をWkd & Cfm。続いてZD7MY(Saint Helena)とQSO。この時「R-18」のリターンがあったが「RR73」の受領未確認のまま終了。先方が送出していないのか、こちら側でデコードできていないだけなのかは不明。「RR73」「73」が未確認でもQSOが成立している場合もあるようだが、相手次第ではある。

●FT8開始後、4日間で立て続けにNewが増えるため(後になってビギナーズラックであったことを思い知るが..)、この土日は、Phone/CWは殆どワッチしなかった。また、深夜や早朝もよく入感しているため、ここ暫く寝不足気味が続いている。。。

<8/3>
お昼頃からオセアニアが開けておりVK9APX(Lord Howe Island)をWkd。
夕方には、50MHzでHong Kongが入感しVR2ZXPと1st 6m QSO。今季、6mでのEsマルチホップによるヨーロッパ方面のピークは過ぎており、いつもながら「もっと早くやっていれば良かった..」というところ。
19時頃から7MHzで北米の中西部、東海岸が入感し始めたので、LoTWのWAS Account を見ながら未交信州の「マス埋め」を開始。

<8/4>
日曜日の朝9時、WAZの最後の一つとなったZONE2のVY0ERC(Nunavut Canada)をWkd。同局は昨日にQRVを確認しており、また、朝方の真北方向でCY9Cが入感していたため、この時間帯にこの方面のパスがあると考えて、早くからビームを向けてワッチしていた。デコード確認後、2回ほどのコールでリターン。QSO後、最難関ZONE?のせいか、けっこうなパイルになっていた




<8/5>
早朝6時過ぎに5T5PA(Mauritania)をWkd。FT8運用開始時に初めてコールした局であったが「-11」のレポートを受領後「R-10」を送るも尻切れとなっていたので、今回、交信できて安堵。

<8/6>
FT8では多くのZS(South Africa)が見えてくる。この日、試しに見つけてはコールしていった結果、8局と交信できた。ZSに限らず、FT8では、A4、CO、HB9、TA、VUなどがアクティブな気がする。CO(Cuba)も複数局が同時にQRVしているのを何度も見かけるが他のカリブは確認できない。

<8/7>
CY9Cのペディション最終日。これまでCWでは微弱かつQSBでとても呼べる状態ではなく、FT8でも中々デコードできないため半ば諦めていたところ、20時前に帰宅してDXクラスターを見ると14.090MHz でスポットされており、かねてからの練習どおりF/Hモードに設定変更して呼んだところ2回ほどでリターンがあった。こちらから「-16」を送ると先方からは「R+06」が返ってきた。これは、先方が複数局同時に信号を送っているためと推察する。その後、CWでもQSOが出来た。CLUB LOGでQSOを確認してドネーションを含めてQSLを請求。


<8/8>
FT8は、ソフトウエアからログデータの連携が容易のせいかeQSL発行も盛ん。FT8運用開始後、複数のSWLからもレポートが寄せられてきたり、各局ともデザインに工夫を凝らしたカードが多いことから(Phone/CWで受領したQSLと比べると)、メンバーシップをBronze Member にアップグレードし新デザインのカード(夏バージョン)を作成した。もっとも、受領したQSLカードがDXCCでカウントされないので見て終わるだけだが。。。


<8/9>
当初、DXCC(MIX)におけるNewエンティティとLoTWで未だコンファームできていないエンティティを選んでコールしていたが、せっかくなのでFT8だけで、どの程度エンティティを伸ばせるのかを意識し運用を行った。実稼働ベース14日間の交信実績は以下のとおり。

この時期にNewエンティティを21も増やせたことは大きい。特に最初の4日間で、アフリカを含む14のNewエンティティとQSOできたのはビギナーズラックの感がある。
FT8での合計エンティティは120Wkdであり、夏場のコンディションでこの出来高からすれば、秋のDXシーズンに更に期待が高まる。

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