
運用にあたってはIC-PW1の内蔵アンテナチューナーでSWRを下げて送信機側の回路を保護していたが、周波数によってはSWRが2.0を超過することからIC-PW1への負荷を軽減するためにアンテナチューナーを設置することにした。
機種選定にあたっては3.5MHzでDX局をコールする際、500W程度で運用することが多いため、ハイパワー仕様の製品を探すも日本のメーカーでは見当たらず、昨年5月に廃業を決めたMFJ社の製品から選ぶことにした。
幾つか候補のアンテナチューナーを見つけたが、いずれも製造中止から時間が経っており販売代理店には既に在庫はない状況。暫くの間、ネットで中古品などを探していたところ、程度の良好なものを見つけて入手することができた。
型番はMFJ-986。T型(CLC)アンテナチューナーであり、ローラー・インダクターと呼ばれる30cm長のコイルの上を接点(ローラー)が可動し、このコイルと大型のバリコンにより1.8~30MHzを連続で調整できるという代物。したがってバンドセレクターもなく、操作は極めてシンプル。耐圧は1.5kW(PEP)とあるので、FT8でも短い時間ならば400~500W程度は許容できると考える。


パネル面を見ると同社のHPに掲載されている生産終了時の同製品と比べ、ボリューム類やスイッチの位置が異なることから旧モデルのようであり(こちらの方が無骨なので気に入っているが)、米局がネットで公開している幾つかの動画を見ているとローラー・インダクターの構造や挙動も最終モデルでは改良されているようである。


パネル面を見ると同社のHPに掲載されている生産終了時の同製品と比べ、ボリューム類やスイッチの位置が異なることから旧モデルのようであり(こちらの方が無骨なので気に入っているが)、米局がネットで公開している幾つかの動画を見ているとローラー・インダクターの構造や挙動も最終モデルでは改良されているようである。
状態としてはスパーク痕などもなく、年数経過している割に綺麗で問題はなさそうであった。ローラー・インダクターと3桁のカウンターはゴム紐で連動しており(最終モデルはギヤ連動)、ゴムの劣化は見当たらなかったがとりあえず保護剤を塗布しておく。

さっそく3.573MHzでチューニングを取るとパネルのゲージで Capacitance:10, Inductance:041辺りで簡単にSWR1:1.1まで落とすことができた。7MHz以上はVERSAビームなのでアンテナチューナーを用いることはないが、試しにこのInv-Vで1.840MHzで同調するか試みると Capacitance:8, Inductance:117辺りで1:1.1まで追い込むことができた。しかし給電部に負荷がかかった状態でありインターフェアも懸念されるので運用は控える。
取扱説明書にも”WARNING”としての以下の記述があるので、160mの運用はやはりローディングコイルを挿入するか別の工夫を考えることにする。
On 160 meters, an 80 or 40 meter antenna fed the normal way will be extremely reactive with only a few ohms of feedpoint resistance. Trying to load an 80 meter halfwave dipole (or shorter) antenna on 160 meters can be a disaster for both your signal and the tuner. The best way to operate 160 meters with an 80 or 40 meter antenna is to load either or both feedline wires (in parallel) as a longwire. The antenna will act like a "T" antenna worked against the station ground.
On 160 meters, an 80 or 40 meter antenna fed the normal way will be extremely reactive with only a few ohms of feedpoint resistance. Trying to load an 80 meter halfwave dipole (or shorter) antenna on 160 meters can be a disaster for both your signal and the tuner. The best way to operate 160 meters with an 80 or 40 meter antenna is to load either or both feedline wires (in parallel) as a longwire. The antenna will act like a "T" antenna worked against the station ground.















































