2018年6月24日日曜日

3. タワー の選定

タワーの高さについては、住宅地区(第一種低層住宅専用地域)であることから、ご近所にも配慮し15メートル以下で検討。クランクアップタワーは、クランクダウンすれば目立たないものの予算の大幅な増加だけでなく基礎コンクリートを打つ面積が広くなり、結果、巨大な構造物を庭に設置することになるため最初から検討外とした。

そもそも計画の出発点は、ルーフタワーによるアンテナ設置でのリスク軽減であるため、選択肢としては、小型から中型規模の自立タワーであるクリエイトデザイン社のKT-Cシリーズとした。KT-Cシリーズは、タワーの横幅が最大でも60cmとスリムな構造であり、基礎工事の面積が0.9m×0.9mと狭く(KT-Rシリーズは1.2m×1.2m)またエレベータキットによるアンテナの昇降で、台風時の懸念を払拭することができることから、KT-13C(12.7m)またはKT-15C(15.3m)を選ぶこととした。

エレベータキット(AE1A-13C〜15C)は、タワーの許容負荷を超える受風面積のアンテナ設置であっても、強風時に下降させることを前提とすれば設置可能であるが、HFアンテナのエレメントが屋根と干渉するので、実際には、家屋の高さと同じ8mまでしか下がらず、アンテナ調整などはタワーに登って実施する必要がある。

ちなみにクリエイトデザイン 社によるとKT-15Cの許容負荷(45m/s時)は、カタログ値では2.0㎡であるが、エレベータキットを取り付けた場合、1.4㎡まで下がるとの事。

なお、基礎部については、オプションとして、コンクリート・レス仕様があるが、設置には地盤の強度を考慮する必要があり、設置する前提で住宅建設時に地盤調査した地耐力を改めて確認してみると、深さ2.0m地点でN値が2〜3の軟弱地盤であった。

クリエイトデザイン社にメールで、止めてくべきかを打診したところ、そもそもこの地耐力では、カタログ掲載の基礎工事ですら強風時にアンテナをエレベータで下降させない場合、風下方向に傾く虞もあるとの事であった。

上記を踏まえ、また、KT-15Cを選択した場合は地上高を15.0メートル以下に調整するため(後述)、標準工事(深度1.8m掘削)よりも更に0.3m深く掘り下げ、且つ、KT-Rシリーズのように底部を扇形に広げることで、基礎を少しでも強化することにした。



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