2020年1月24日金曜日

67. 50MHz用アンテナ・フィルターの耐圧

先般、50MHz FT8でVK局とQSOした際、送信出力は600W程度にしていたが、今後もFT8でDXを追いかけることを想定して、アンテナとコモンモードフィルター の耐圧レベルを改めて確認。

CL6DXは、取扱説明書で耐電力が平均/
PEP=1/2kWとの記載があり、FT8による連続送信の場合はPEPの1/4程度と考えるが、念のためクリエイトデザイン社にメールで問い合わせたところ、やはり「約500W」との回答を得た。ちなみに上位のCL6DXX、CL6DXZもFT8の耐圧は同じとの事。なお、輻射器を「2.5/5kW型」に交換すれば1kWまで耐圧を高めることはできるが、受注生産品であり価格は32,600円(税/送料別)とほぼアンテナ本体と同額。また、既存のコモンモードフィルター CMF2000は、1kW変更申請時にメーカーに問い合わせた際、FT8での運用は650W以下との回答であった。

HF帯用アンテナ2機とコモンモードフィルター4個 は、デジタルモードでも1kW耐圧の仕様であるが、50MHzは1kWの免許を受けた後、恒常的に1kW送信することは想定しておらず、また、FT8を用いたEsマルチホップ伝播によるDXで、どの程度まで出力が必要なのか不明なため、今年、FT8での運用で様子を見ることとし、そもそもアンテナゲイン不足(十分にデコードできない..)ならば、アンテナ構成を変える際に耐圧を高めることにする。
コモンモードフィルター については、ネットオークションでコメット 社のTF-5000(PEP 5kW)の中古品を7,000円程で入手したので、これに取り換えることにした。


新旧フィルターのアンテナ側での高周波電流の値を簡易型RF電流計(CQ-10)で測定した結果は以下のとおり;
<条件>
送信周波数:50.350MHz(FT8)
送信出力 :600W (励振電力50W)
測定箇所 :M型コネクタから10cm先の同軸ケーブルをクランプ
<高周波電流>
CMF2000 : 3.3mA
TF-5000   : 2.5mA

ちなみに上記条件で送信した際、アンテナに供給される電力は、ケーブル損失(10D-2V/33m)、M型コネクタ/フィルター挿入損出の合計で-1.3dB(0.74倍)で見積ると440W程度に低減される。






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