2021年4月30日金曜日

155. アンテナ変更工事

4月28日、アンテナ置換の検討に着手してから半年以上経ってようやく工事日を迎えた。
当日は朝9時過ぎに工事業者が到着。担当は前回の工事でお世話になったお二人を含む4名。天気予報は「曇り」であったが日差しがあり、時折、強い風が吹いている。

新しい2基のアンテナは、前回同様ライトバンで搬入できるサイズまで組み立てられており、準備万端といったところ。
KA1-404LのAEU(Adjustable Element Unit)は思っていたよりも大きく重い。これがブームの上に4つ搭載されるので、総重量40Kgというのも現物を見ると合点がいく。
既設アンテナ3基の解体は、最下段の14MHzの3エレから開始。タワー上でブームからエレメントを取り外して下ろし、7/21MHzのローターリーダイポールはタワーに沿って垂直に立てて、左右(上下)と中央部を3分割にして下げる段取り。
50MHzの6エレはそのままアンテナマストから外して屋根で受け留めて地上へ。作業開始から1時間もかからずに3基の撤去が完了した。

ここからはアンテナの組み上げ作業。
KA1-404Lのブーム部分の組み立て(最終工程)は駐車場の屋根の上で行い、そのままタワーに沿って滑車で垂直に吊るし上げる。その状態で、それぞれのAEUにグラスファイバー製のポールを左右から差し込んでいく。



50MHz 8エレは、道路を挟んだ空き地で脚立にブームのセンター部分を縛り、各エレメントを水平を見ながら取り付ける作業。組み上がると駐車場の屋根で一旦受けてからタワー側に送る。
二つのアンテナともブームの中心に近いエレメントは装着しないままアンテナマストに取り付け、タワー上でのアンテナの取り回し作業をスムーズにしている。
組み上がったアンテナをエレベータで最上部までリフトアップし、ケーブル類のバインド処理とタワートップ に3.5MHzワイヤーアンテナ用のバランを設置。
タワー上での作業終了後、KA1-404Lのコントロールケーブルを既設の同軸ケーブルに這わせて屋内まで配線。ケーブル長は35メートルで発注したが、余裕を取り過ぎたため3メートルほど余ってしまう.. コネクタ(アンフェノール36pin)が接続された状態での納品なので、屋内で束ねておくことにした。

最後にKA1コントローラーにケーブルを接続し、アンテナアナライザーを用いて各バンドの動作をひと通り確認。バンド毎のエレメント長の設定や無線機/トラッキングコントローラーとの接続・コマンド設定は時間がかかるので後回しとした。

CL6DXZのSWRは、無調整でほぼカタログどおりの値。最下点は50.5MHzあたりとやや高いが、50.313MHzで1.1、
50.110MHzで1.3であり許容。


昼休憩を取ることなく14時半には全ての作業を終えて撤収。現場作業を最小限にするための下準備と4名体制のおかげ
で工事は円滑・迅速に進んだ。

工事を終えて自宅から少し離れて全景を見渡すと、マストトップは従来の7/21MHz ローターリーダイポール(14.1m)から50MHz 8エレ(9.3m)に、14MHzのフルサイズ3エレはコンパクトなVERSA Beam にそれぞれダウンサイズしたことで、見た目の威圧感は少し軽減された気がする。




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